【スーダン・ハルツーム②】イスラームの金曜日。魂の踊り・ジキルダンス! 2020.3.6
この日は金曜日。
イスラム教国では休日で信徒はモスクに礼拝に行く日。
ですが
スーダンではモスク以外にとある場所で「ジキルダンス」という儀式が行われます。
その儀式が行われるのは夕方。
ということで今日はその儀式を見に行くことにします!
日中は時間があるのでまちぶら。
がさすがイスラームの休日。
朝9時ごろ外に出てみるとほとんどの店は閉店しています。
開けてるところも朝11時までで一旦閉めて
その日はそのまま休みか14時ごろからまたオープンするようです。
人通りもまばら
人自体が目に付くからかカメラを持ってふらふらしている僕を捕まえて
「カメラマンか!撮ってくれよ!」
とフレンドリーに絡んでくれる人も。
プロカメラマンと勘違いされてるのかな。笑
そんな中でもコーヒー屋は健在でした。
ということで今朝の1杯。
安定のジンジャーコーヒーです。
美味いの一言。
とりあえず食料を確保しようと屋台でファラフェルサンドをGET。
1個20ポンド(22円)
それから商店で飲み物を買い足して宿へ帰還。
本当はその後も散策しようと思ってましたが
なんせ暑い!!!
この日の最高気温は38℃
そして何より日差しがきつい。。
スーダンは南北に国家が分断されるまではアフリカで1番広い国土を持っていた国で気候も様々。
その中でここハルツームは昼も夜もずっと高い気温が続く地域らしく
ずっとまち歩きとかしてられません。
てことで
しばらく宿で休憩して体力回復してから再出発。
まったく情報がないですが鉄道駅がありました。
地図を見るとハルツーム駅と書いてあるので
これは東京駅みたいなものだと思いますが明らかに間抜けの殻。
でも夜になると汽笛の音が聞こえたりしたので貨物列車だけ動いているのかもしれません。
スーダンでは水はみんなでシェアするもの。
道端にも水瓶やウォーターサーバーが置いてあって自由に水を飲めます。
レストランでもコーヒー屋でもローカルバスの中でも水はシェアされています。
鉄道の北側はビルやホテルも立っていて
ショッピングモールもあります!
ここはクーラーが効いていて楽園。
しかし一歩裏路地に入るとこんな景色になるのがスーダンらしさ。
やっぱりこのローカルな雰囲気を楽しむしかありません。
ということで
氷バケツでキンキンに冷えたフレッシュジュース!
コップの大きさにも寄りますが1杯5〜20ポンドくらいで飲めます。
これはザクロ。
(衛生面は置いといて)とりあえず美味い!!
これはヨーグルト?
かと思いきやライチのような味。
そろそろ夕方。
Jackson bus stationという巨大バスターミナルから
ジキルダンスが行われるHamed Al nilというところへ行きます。
が
スーダンのバスはまっっったくと言っていいほど行き先や路線が分かりません。
乗り場。のハズの場所。完全に青空市場。
これ見る限りこの巨大ターミナルもどれだけのバスが乗り入れしてるのか怪しい。。
ターミナルのまわりは路上マーケットになってるから人の往来があることはあるんだろうけど。
とりあえず人に聞きまくってパンパンのバスに半身はみ出しながら乗せてもらいます。運賃は10ポンド(11円)
到着したのは墓地。
ジキルダンスが行われるのは墓地の中にある広場なのです。
夕方から始まり日没がピークというこの儀式。
時刻は16:30ですが既にたくさんの人が集まっています。
墓地の中に立つこの建物もお墓。
ここにはイスラム教の偉大な指導者が眠っているそうで
毎週金曜日にその方の功績を讃えてお祝いをするそうです。
(近くの人から英語で説明してくれましたが全部は聞き取れず)
簡単に言うとジキルダンスはお祝い事で
喜びが表現される踊りのようです。
集まっている人たちもなんだか楽しみにしているような表情に見えます。
一際目立つ色や柄の衣装を身に纏っているのがジキルダンスをリードする聖職の方。
左の人もそうなんですが
後から振り返るとこの人のパフォーマンスが飛びぬけていました。
ダンスというだけあって音楽は重要。
音響設備はしっかりしてます。
そしてジキルダンススタート!!
大きな輪をつくり
独特のリズムの音楽に合わせて踊ります。
何度も何度も曲に合わせて踊り
人の輪も歌声もどんどん大きくなっていきます。
お香?の煙を撒いて歩く人
輪の中にいるのは聖職者で人々を煽ってテンションをあげていきます。
近くにいたおばちゃんたちが踊りを教えてくれましたがリズム感のない自分は全く付いていけません笑
なかなか独特なんですよね。
そのうち自らテンションが上がっていく聖職者
いいぞ!もっとやれ!か
ちょっと落ち着け!なのか。
正解はいいぞ!もっとやれ!!
気付いたらこの人の追っかけみたいになってました。
何かが憑依したような狂気すら感じるパフォーマンス。
みなさん履物も脱いで
最後は踊り狂うスペースがないくらい人が入り乱れ
大合唱しながら踊り狂う!
理屈とか教義とかではなく
心の底から沸き上がってくるエネルギーを感じて圧倒されました。
******
帰りはミニバンでJackson bus stationへ。
ミニバンは30ポンド(33円)
夜になったので宿方面のバスに乗り換えようとターミナルで待ちます。
その間に気になってたストリートフードを。
串カツみたいなこの肉。
これをサンドにしていただきます。
25ポンド(27円)
想像通りの串カツ!!
美味しいいものは大体サンドイッチになっちゃいますが
スーダンはストリートフードが美味です。
結局バスは来ず歩いて帰ることになりましたが
夜遅くまで出歩いている人も多く
治安の悪さを感じることなく帰れました。