【タジキスタン・ワハーン回廊①】山奥の温泉地ガラムチャシマ 2019.9.22
今日はホーログから南下してワハーン回廊を目指します!
なんですがこの日は日曜日。
ゴルノ・バダフシャン州の慣習で日曜日は完全休日らしく店や公共交通はほぼストップ。
普段ならワハーン回廊へもシェアジープが出てるんですが
休みなので他のまちへ移動する人も少なく
シェアジープが出る確率はかなり低いとのこと。
とりあえず一縷の望みをかけてシェアジープ乗り場へ行きます。
天気は快晴!
団地の子どもたちも元気に遊んでます。
なーんか妙に静かな気がするホーログ・・・
乗り場に行くとその不安は的中し
「今日はジープないよ。」
一瞬で撃沈。
どうしようか考えヒッチハイクすることに。
ヒッチといってもこの辺りはお金を払って乗せてもらう文化らしく地元の人もよくやってるとか。
そもそも車で移動する人が少ないから可能性低いけど
1日やってみてダメだったらホーログにもう一泊しよう。
てことで
ワハーンへ向かうメイン通りへ。
途中で地元のおばちゃんと出会い長期戦を見据えて水を汲んでもらいます。
メイン通りのガソリンスタンドの横でヒッチハイクスタート。
目指すは100km先のイシュコシムという町。
ですが
やっぱり車は少なくて
たまに通る車も「この近くだから」と断られる。
1時間ほど経ってから
イシュコシムは遠すぎるのかもと思い
40km先のガラムチャシマという温泉がある村も行き先に加えることに。
すると
ガラムチャシマなら行ってもいいと言ってくれる車登場!
相場よりは高いけど100ソモニ(1100円)でガラムチャシマへ。
この辺りは川幅が狭い急流になっていてアフガニスタンはほんとに目と鼻の先。
道は良くないけどドライバーのおっちゃんがかっ飛ばして1時間半でガラムチャシマへ到着。
村の入口に巨大な石灰岩と硫黄のにおいが立ち込める温泉
そばにはめちゃめちゃ綺麗な清流
ロケーション抜群!
泊めてくれるところを探してうろうろしてると
遠くからおっちゃんがハロー!と声をかけてくれて
話するとおっちゃんは商店をやってるらしく
その2階に部屋があって1泊20ソモニ(220円)で泊まっていいよとのこと。
え?え?20ソモニ?安!!
部屋を見せてもらうと
布団と電気と電源があって鍵もかかる立派なシングルルームが3室。
水回りはないけど風呂は温泉があるし
そばに綺麗な川が流れてるからなんとかなる!
てことでここに泊めてもらうことに。
おっちゃんにならってそばの川で洗濯。
冷たい水が気持ちいい。
もはや日本むかし話の世界。笑
その後は川の上流にある村に散歩。
山の裾野でのんびりと過ごす
ドンキーを発見。
んー絵になるなぁ。
と写真を撮ってると
突然後ろからおっさんが現れて
俺も撮ってくれ!とドンキーの隣へ。
めっちゃノリノリでポーズをキメるおっさんと若干めんどくさそうなドンキー。笑
オフショットのこんなシーンの方が素敵なんだけどね。笑
その後村の
男の子と遭遇。
川のそばで遊んだり
カメラに興味津々だったから写真の撮り方を教えてあげたり。
このときのこれがカメラだったって分かるのはいつかなぁ。
どこを切り取っても絵になる風景。
別の世界に迷い込んだみたいに時の流れの違いを感じます。
そして
日が傾いてきたので満を持して温泉へ!
温泉引きの図。
入口にスタッフ?のおっちゃんがいて
入浴料10ソモニ(110円)を支払い。
地元の人は無料らしいです。
男湯はこっちと促されいってみると
トルコのパムッカレみたいな見事な石灰岩と水色のお湯!!!
温度も熱すぎずぬる過ぎず極楽です。
地元の人たちが大勢来てたけど
みんなボブサップみたいな体格で軍人仲間っぽかった。
全身に石灰塗りたくって真っ白になって座ってる人も。
ようは石鹸だもんね。
風呂を上がると湯冷めする前に徒歩3分で我が家へ。
ここで昼間川で冷やしておいた
ビーーール!!!
と昨日に続いてパンとチーズとサラミ。笑
結論。
風呂上がりに川のそばで飲むビールは世界中どこで飲んでも最高に美味い!!
おっちゃんのやってる商店は
昼間はほぼ人が来てる様子がなくて勝手に心配してたけど
夕暮れ時になると地元の人たちが続々とやってきてて
ピークタイムがこっちだったんだと勝手にひと安心。笑
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今日は思いがけない寄り道から
極楽温泉やのどかな村の風景が見られて大満足。
どこの国もスポットでビュンビュン飛ばして行くのはもったいない。
ただこのペースで行くと何年かかるんだろう。笑