みずのが世界の片隅で

2019年5月21日から世界一周。できるだけ陸路で。高校の地図帳持って旅してます。

【ウズベキスタン・ムイナク】”20世紀最大の環境破壊”消えた湖と船の墓場をこの目で。2019.11.22

 

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今日はヌクスから200km離れたムイナクという町に出掛けます!

 

ムイナクの近くにはかつて世界第4位の面積を誇るアラル海という湖があったのですが

旧ソ連による大規模な綿花栽培のために湖に流れ込む川の水を大量に灌漑に使った結果

湖が干上がってしまい今では10分の1ほどになっていて

「20世紀最大の環境破壊」と言われる悲惨な歴史を持っています。

 

ムイナクはそんなアラル海がまだ豊かな水を湛えていた頃に漁業で栄えた町。

現在町の近郊にはかつて活躍していた船が干上がった砂漠に放置され「船の墓場」と呼ばれる場所があるらしいのでこの目で見たいと思います。

 

ムイナクには朝9時と11時にバスが出ていて片道3時間かかるので早い方の9時の便で行くことに。

 

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宿のスタッフが朝食の時間を早めてくれたり,大きな荷物を預けさせてくれたり,郊外のバスターミナルまでのタクシーを手配してくれたり(極寒でとても長時間歩けないので)とても親切にしてくれました。

 

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ヌクス行きのバスが出るターミナルは中心部から少し離れた場所。

8時30分頃到着するとムイナク行きのバスが待機しています。

 

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席は早いもの勝ちのようで荷物を置いて場所取りをしている人も。

3時間あるので急いで席を確保します。

ほぼ満席になって予定通り9時に出発。

ー10℃超えてるんで仕方ないんですが,このバスがまぁーーー寒い!!

一応暖房を効かせてるもののなかなかのオンボロバスで底冷えがハンパない。。

 

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窓の外はひたすら砂漠。

まだアラル海があったエリアではないですが巨大な湖があったところなので

この辺りも昔は豊かな水脈があったんだと思います。

 

こんな土地でも人は住んでいて途中の町や村で人が降りたり乗ったり。

ヒヴァ以降の寒さに若干参っている僕はこの土地でひと冬越すだけでも心が折れそうです。。

 

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予定通り3時間でムイナクのバスターミナルに到着。

 

ここから船の墓場までは4kmほど。

歩けない距離ではないですが

 

まぁーーーここも寒い!!

 

ヌクスより確実に寒いです。

おまけに風が吹いているので寒さ倍増。

晴れてるのに太陽の暖かさを全く感じません。

マイナス何度なんだ・・・

 

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とりあえず船の墓場の近くまで行くマルシュートカに乗って移動。

1000スム

 

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ここから真っすぐ伸びる道を歩きます。

 

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こんな極寒の地にも牛がいます。

 

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10分ほど歩くと建物が見えてきます。

これは博物館らしく中を見せてもらうとかつてのムイナクの漁業の様子や村の風景が油絵やモノクロ写真で展示してあります。

 

伝統的な方法で行う漁の風景。

山のように獲れる魚。

生き生きとした表情の漁師。

 

今の現状を知っているがゆえに悲しい気持ちになります。

 

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博物館の外には記念碑があり

 

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過去と現在のアラル海が描かれた看板も。

わずか数十年の間に巨大な湖を干上がらせてしまうなんて。。

 

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東京から6683km。

まだまだ西へ進む!

 

記念碑から下を覗くと

 

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ありました。

砂漠の中に置き去りにされた船たち。

ここから見える景色はかつては湖だったんですよね。

かつての写真を見た後だと胸が締め付けられる思いです。

 

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近づいて見ます。

 

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砂漠にあるはずのない船の存在感は圧倒的で

錆びて動かなくなっても何かを訴えているようです。

 

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自然と共存してきた人の営みとそれを自然もろとも破壊してしまった人の営み。

どちらも同じ人間がやることと考えると人間は恐ろしい生き物だなと思います。

 しかし人には過去の経験から学び考え行動する力があります。

 

絶対に同じ過ちを繰り返しちゃいけない。 

月並ですがこの船を見ているとそんな思いが沸いてきました。

 

 

強烈なインパクトがあったので夢中で歩き写真を撮ったりしていましたが

この旅で間違いなく最も厳しい寒さに見舞われ手足の指が取れそうです。

 本当に凍傷になったらやばいので身の安全を考えて退却。

 

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町のメインロードも十分寒かったはずですが船の墓場に比べたら全然マシだったので

帰りは歩いて戻ることに。

 

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ムイナクの町はアラル海の縮小により漁業が出来なくなり

産業がない町にはいられないと若者たちは町を去り

寂れた町はお年寄りと女性,子どもばかりになっているそうです。

 

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町を歩いていても働き盛りの若い世代は見当たらず

 

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道路工事などの力仕事もおじいちゃんたちがやっています。

 

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そもそも歩いている人が少ないのもありますが

厳しい寒さも相まって哀愁が漂う町の風景。

 

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バスターミナル付近に戻ると15時を回っていて

今日はヌクスに戻るバスはないとのこと。

 

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mapsmeを見ながら近くで泊まれる宿を探し

一見すると宿には見えないこちらの宿に泊まることに。

 

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ドミトリー1泊朝食付きで10ドル。

といってもドミトリーは独占状態。

途切れ途切れですがwifiも使えて何より部屋が暖かいのでもう200点です。笑

 

なかなか来れない辺境の町・ムイナク。

猛烈な寒さに堪えましたが実際に自分の足で船の墓場まで行けて本当に良かったです。

 

明日はヌクスの町に戻り次の国・トルクメニスタン入国に備えます!