【タジキスタン・ホーログ】友好の架け橋。アフガンバザールを歩く。2019.9.21
今日はホーログの町で1日過ごします。
この町はパミール高原・ワハーン回廊の入口であると同時に
アフガニスタンとの国境の町でもあり
「アフガンバザール」が開かれます。
そしてこの日はちょうど土曜日だったので行ってみることに。
バザールは朝9時ごろから午後1時ごろまでやっているらしく
町外れの空港の近くで開かれるので徒歩ではちょっと遠いので
マルシュートカで行くことに。
メインバザール周辺。
この辺りにマルシュートカが集まってきて
4番のやつで行くことができます。
この町のは人口規模が小さいからかこんな可愛い軽バンです。笑
10分ほど走るとアフガニスタンとの間にかかる橋が見えてきます。
アフガンの商人たちはこの橋を越えてタジク側のバザール会場へやってくるようです。
入口はこんな感じ。
このバザールはタジクとアフガン両政府の協力のもと開かれてるらしく
ドイツの基金も入ってるんですね。
中に入るとバザールらしい賑やかな雰囲気!
食料品もありますが圧倒的に日用品が多い感じ。
これはパッと見チーズかと思ったら洗濯石鹸。
この石と杭みたいなやつは何をするものなのか店の人に聞いて身振り手振りで教えてもらったけど理解できなかった。。
食べ物コーナーにはパンがたくさんあって
良く見かけるデカパンじゃないのも。
おいしそう。。。
するとよっぽど物欲し顔で見ていたのか
近くにいたタジクのポリスマンが奢ってくれました。笑
中にチーズや野菜が詰まっていて美味。
うろうろしていると
「どこから来たんだ?」とフランクに話しかけてくれます。
タジク人のみなさま。
顔こわいけどみんなジェントルマンです。
服屋さんも。
特に女性ものの服はカラフルでオシャレ。
タジクのマダムのみなさま。
どなたもオシャレです。
バザール内には屋根付きの屋内スペースもあってここもかなりの賑わい。
ここでアフガン人の青年アマーニに出会いました。
彼いわくこの屋内スペースで売ってる人たちがアフガンの商人らしい。
最初に見ていた屋外の人たちはタジクの人たちということなんですが
正直僕には全然見分けが付きません。笑
屋外(タジク)
屋内(アフガン)
屋外(タジク)
屋内(アフガン)
屋外(タジク)
え?アマーニその情報ほんと?
顔つきも身なりも変わらないような。
真偽は分かりませんが確かに見ていて
「この人はタジク人だ!」
「この人はアフガン人だ!」
と言い切れるものは何もなく。
後で調べると言語もタジク語とアフガン語は違いますが
この辺りの人たちはワハーン語という独自の言語を持っていて
国を隔てていてもお互い簡単に意思疎通できるようです。
所詮国境なんてそこで暮らす人たちとは関係のないところで勝手に引かれた線なんですよね。
国境から100km以上離れた村から来たというアマーニ。
彼のいるところはすごく平和らしく
話していると「Facebook交換しよう!」と言ってくれて
SNSとかやってるんだなぁと思ったり
本当に自分や他の国の青年と変わらない感じ。
タリバンなどイスラム過激派が活発に動いているアフガニスタンは
旅行者にとってはめちゃめちゃ危険で外務省のマップでも真っ赤ですが
ホーログにはアフガニスタンの領事館があって
アフガンの中でもまだ安全と言われているワハーン回廊だけなら
外国人にもビザが下りるらしいです。
ビザは220ドルでタジクに帰ってくるときにまたタジクビザが必要なので+75ドル。
アメリカ人旅行者がこの方法でアフガニスタンに行ったという情報がありますが
日本人の話はまだ聞いていません。
実際に国境地帯に来てみて
アマーニのような青年とも話す限り平和に見えるアフガニスタン。
もちろんアフガンには行ってないし
話を聞いたのも彼1人だったので実際のところは分からないし
ニュースや外務省の情報を見る限り他の国と比べて危険なのは確かだとは思います。
今日みたいにアフガンの人たちの暮らしを少しでも垣間見ると
早く本当に平和な暮らしが戻ってほしいと願うばかりです。
>>>
帰りもマルシュートカでホーログ中心部へ。
小さいのが1ソモニしかなくてどうしようかと思ってると隣のおばちゃんがそれでいいから出しなさいと促され、足りない分を出してくれた。
自分も甘えてばかりだなと思いつつ
中央アジアでも最貧困と言われる国で人々は決して裕福ではないはずなのにこの優しさはどこから来るんだろう。
中心部に戻ってからぶらぶら。
秘境と言われるパミールにあってホーログは想像以上に賑わっています。
電器店やファッションビルもあります。
地元広島でいうとエディオンとPARCOがあるまち。
間違いなく都会です。
中は空き区画も多くて正直クオリティは疑問ですが
地元の若者たちは続々と入っていってました。
マクドナ●ド(笑)も。
中はショッピングモールのフードコートみたいな感じでハンバーガーはなさそうでした。笑
メインバザールはよくイメージする野菜、肉、魚などの生鮮食品もありますが
アフガンバザールのように日用品も多く
何でも揃ってる市場って感じ。
ディスプレイが好き。
いつの時代のかというイカついトラックは
スイカ屋さんの愛車になっていました。
ホーログの標高は2800mくらいで朝晩は冷えますが昼間は暑い。。
日差しの強さが体感温度を上げてきます。
地元の人たちも暑いのかよくアイスクリームを食べてるので釣られて購入。1.5ソモニ(17円)
甘さ控えめで後味スッキリ。
それから
タジキスタンはsimなしで行こうかと思ったんですが
ゴルノ・バダフシャンの宿はwiflがないところばかりと聞いていたのでモバイルショップへ。
タジキスタンにはTcellとmegafonという2つの大手会社があって近くにあったmegafonへ。
料金プランで少し変わってるのが
ギガ数だけじゃなく使えるSNSアプリが料金によって違っていて
Facebook、Twitter、Instagramあたりを使おうとすると3GBで99ソモニ(1100円)のプランからしかなく必然的に一択。苦笑
しかしこの後思い知るんですが
これからタジキスタンに行く方はSIMも買わずに潔くネットなしで旅した方が良いと思います。
夕方になってきてビールでも買って帰ろうかとウロウロしてると地元民らしき男性が
「何か探してるの?」
と英語で話しかけてきました。
それから「ビールを買いたくて」と言うと
まわりの人に聞きながら店へ連れて行ってくれました。
彼はハイダル。
日本の千葉県佐倉市で2年ほど働いていたらしく
日本人かもしれないと思って話しかけてくれたみたい。
日本は人が優しくて稼ぎもいいし素晴らしい国だと絶賛。
在留カードや日本の携帯番号ももう使えないけどと言いつつしっかり持ってました。笑
彼の出身はホーログではなくこれから行こうとしているワハーン回廊のまちらしく
何か困ったら連絡してと電話番号を渡してくれた上に
ビールと巨大なパンも持たせてくれました。
ありがたく頂戴して
チーズ(12ソモニ)とサラミ(8ソモニ)も買って宿で晩酌。
いやー美味い!
こんな顔よりデカいパン食い切れるか?
と思ったけど割とクセになる感じで1枚食べられました。
明日はさらに南下してワハーン回廊へ向かいます!