みずのが世界の片隅で

2019年5月21日から世界一周。できるだけ陸路で。高校の地図帳持って旅してます。

【ウズベキスタン・ヒヴァ】かつての面影残る砂漠のオアシス都市 2019.11.21

今日は1日ヒヴァの町を歩きます!

 

と,その前にまずは宿の朝食を。

 

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これ!!!

ウズベキスタンの宿はB&Bで朝食付きなところが多いんですが

今朝のラインナップは過去最高です!

栄養も味もボリュームも文句なし!

毎日この朝食食べたい。。。

 

 

お腹を満たしたらまちへ繰り出します。 

 

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ヒヴァの旧市街(城壁内)へ入るにはチケットを買う必要があると聞いていたので

宿を出てすぐの西門の前にチケット窓口へ。

 

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VIP(入場+博物館+アフラシャブの丘+イスラム・ホジャ・ミナレット

STANDARD(入場+博物館)

ECONOMY(入場のみ)

の3種類。

 

とりあえず入場のみで様子見てみようと思いECONOMY1枚と伝えると

「チケットはいいから窓口の人に西門のさらに南から入りなさい」と言われます。

 

後から分かったんですが

東西南北の門のうち入場ゲートが設置されているのは西門と東門のみ。

南北の門はスタッフも警備員もおらず誰でも出入自由。

そしてほとんど城壁に囲まれた旧市街ですが西門の南には城壁がない箇所があってそこからも自由に出入できます。

 

f:id:mizuno1221:20200128103159j:plain(この立派な建物の右手の道)

窓口の人に案内されたのはまさにそこ。

ありがたく入らせてもらいます。

 

ヒヴァがあるホレズム地帯は四方を砂漠に囲まれながらもアムダリヤ川という巨大な水脈があったため人が住みつき,その起源は4000~5000年以上前まで遡るといいます。

そして,いつしかこのエリア一帯を治めるホレズム王国という国が登場しますが

アムダリヤ川は頻繁に水系が変わるため,その度に住む場所を変え,都も移さなければいけませんでした。

そんな中,17世紀にヒヴァにホレズム王国の都が移され,外敵の侵入を防ぐために外壁と内壁の二重の城壁を築き,今の城壁都市が出来上がったそうです。

 

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昨日から見ている城壁は内壁の方でイチャン・カラといい,今日はこの中に入ります。

 

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入って南に歩いていくと工事現場に遭遇。

他の町でもそうでしたがウズベキスタンは建設中の建物が多い。

中央アジアの中では最も観光客が来ているでしょうし,建設ラッシュでしょうか。

 

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カメラを見ると

「この人を撮ってあげて!」

「おい!バカやめろ恥ずかしいな照」

みたいなやり取りがあって微笑ましい。

 

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今でもレンガ造りの建物が主流なんですね。

 

 

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壁の内側。

形状や構造が色々でおもしろい。

 

 

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南門からさらに南を見ると外壁と門が見えます。

かつての行商たちはここで英気を養って広大なカラクム砂漠へ向かっていったんでしょうか。

現在は10km南に行けばもう隣国トルクメニスタン

 

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南門の外側。修復作業が行われています。

やっぱり維持管理大変だよなぁ。

 

次は北へ向かって歩いて行きます。

 

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町のどこからでも見えるのがヒヴァで一番高いイスラーム・ホジャ・ミナレット

 

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もともとそんなに広くないイチャン・カラですがミナレットを見れば自分がどの辺にいるかすぐに分かります。

 

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近づいてみるとこんなデザインをしています。

ブハラのミナレットともまた違ったデザイン。

もともとブハラもヒヴァもそれぞれのハン(王)が治めていた別の国なので

細かく見ればそれぞれ文化も違うんでしょうね。

 

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手は加えらえているんだと思いますがまちの保存状態はかなり良くタイムスリップしたような気分になれます。

 

それにしても,,,

 

寒いです。苦笑

 

この日の気温は最高-6℃。

太陽が出ていても寒いです。

サマルカンド,ブハラは夜は冷え込むものの日中はまだ凍えるような寒さじゃなかったんですが

砂漠の気候に入ってきたんでしょうか。。

 

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寒さのせいか地元の人がほとんど出歩いてません。

 

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土産物屋も半数以上が閉店中。

いやまぁこの気候はそうですね,完全にオフシーズンですね。

むしろまだ路上で営業している方々,すごいの一言です。

 

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北門まで来ました。

 

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ここは他の門と一味違って城壁の上に登って歩けるようになってます。

 

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城壁からの景色。

逆光ですが城壁に囲まれた茶色のまちなみを見ることができます。

かつてのキャラバンや町の人たちも同じ景色を見ていたんだろうか。。

そんな思いを抱かせるまちなみです。

 

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と哀愁にふけながら写真を撮ってると奥の方に観覧車が写り込みました。

ヒヴァにも遊園地があるのか。

日本だと景観条例とかに引っかかりそうですがこの辺りが詰めの甘さというかユルさというか。

 

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雪の花を集めて投げる子どもたち。どこの国でも子どもはキラキラ輝いてます。

 

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西門のそばまで来ると「ほんや」と書いてある本屋が。笑

ここはJICAの支援が入っている本屋で日本人スタッフが来てたらしいけど

あいにく今は任期を終えて帰ってしまい,しばらくしたらまた新人が派遣されるようです。

 ウズベク語はもちろん,色んな言語の本が並んでいました。

 

 

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サマルカンドでも行われていた結婚式のカップルによる写真撮影。

果たしてウェディングドレスと茶けたまちなみがマッチするのか分かりませんが音楽をかけたりしながらみんな楽しそう。

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東門から外へ出てみます。

 

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かつてここには中央アジア最大の奴隷市場があったらしく

 

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今はゴーストタウンと化しているような通りや

 

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建設中のホテルがあったり何とも言えない雰囲気を醸し出してます。

 

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あまりにも寒くて死にそうなので北門のそばのレストランで休憩。

チャイが体に染み渡ります。

 

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遅めのランチにボソラグマン(ウズベク語じゃないですが通じました)

もう本当にラグマンは外れがなくてありがたい。

 

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西門の外側,宿よりも離れたところは住宅街。

通りから見えるモスクのミナレットがまた良い味出してます。

 

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こちらも建設工事中。

 

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こちらの方々もカメラを見るとノリノリで作業。

大工は写真好きなのか。笑

 

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このレンガの組み方初めて見ました。

きっと知らないだけで色んな手法があるんでしょうね。

 

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モスクのそばまで行くと現在はホテルとして使われているよう。

イチャン・カラ内のモスクも現在はホテルや博物館になっているところが多く

ムスリムの方々はどこでお祈りしているんだろう。

わざわざモスクまでお祈りに行かないユルーいムスリムなのか。笑

 

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ウズベクに入ってからあんまり見なくなった家畜。

 

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写真に撮っていると近所のおばちゃんが通りがかり

すれ違いざまに

「一口どうぞ」

と焼きたてナンを分けてくれました。

味もさることながら心がなんかほっこり。

 

ヒヴァはブハラよりもさらに小さなまちで

イチャン・カラの中は観光スポットもたくさんありますが

ブハラよりもさらにのんびりとした田舎の空気で居心地の良いまちでした。