【タジキスタン・ドゥシャンべ②】中央アジアの小さな首都を歩く。2019.9.19
ドゥシャンベ後半。
入国早々トラブルに見舞われましたが
気を取り直してとりあえず宿にチェックイン。
今日の宿はGreen House Hostel
ドミトリー1泊7ドルでwifi,ホットシャワー,朝食付き。
明日からめざすパミール高原は世界中のサイクリストの憧れの聖地になっていて
宿の一角には多くのサイクリストのステッカーが。
旅行者の生活感が見えて雑多な感じになってますが
宿自体は全体的に清潔で過ごしやすいです。
また今回はトラブルによりタクシーで来ることになりましたが
このゲストハウス,空港から徒歩30分で来れます。
空港から歩いていけるゲストハウスなんて世界的にも珍しいんじゃないでしょうか。
ちなみにタジキスタンの通貨はソモニ(somoni)で
1ソモニ=約11円
ですがドルも使えるところが多く
ATMでもソモニとドルを選択できるようになっています。
この旅の目的地は東側のゴルノ・バダフシャン自治州にあるので
明日にはドゥシャンベを離れます。
かなり辺境の地で移動も多くなるので行動食を調達したりするため
宿のスタッフにマーケットの場所を教えてもらって行くことに。
宿がある閑静な住宅街を抜け大通りに出ると
旧ソ連のイメージ通り
やたら幅の広い直線道路が走っています。
まずは近くの商店で水を調達(すぐにラベルが取れちゃいました)
1.5ℓで5ソモニ(55円)
激安ではないけど安い部類でしょうか。
マーケットへは少し距離があるので
旧ソ連の国々で見られるというマルシュートカという乗合バンで移動します。
何回に口に出してもマトリョーシカって言っちゃいそうになるんですが
マルシュートカです。
一般的な路線バスと同じ感じで番号ごとにルートが決まっているらしいんですが
来たばかりの旅行者には何番のマルシュートカがどこに行くか分からないので
道端で待ってるっぽいおじさんにマーケットに行きたいと言うと
「俺も今からそこに行くから一緒だ」
と言いおじさんと一緒のマルシュ(めんどくさいので略)に乗り込みます。
目的のMekhrgon shopping centreへは片道3ソモニ(33円)でしたが
一緒に乗ったおっちゃんが代金を支払ってくれました。
元々絡んでいったのこっちなのに。
優しいおじさん。ありがとう!
マーケットと聞いて屋外市場のようなところを想像してたんですが
思いっきりデパートのような外観。
さらに中に入ると
市場じゃなく宮殿の中に迷い込んでしまったかのような重厚な吹き抜け。
なんとなく市場の雰囲気と建物のテイストが合ってないような気がしますが笑
野菜,果物,肉・・・
「フレッシュなものがたくさんあるよ」
と宿の人に教えてもらった通りありとあらゆる食材がある感じ。
そして建物は重厚ですが市場の人たちは明るく話しかけてくれます。
特にパン屋のおばちゃんたちが
「どこから来たの?」
「このパンおいしいよー」
とフレンドリーに話しかけてくれて
(ロシア語なので言葉は推測。笑)
カメラを見るとポーズを決めてくれるキュートなおばちゃんも。
そして市場のものはそこまで安いわけじゃないなぁという印象ですが
パンは安い!
このパンたちが1つ1ソモ二(11円)
こちらは定番のナンをもうちょっと固くしたようなパンで1つ4ソモニ(44円)
腹持ちが良さそうなので行動食に購入。
来るときはマルシュートカに乗ってきましたが
やっぱり歩いてまちを見たいのでここからは歩きで。
首都とはいえ高層ビルが立ち並ぶエリアはそうそうなく
建設中の建物もちらほら。
少し遠くに目をやると平屋の家がまばらに並んでいたりして首都とは思えない景色。
といっても立派な建物もあって
博物館か何かかなーと思って入ると
スーパーだったり。
ウォッカのラインナップが尋常じゃないです。
魚は内陸国なので冷凍や干物が中心。
卵12個で13ソム(145円)
やっぱり安いのは安いですが激安!ではないですね。
まちなかでもそこまで交通量も多くなく
歩いている人も首都という割には少ない印象。
ちなみにここは車道に匹敵する広さの歩道。
これも歩道。
重厚な建築(奥に見えるのは国立図書館)
デカいモニュメント
大統領の写真や看板
こういう景色は旧ソ連の社会主義国家のイメージそのままという感じ。
まちを歩く人たちはどこか都会的で
ファッションも民族衣装を着ている人は少なく感じます。
オペラ劇場があったり
噴水がある公園でのんびりしている人たち
子どもたちの遊び場も
やっぱり街の規模が大きくないのと人が少ないので
半日しか歩いてないのに2回見かけた人が何人かいます。笑
タジクの人たちは外国人が歩いているっていうので興味ありげな視線を送ってくるけど
すぐに話しかけてこない控えめな感じ。
そういう意味ではインド人の積極性はすごかったなとしみじみ。笑
そんな雰囲気だったので
ちょうどこの時探していたカラーコピーができる場所を尋ねる形で
こちらから道行く人に話しかけていきました。
誰に聞いても親身になって答えてくれて
自身が分からなくても近くの人に尋ねてくれたり
たぶんあるであろう場所まで一緒に付いてきてくれたり
優しい人ばかり。
話しかけると世間話や身の上話になって
ある若者は以前中国に留学していて母国に帰って中国企業に努めたいんだと言ってました。
そういえばタジキスタンと中国は隣同士で
特に中国資本の流入が激しいんだろうなぁ。
色々聞き回ったけど結局カラーコピーができる場所は見つからず。
一国の首都なのにそんなことある?!
いやさすがにあると思うですけどね。
でもサクッと見つからないのがタジキスタンなのか。
圧倒的に英語が通じない,ロシア語オンリーの人が多いので
そこでつまづいたのも痛かった。
思えば旧ソ連の国々は大体ロシア語なので覚えとくと強そうです。
夜は宿に帰る途中にあったレストランへ。
店の入口のディスプレイには中央アジアで良く食べられている
シシャリクという串焼きがずらり。
これ結構ボリュームあるのにどれも100円台とお得感抜群。
テーブルにはキュウリに線香・・・?笑
牛と羊のシャシリク!
ジューシーで美味い!
そして
串焼きにはビール!!!
で生ジョッキも100円台。
酒飲みには天国です。笑
夜は暗くなって街灯の明かりが不気味な感じ。
でも歩いていて治安の悪さを感じることはないです。(人の気配が全然ないので笑)
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ATMトラブルがあり空港で夜を明かしたのもあって
今日は長い1日でした。
前の国が何もかもむき出しのインドだったのもあって
首都・ドゥシャンベは余計に静かなで穏やかに感じました。