【スリランカ・キャンディ】仏歯寺とペラヘラ祭 2019.8.9
スリランカ第2の都市・キャンディ。
ここは南国にありながら高地で気候が涼しく
セイロンティーの産地としても有名。
首都コロンボからもバス,電車ともに3時間ほどでスリランカの中ではアクセスも割と良い。
ただ,それよりもキャンディが旅行者を惹きつけているのが
仏陀の歯が納められている「仏歯寺」と
アジア三大祭のひとつと言われる「エサラ・ペラヘラ」
特にこのペラヘラ。
何の祭りかというと
雨を降らせ豊かな収穫が得られるようにという豊作祈願と
仏歯寺に納められている仏陀の歯に敬意を払うもの。
ただ,なぜこの祭りが有名なのかというとパレードが凄いから。
「ペラヘラ=行列」という意味があるそうで
象が登場したり,火を使ったパフォーマンスがあったりとにかくド派手に行われるらしいです。
ペラヘラは年に1回で時期は夏頃ですが
スリランカ暦で月の満ち欠けも関係するので毎年日程が変わり
なかなか訪れるのは難しい。
そんな中,今年のペラヘラは8月5日〜14日で,今回の旅のルートにたまたまピシャリ合ったので
今夜見に行ってみようと思います!
ということで
朝はペラヘラにも関わりのあるもう一つのメインスポット「仏歯寺」へ!
朝行くのに理由があって
1日3回行われるプージャー(礼拝)のときに
仏歯が納められた小箱が見られるらしい。
朝の方が人が少ないらしいので2回目の9時半を狙っていきます。
宿から仏歯寺に向かってると見えるのが
キャンディ湖。
湖のほとりは歩道があって
ベンチに座ってくつろいだり
魚にエサをやったり
市民の憩いの場になってます。
湖沿いに歩くとすぐ仏歯寺の入口。
ここでセキュリティチェックを受けて中へ。
真っ直ぐ伸びる参道を進みます。
横を見ると柵の向こうになにげなく象がいます。
ペラヘラに出る象たちかな。
参道を進むと仏教建築っぽくない建物が見えます。
これが仏歯寺?と思いますが
これは寺を守るもので本物の仏歯寺は中にあります。
外国人用のチケットカウンターはローカルの人と別になってます。
入場料は1500ルピー(900円)
中に入ると外側のシンプルなデザインの建築とうって変わって
金色の豪華な造りの建物が。
これが仏歯寺です。
なにやら閉じた扉の前で太鼓を叩く男たち。
これから何か出てくるのか。
・・・
・・・
しばらく待ちましたが扉は開かず。
笛吹きの方も登場していよいよかって感じあったんですけどね。
とりあえず仏歯が納められている本堂がある2階へ行きます。
左側の列が仏歯が納められた本堂の前を通る行列
右側は礼拝スペースで信者の人たちがお経を唱えたりしています。
行列の先には仏歯が納められた金色のダーガバ(仏塔)の形をしたものが。
これは小箱で何重にもなっていて一番中の小さな箱に仏歯が納められています。
実際に仏歯そのものが公開されるのはかなり稀らしい。
観光客もたくさんいますが
それよりお経を唱え祈りを捧げる熱心な仏教徒の姿が印象的です。
1階に降りてくると男たちの演奏は終わっていました。
何だったんだろう。
仏歯寺は上層部分にオール純金のハスの装飾があったり
金をよく使っている気がします。
白い建物に囲われているので中々全体像を撮りにくいですが。
敷地の中には長ーい集会場があったり
ちょっとした広場もあったりして
これはペラヘラの練習中のようです。
どんな大人だけでなく子どもたちもしっかり役割を持って参加するみたいですね。
仏歯寺を見終わったらまちを散策!
湖のほとりポリスに呼び止められ
職質かとビビったらポリスマンが日本好きで話しかけてきただけだった。
焦るわ。笑
何故か「写真を撮ってくれ」とそばにいた部下も無理矢理巻き込んで撮影。
勤務中ですよね?笑
日本の警察じゃありえないゆるさもまたスリランカらしさ。
まちはスリランカ第2の都市だけあって人通りも多く色んな店が軒を連ねています。
大体まちのど真ん中にある時計塔。交通量がかなり多い。
地下道もあって
地下に噴水広場があったり
「古都」と聞いてたから日本の京都みたいな感じをイメージしてたけど
街並み自体は地方の都市って感じで
昔の建物が並んでいたり景観が統一されてるわけじゃないみたい。
ただ,仮設ですが無料の公衆トイレを見つけたときはプチ感動しました。
日本じゃ当たり前だけどなかなかないんですよね。
まちなかでは至るところでペラヘラの看板を見ます。
パレードなので沿道の店が軒先に仮設の席を用意してチケット売りさばいてます。
ただ,何人か声かけて来たのが大体5000ルピー(3000円)とかなり高額。
雨が降ったり止んだりの天気で
たまたま雨のときに逃げ込んだスーパー。
青果コーナー。
値段が安い・・のか?
トマト100g5円
いも100g18円
やっぱ安い!!
