みずのが世界の片隅で

2019年5月21日から世界一周。できるだけ陸路で。高校の地図帳持って旅してます。

【タジキスタン】首都ドゥシャンベ~ホーログへ移動 2019.9.20

f:id:mizuno1221:20191022155011j:plain

今日はタジキスタンの首都ドゥシャンベからゴルノ・バダフシャン自治州のホーログという町へ移動します。

 

このゴルノ・バダフシャン自治州はタジク人よりもキルギス系やアフガン系の人たちが多く暮らし

それぞれ独自の言語や文化を持つ特殊な地域です。

 

地理的にも中国にまたがるパミール高原

アフガニスタンとの国境沿いに広がるワハーン回廊

という大自然に囲まれたエリア。

 

そんな大自然に囲まれ

人が暮らす地域としては世界屈指の秘境といわれるところに行ってみたい!

ということでここまで数多く経験してきた山岳地帯定番のシェアジープで目指します。

 

拠点となるホーログという町には空港があって

以前はドゥシャンベから定期便が飛んでいたらしいんですが現在は運休中。

首都から12時間以上かけて悪路を進まないとたどり着けない陸の孤島です。

 

f:id:mizuno1221:20191022164251j:plain

朝は7時に起きて宿の朝食を。

パンとハム,チーズに卵焼き付きでアジアとはいえ洋風な感じに。

 

ホーログ行きのシェアタクシーは

毎朝6時~10時ごろの間に1時間置きに出発すると聞いて

到着が夜遅くなるのは嫌なので宿から20分ほど歩いてシェアタクシー乗り場へ。

 

f:id:mizuno1221:20191022164318j:plain

おなじみのやたら広い道路とお揃いの四角いビル

 

f:id:mizuno1221:20191022170202j:plain

途中で電車も見ました。

てか電車あるんだ!

 

f:id:mizuno1221:20191022170232j:plain

7時半ごろに乗り場に到着。

 

f:id:mizuno1221:20191022170302j:plain

乗り場というかだだっ広いスペースがあるだけなんですが

 

中に入っていくとドライバーらしきおっちゃんが勧誘してきて

1人300ソモニ(3300円)とのこと。

泊まっていた宿にアレンジしてもらう場合が350ソモニ(3900円)だったので

これは合格ライン!てことで即決。

 

f:id:mizuno1221:20191022170519j:plain

で,このシェアジー

1時間置きに出るっていう情報はあくまで目安で

シェアの乗り物なので「人が集まったら出発する」のが基本。

なので実際は6時や7時に来ても人がなかなか集まらなければ

10時11時ごろに出発することもあるみたい。

 

幸いにも予約したジープはすぐに人が集まって30分ほどしか待たずに8時出発!

 

f:id:mizuno1221:20191022170644j:plain

ドゥシャンベの中心部を抜けるとすぐに景色が変わって

茶色い大地が姿を見せます。

 

タジキスタンは国土の70%以上が標高3000m以上

「世界一の山岳国家」といわれていて

こっちの景色の方がスタンダードなのかも。

 

f:id:mizuno1221:20191022175919j:plain

車内はドライバーを含めて8人。

ヨソモノの自分は揺れが激ししくスペースが狭い後部座席の一番端に優先的に案内され

ディスカウントしてほしいくらい乗り心地は悪いです笑

 

でもタジクの人たちは何でもシェアの精神で

 

f:id:mizuno1221:20191022180216j:plain

タジク産だというペットボトルに入ったワインや

 

f:id:mizuno1221:20191022180257j:plain

リスが食べるヒマワリの種みたいな豆をもらったり

 

少し英語ができる人が乗ってるお陰で

休憩ポイントや後どのくらいかかるか教えてくれたりして

気持ち的に助かりました。

 

f:id:mizuno1221:20191022180355j:plain

お昼はセルフバイキングのレストランへ。

自分で好きなものをプレートに取ってレジで清算するスタイル。

煮込みや炒め物が中心です。

 

f:id:mizuno1221:20191022180508j:plain

タジクの食事には必ず付いてくるデカいパンと

他の乗客に勧められたスープとラム肉の炒め物とトマトサラダを付けて

42ソモニ(470円)

ランチにしてはお高く付いてしまった感じですが

なんとなくリーズナブルな料理は見えてきて

ラグマン(うどん)やプロフ(ロシア料理のピラフ)が100~200円台で食べれる手頃なメニューぽいです。

 

f:id:mizuno1221:20191022180656j:plain
6時間ほど南下するとアフガニスタンとの国境沿いに。

アフガンとはパンジ川という川がそのまま国境になっていて

川の向こうはアフガンという景色をみながらひた走ります。

 

f:id:mizuno1221:20191022180740j:plain

渓谷になっているので6時ごろには暗くなり途中で夕食。

(リーズナブルな)ラグマンを食べたいというと他の乗客の男性が奢ってくれました。

感謝感激。

 

タジクの人たちは夜はがっつり食べないのか

チャーイ(ミルクティー)にパンを浸して済ませていました。

 

その後も真っ暗な道を進み

目的地のホーログの手前の村々でどんどん乗客が降りていきます。

時には降りる人がいなくて荷物だけ届けたり。

郵便屋の役割も果たしているようです。

 

明かりが全くない途中の村で車から下りたときに見えた星空がとんでもなく綺麗でした。

 

結局ホーログに到着したのは夜10時で乗客は自分と地元の青年1人だけ。

辺鄙な乗り場で降ろされたら大変だなぁと思っていたけど

ちゃんと宿まで連れていってくれました。

前日にネットで予約できたMountainTopという宿はドライバーのおっちゃんも知らなくて

道端にたむろしてる若者に聞いたりしながらなんとか到着。

 

 

f:id:mizuno1221:20191022180931j:plain

行ってみると場所が分からないのも無理はなくて

ホテルやゲストハウスではなく

地元の人たちが暮らす団地のアパートの部屋の一部を宿泊用に開放してるスタイルでした。

 (写真は翌朝撮影した外観)

 

f:id:mizuno1221:20191022181144j:plain
家族経営してるのか娘さんに案内されるまま

エレベーターで上階へ。

エレベーターはセンサー付きのコインのようなものを翳さないと動きません。

 

f:id:mizuno1221:20191022181206j:plain

f:id:mizuno1221:20191022181221j:plain

部屋はシングルとツインの2つにキッチン,バスルーム,トイレがそれぞれセパレートであって

地元のアパート暮らしだとこんな感じなんだなぁと新鮮な気分。

選んだシングルは1泊100ソモニ(1100円)でした。

 

とりあえず今晩は体を休めて

明日も1日ホーログの町で過ごします。