【イラン・ケルマーン】”世界一暑い"ルート砂漠 2019.12.12~13
******2019.12.12******
今日はシーラーズから550km東にあるケルマーンへ向かいます!
宿でバスチケットをオンライン予約してもらったので
朝チェックアウトしてバスターミナルへ。
9:30発で27000トマン(260円)
ノーマルバスということもありますが毎回安すぎて金銭感覚が麻痺してきました。笑
今日もイランの大地を駆け抜けます。
移動も旅の醍醐味と常々語っているわたくしですが
さすがに景色に新鮮味はなくなってきました。笑
ノーマルバスだけあって途中トイレ休憩を一回挟んだのみで後は爆走。
8時間半後の18:00にケルマーンのバスターミナルへ到着。
ここでもカウチサーフィンを狙っていたんですが
動くのが遅くてアポイントこぎつけられなかったのでホテルを探すことに。
結局決めたのはTooki Hostel。
ドミトリー5ユーロ(600円)で朝食付き。
ドミトリーといいつつ貸し切り状態で快適。
シャワールームはまるで日本!なバスタブ付きです。
(さすがに湯を使いすぎるのでお湯張るのは憚られましたが)
家族経営のアットホームな宿で
到着したときはちょうどホームパーティが開かれていて一緒に夕飯をいただくことに。
宿代には夕食は入ってなかったけど
「ちょうどみんなで食べてたから食べて食べて!」
と勧めてくれました。
食後は「テラスでお茶しよう!」
とオーナー(若旦那)に言われ
嬉しいけど
外の気温ヒトケタですよ?
と内心ビクビクしながら外のテラスに行くと
コタツ,ありました。
まさかイランで見かけるとは。
しかも屋外。笑
めちゃめちゃ暖かくて快適ですが
ピクニックと良いイラン人は本当に外で集まるのが好きなんだなぁ。
オーナー家族とコタツを囲んでお茶。
お茶には香りづけでドライフラワーを入れるそうです。
なんともオシャレな。
アルコールがない分お茶の楽しみ方を追及しているんでしょうね。
オーナーはこの国の政治体制や外交関係にかなり興味があるようで
これまでの歴史も踏まえて色々と見解を聞かせてくれました。
もちろん一個人の見解で国民の総意ではないですが
1979年のイラン革命以降の政治体制が行き詰っている部分が少なからずあるんだろうなと感じる内容でした。
それにしてもイランの人たちは教養が深く
一部デモなんかで暴徒化してしまう人たちはいますが
イラン人としての誇り
他国への敬意とホスピタリティ
文化,学問的な素養
全体的に民度が高い人たちだなぁと感じます。
そんなポテンシャルの高い国だからこそ
アメリカも脅威とみなして目の敵にしているんだと思いました。
******2019.12.13******
翌日はケルマーンから「世界一暑い乾燥地帯」と言われるルート砂漠へ!
宿のオーナーが車を出してくれて日帰りツアーという形で行ってもらうことに。
本当は車チャーター台120ユーロのところ1人なので35ユーロにしてもらいました。
市内から2時間ほど走ると砂漠地帯へ入っていきます。
ますはその入口にあるネブカ(Nebka)という砂山の上に木々が生えている不思議な景色が広がるスポットへ。
海に浮かぶ小島のように見えます。
続いてさらに砂漠の奥へ向けて出発!といきたいところで・・・
車がスタック。
たしかにこれ普通のセダンですからね。四駆でもないし。
オーナーが近くの友達に電話してジープで駆けつけてくれて
牽引してもらって脱出。
自分が友達と来ていたらなかなか焦りそうですが
オーナーも友達も
「こんなこともあるさ。ノープロブレムだ!」
と笑い飛ばしてるあたり,さすがです。
そこから数十分車を走らせてルート砂漠のメインのスポットへ。
砂漠というとひたすら砂の大地が広がっているイメージですが
ここは角ばった岩山がそこかしこにあって
このタイプの砂漠は初めて見ました。
ここでしばらく散策タイム。
とりあえず景色を見渡したいので高いところへ登って眺めていると
旅行で来た大家族に囲まれ写真撮影。
もうどれが自分だか分からなくなってきました。笑
ここの砂はかなり固いようで
車でガンガン乗り入れています。
乗り回した跡を上から見るとまるで何かの地上絵のよう。
そしてここに来るイラン人がやっていることといえば
やっぱりピクニック。
まだ十数か国しか行ってないですが
イラン人のピクニック好きは世界一じゃないかと思います。
その後,オーナーから
「とっておきの場所がある」
と連れてきてもらったのが
鏡張りの塩湖!!!
なんとこの塩湖,今年3月に豪雨による大洪水で出来た湖らしく
そのせいでこの先の町につながる道が完全に湖に沈んでしまっています。
その代わりにどこからやってきたか渡し船。
地元住民からすれば困った話ですが
自然の力をまざまざと見せつけられる光景です。
その後,ルート砂漠の入口のまちshafdadのレストランで昼食。
ケルマーンの伝統料理というボズ・ゴルメという料理をいただきます。
ゴルメ・サブズィーのような煮込み料理でナンによく合います。
そしてもう一つ忘れてはいけないのが
デーツ!!!!
ここケルマーン州のデーツは世界一とも言われる高品質なデーツとして有名。
食べてみると口の中に広がる甘みが絶妙で
これまでのデーツより格段に上です!!
あんまり美味しいので袋に入れてお持ち帰りさせてもらいました。笑
ということで,これにてツアーは終了。
今日はこれから夜行バスで南東へ850km
パキスタンとの国境近くの港町・チャバハールへ向かいます!
オーナーにバスターミナルまで送ってもらいバスに乗り込み出発!
18時発・86000トマン(760円)
相変わらずの格安・快適バスで熟睡です。