スーパーの横で大人気のパン屋があったので買ってみます。
チキンロール
フィッシュロティ
ワデー(豆や野菜を混ぜて固めて焼いたもの)
よく考えたらこれはパンじゃない。笑
絶対ないと思ってたソーセージパン
30円くらいでどれも美味い!!
スリランカといえばカレーだからカレーパン探したけどなかった。
まぁチキンロールやフィッシュロティはほぼカレー味だったけど。笑
中心部にはキャンディ・マーケットという市内で一番にぎわう市場があります。
2階建てで中央が吹き抜けになっています。
公共の施設には洋風建築が目立つ気がする。
四方の通りにお店が並び
八百屋
八百屋以上の存在感を放つフルーツ屋
お米屋。
スリランカはお米の種類がほんと多い!
魚の乾物屋
鮮魚店。
店頭にいるのはカツオやアジ,ほぼ青魚。
屋外にはもっと活気のある市場が。
動画じゃないので伝わらないですが
ドスの利いた怒号のような呼び込みの声が響き渡ります。
この市場で一つ試してみたかったカードという水牛のヨーグルト。
キトゥルという蜜をかけて食べます。
こんな茶色の陶器に入ってます。
キトゥル増し増しでもうこぼれとる。
これが超濃厚で美味い!!!
これ一番小さいサイズで普通は500gとか1kgとかで売ってるから
スリランカに住んでたら絶対家にストックする。
ちなみに乳牛のカードもあるらしいんですが
味は絶対水牛の方が良いらしく買うときにパッケージに水牛の絵があるか確かめた方がいいみたい。
途中,ちょっと日本を推してそうなカフェがあったので寄ってみます。笑
NATURAL COFFEEというお店。
コーヒー頼んだら砂時計出てきて「砂が落ちたら注いでください。」と。
なんとも上品な。
店に入ったときの一言目「Good afternoon」でしたからね。
久しぶりにまともなブラックコーヒー。幸せ。
ここ日本食レストランみたいでメニューもかなり充実してました。
夕方。早めに行って場所取りしたいので近くのレストランで腹ごしらえ。
コットゥ・ロティ130ルピー。
激うま!!
卵乗せアッパー40ルピー
激うま!!
適当に入ったけどこの店めっちゃ美味かった!!
パレードのある通りに行くと道路は封鎖されていてポリスが警戒中。
とりあえずその辺の路上で待機。
つっ立ってると食パンの配給がありました。
で,このとき夕方6時くらいだったんですが
ここから2時間半くらい待って20時半ごろにようやくパレードの先頭がやってきます。
ちなみに心配していた観客の混雑はそんなになく
パレードは最終日に向けて盛り上がっていくらしいのでまだ中盤のこの日はちょっと落ち着いた感じなのかも。
しょっぱな火を纏ったフラフープみたいなのをビュンビュン振り回したり空中に投げたりするサーカスみたいな一団。
下に落としたやつに油を注いで復活。
沿道にも熱気がくるほどアツい。
旗を掲げた一団が過ぎると
象登場!!!
フェイス部分がかなりきらびやかな感じに仕上がってます。
象の歩くスピードくらいでパレードも進んでいきます。
笛や太鼓の集団
象は思ったよりたくさん登場しますが
このパレードに参加する象,どの象でもいいわけじゃなく
体格や牙の状態などかなり厳正に選定されてきたエリート象らしいです。
太鼓も聞いてるとリズムが複雑で
ダンサーの踊りも複雑なステップを踏みながら歌って踊ってかなり激しいです。
そしてパレードの両脇に炎の塊を持って立つこの方々。
これすごい熱いんです。
そして動きをみるとかなり重そう。
それでもほとんど汗もかかず表情も変えず。
すごいの一言。
そしてパレードの中盤。
象3体横並びで現れた金ピカのこれは
仏歯の入ったあの金のダーガバ!!!
さすが装飾や布陣が他とは格段の違い。
後ろからはお偉方っぽい人が。
さっきの金ピカの象部隊は仏歯のやつだけかと思いましたが
また同じようなの来た!!
青・赤・黄・・・と続いて
よく見ると上に乗ってるのが剣だったり皿のようなものだったり
仏歯寺にある仏教関連の宝物を乗せてるんですかね。
象が通り過ぎるときに周りの観客も手を合わせたり目を瞑って祈ったりしてました。
パレードは思ったより大行列で夜23時前まで続きました。
動画をバンバン見せらせないのが残念ですが
中々見れない祭り,実際に現地で見ると熱気も伝わってきて
来て良かった!
と
ルンルンで宿に帰ったら
なんと水のトラブルでベッドルームが水びだしになったらしく
系列の宿へ移動してほしいとな。
えええーーー!!
で,系列のBACKPACKER HOSTELというところへ移動。
スタッフが「荷物は避難させた」って言ってたけど
バックパック湿っとるやん。。。
中身を出して片っ端から広げて乾燥。
祭りには行きましたが仏陀への敬意が足りなかったんでしょうか。
夜中まで1人ゴソゴソして眠りにつきました。