【キプロス・マグサ~ギルネ】ヴェネツィア時代の遺跡が残るのどかな海洋国家 2020.1.27
今日はニコシアから遠出をして北キプロス東部にあるマグサ(ファマグスタ)※,北部にあるギルネ(キレニア)※という2つの町を巡ります!
※トルコ名(英名)
まずは東部のマグサへ。
城壁の外側にあるレフコーシャ⇔マグサ間を走るバスで行きます。
14リラ(250円)
道中,遠くの山肌に北キプロス,トルコ国旗が。
誰に対してか分からないけどアピールがすごい。
1時間ちょっとでマグサのバスターミナルへ到着。
ここマグサにはヴェネツィア統治時代の城や教会など遺跡があるということでやってきました。
城砦に囲まれた旧市街へ。
内側には商店やレストランが軒を連ねます。
さっそく教会を発見。
装飾が今まで見たことないタイプのものでどこの宗派のスタイルなんだろう。
中はシンプルな造り。
現在は教会ではなくモスクとして使われているようですね。
さらに歩いて海沿いにあるオセロタワーへ。
入口の獅子の彫刻はなかなかそそりますね。
海沿いにあるこの塔は
もともと海からの外敵の侵攻を防ぐために造られたらしく
現在もすぐそばは軍港になっています。
かつてこの地を支配していたヴェネツィアとオスマントルコが衝突した激戦地でもあり
その戦いの激しさを象徴するかのように損傷が激しいところもたくさんありました。
そしてここマグサにはもうひとつ変わったスポットが。
それは海岸沿いにずっと歩いて行くとたどり着くこのビーチ。
一見普通のビーチですが
実は背後には廃墟ビルが立ち並んでいます。
これらの多くは元リゾートホテル。
実はこの辺りはバローシャと呼ばれる人気のリゾート地だったそう。
しかし,何度も話に出ているキプロスの南北分裂によってトルコ系の北キプロス側の領地となり
元々住んでいた多くのギリシャ系の人たちが危険を感じて逃避し,建物だけが取り残されてしまったんだとか。
今はほとんどのエリアが立ち入り禁止になっています。
海岸沿いに見えるのは全て廃墟。
長い歴史の中で国連の仲介によりバローシャをギリシャ系住民に返還する案が出たこともあったものの北キプロスはそれを承認せず。
長らく戦闘は起きていないですが南北の溝はいまだ明確に残っていることが分かります。
さて,今日は日帰りトリップということでもう一つ。
ギルネというまちに向かいます。
ギルネ行きはここのオフィスから。
14:20発で15リラ(270円)
少し時間があったので近くの店でドネルケバブ。
もうケバブ食べとけば間違いない!
あとは栄養バランスどこで調整しよう。。苦笑
バスは1時間半弱でギルネの中心部へ到着。
ギルネは北キプロスの中では大きなまちですがのんびりした雰囲気
こちらも港がありますがマグサのような軍港ではなく
漁船やクルーザーが並ぶ静かな港です。
これもヴェネツィア統治時代に造られた石造りの防波堤。
そして港のすぐそばにあるのがキレニア城(写真右奥)
海の前に立つ城ってそれだけでもうロマンです。
もちろんここは中にはい・・・ろうとしましたが16時で入場クローズ。。。
仕方なく外から眺めます。。
そのあと海岸沿いを散歩。
夕暮れ時にはギターを弾き歌を歌う若者がいたり
ベンチに座っておしゃべりするカップルやおじいちゃんたち
時間がゆったり流れる夕暮れのこの時間は大好きです。
そしてずっと晴れ間がないから分かりにくいけど多分海がめっちゃ綺麗!
さらに暗くなって再び港へ行ってみると
キレニア城がライトアップされてる!!
昼間よりずっと雰囲気ありますね。
なかなか雰囲気は良くて港でビールでも飲みながら黄昏れたい気分でしたが
ここのローカルバスは終わりが早そうだったので19時に切り上げてレフコーシャへ帰ります。
9リラ(160円)
レフコーシャに戻り城壁の入口近くにある食堂で夕食。
牛肉団子煮込みにサラダ,ピタパン,アイラン。
店員も言ってたし予想もしてましたが完全にトルコ料理です。笑
のどかな港町とかつてのヴェネツィア時代の遺跡
海好きな僕にとってはロマンある景色の数々でした。