みずのが世界の片隅で

2019年5月21日から世界一周。できるだけ陸路で。高校の地図帳持って旅してます。

【エチオピア・バハルダール①】ナイルの源流・タナ湖へ。 2020.3.22

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今いるバハルダールはタナ湖という湖のほとりにあるまち。

 

このタナ湖というのは実は世界最長・ナイル川の源流。

なんとここからナイル川が始まっているんです。

 

さらに湖畔や湖の中の島では歴史あるエチオピア正教会も見られるらしい。

ということで

今日はボートでナイル川のスタート地点や教会を見に行くことに。

 

 

行き方は昨日出会った旅行会社のおっさんに勧誘され

勢いで申し込んだぼったくりツアー苦笑

 

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朝9時に湖畔の船着場へ行き船に乗り込み出発です。

一緒になったのはエチオピア人の若いカップル。

この2人が今までエチオピアで会ったことないくらいとっても良い子たちでした。

 

まずはナイル川の始まりの場所へ。

 

と言っても何の変哲もない河口があるだけなので

「おお!ここからナイル川が流れていくのか!」

という感動は正直ないですが

 

代わりに

 

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野生のカバが居ました!

動物園では見たことあったけど野生は初。

こういう体験をすると

あ,アフリカにいるんだなぁと感じますね。

 

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それから奥に進み

2つの小島を発見!

地図で見るとここに教会があったのでこれかな?

と思ったけどここはスルー。笑

 

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でその先にあるzegde peninsulaという半島の船着場へ。

 

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ここから森の中を歩いて教会へ向かいます。

 

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教会の門。

どっちから入るのが正しいのか気になる。

と思ったら

カップルが左右に分かれて入って行ったからどっちでもいいのか。

 

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最初に来たのはKidanemihret church

 

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サーカス場みたいな円形の造りが特徴の教会。

 

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中の壁には宗教画がびっしり。

 

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その横には博物館があって

エチオピア正教エチオピア帝国の王族が使っていた品々が展示されています。

 

ちなみに

このぼったくりツアーは蓋を開ければ,ガイドなし,教会の入場料も含まれず,ツアー代金に含まれるのは往復のボート代のみ

というインチキツアーなんですが(もはやツアーではない)

 

 

そんな中

 

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カップルの彼氏が博物館のスタッフに色々質問をして聞いたことを英語で僕に解説してくれました。

なんて良いやつなんだ!!

 

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それからもうひとつのAzoa Maryam churchへ。

 

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ここも一つ目の教会と同じ造りで内部に壁画が。

 

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ゴンダールの教会でも気になった鬼?の絵。

キリスト教に鬼なんて出てきたっけ。

 

 

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道中にはちょこちょこ土産屋があって

ここでも彼氏がどんな物なのかスタッフに聞いて説明してくれたり

(中央のコインにはオーストリアの女帝マリアテレジアが描かれていました)

 

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その後寄ったコーヒー屋で出てきた

地酒タラのことも色々教えてくれました。

 

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ここのタラは麦と蜂蜜を使っているらしい。

彼の出身のゴンダール地方含めこの北西部のエリアは蜂蜜が有名みたいで

彼氏もオーガニックで健康に良いんだと誇らしげに話していました。

 

そんな感じで彼氏は激優しいし

彼女も彼氏の一歩後ろを付いて歩くお淑やかな子で素敵カップル。

 

ぼったくり旅行会社には呆れたけど

こういう人たちに出会えると救われた気分になります。

 

 

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それから14時ごろ船着場に帰還。

 

何も食べてなかったのでランチに行きたい。

が今日は日曜日でほとんどの店が閉まっていて

かつ断食期間中のため肉を出す店がほぼない。。

 

とそこに昨日道端で出会った兄ちゃんと再会し

オススメのレストランに連れて行ってもらえることに。

 

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注文したのはランプ煮込み。

昨日から思ってたけどエチオピアの肉料理(煮込み)はかなり美味い!

パン付きで80ブル(256円)

 

そしてこの後はまったくフリーだったので

兄ちゃんの誘いに乗ってコーヒーブレイク。

 

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といいつつ連れて来られたのは

昼間なのに暗くて半裸のオヤジが店番やってる見るからにやばい店。笑

 

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でみんながクチャクチャやってるのがチャットという葉っぱ。

これあれですよね。

コカの葉ですよね。

ハイになるやつですよね。

 

でもこのチャットというやつは

普段からアルコールやカフェインを摂取している人にはほとんど効き目ないそうです。

 

で試してみると

たしかにビールやコーヒーを飲みまくってる僕には全然効きませんでした。

ちなみに地元では漢方として使われていてしっかり合法です。

 

 

エチオピアでは日曜日は休日で綺麗さっぱり誰も働かない。

誰かの家に集まったパーティーしたり

カフェやこういうチャット屋?に行ってのんびりしたりするらしいです。

まぁ普段から仕事怠ける人も多いらしいので良し悪しですが

日本社会にもこのくらいの余白は欲しいですよね。

休日出勤とか何それ?って感じなんだろうな。

 

そして葉っぱ噛みながら連れて来てくれた兄ちゃんとエチオピアトーク

 

断食の期間を詳しく聞くと 

イースターの55日間(←イマコレ)

・年間通して毎週水・金曜

・プラス15日間と5日間

合計すると年間約170日も断食。

 

主に肉を食べないだけとはいえ

年間の半分肉食べないとか栄養偏りすぎて体弱くなりそうですが

そんな国が世界一のマラソン大国なんだから不思議。

 

そして暦も違うエチオピア

 

本日西暦2020年3月22日

エチオピア暦2012年3月12日

 

約8年離れてるんですよね。

 

さらに1年の始まりは1月ではなく9月から。

 

有名なエピソードで

ニューヨークの9.11テロの際に多くのエチオピア人も現地で働いていたけど

この日はエチオピア暦の9月1日で新年最初の日。

ということでエチオピア人は新年のお祝いをするためみんな仕事を休んで自宅にいたから助かったらしいのです。

これこそ神の御加護か。。

話を聞けば聞くほどただならぬ力を感じる神秘の国です。

 

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最後にÁrekiアレキというウイスキーのような地酒を飲ませてくれてほろ酔いで帰還。

 

大学を卒業したばかりという兄ちゃんは

分かりやすい英語で話してくれ

エチオピアの産業や経済や民族,文化のこととか色んなことを聞けてめちゃくちゃ楽しいひと時でした。