【イラン・イスファハーン①】”世界の半分”を象徴するエマーム広場 2019.12.5
今朝はゆっくり起きて宿の朝食をいただきます。
ナンとチーズ,ジャムのシンプルなものですがありがたいです。
個人的にイランでナンのお供に定番のヤギのチーズ?が結構好き。
バクバク食べていると中国人パッカー3人組が自炊した料理を食べていて
良かったら食べて,と分けてもらえました。
よっぽど空腹に見えたんだろうか。
中華スープ,めちゃくちゃ美味い・・・
中国人ではないですが懐かしさを感じる味でした。
さて,今日は1日イスファハーンの街を歩きます!
天気は快晴!
気温も15℃前後とちょうど良い気候です。
まずはモスクや歴史遺産が集まる中心部へ向かって路地を歩いて行きます。
茶色の壁とチャドルを纏った女性が歩く様子は中東に来たなという感じがします。
大きな通りに出ると街路樹が色づいていてすっかり秋の様相。
日本と同じく四季が感じられるのもイランの特徴かもしれません。
カフェの看板。
ペルシア文字は解読の余地ありませんがなんだかオシャレ。
道端にカップケーキが積まれているのを発見。
なんだろうと眺めていると通りがかる人たちが次々に取っていき
通りがかりのおじさんが僕にも「食べな」と渡してくれました。
カップケーキのセルフサービス?
なんとも不思議です。
HOTELの標識。
ホテルは山ほどあるのになんでここだけ公式の道路標識になってるのかこれまた不思議。
イスラム色溢れるペナント。
まずやって来たスポットはマスジェデ・ジャーメ。
イスファハーンで最も古いモスクです。
モスクの入口付近にたむろするおっさんたち。
大体たむろしてるおっさんのやることと言えばギャンブルとかゲームですが
この人たちは何してるのかいまいち分からなかったです。
もしかしたら国際社会から締め出されている国の現状と未来について激論を交わしていたのかもしれません。
もしかしたら。
中に入ると大きな広場があり四方を囲う色鮮やかなタイル装飾が目を引きます。
一部焼失,再建されているとはいえ建てられたのは8世紀まで遡るというから驚きです。
天井や壁も細部までデザインされていて青を基調にした色使いも素敵。
モスクの外壁沿いにあるバザールも歩いてみました。
んー雰囲気ありますね。
モスクの南側へ行くともっと巨大な広場が。
この広場の南西を見るとひと際目立つ煙突のようなものが見えます。
これはイスファハーンで最も高いといわれるメナーレ・マスジェデ・アリー。
まちの景色に溶け込んでいます。
この辺りの建築は良い意味で古びていて好きです。
さて,次にやってきたのが
エマーム広場
かつてのサファヴィー朝のアッバース1世の時代に首都に定められ栄華を極めたイスファハーン。
そこまで歴史に詳しくない人でも聞いたことがあるかもれしれない言葉
「イスファハーンは世界の半分」
この都市の栄華を称えた言葉を象徴するのがこの広場です。
あまりに広すぎて全景をカメラに収めることができません。
広場は市民の憩いの場になっていて
ピクニックをしたり
凧あげしたり
馬車に乗ったり
バイクパフォーマンスしたり
思い思いの過ごし方をしています。
とここでおじさん2人組に話しかけられ
「よかったらお茶しない?」
と誘われたので付いていってみます。
着いた先はペルシャ絨毯屋。
そしてここでおじさんの兄弟という日本語ペラペラのアニキが登場。
なんだおじさんたち客引きだったのか。
しっかりお茶は出してくれて
一緒に絨毯の説明付き。
めんどくさい展開になりそうですが
ここのアニキはそこまで押しが強くなく
「絨毯は買わないよ!」
とこちらが日本語で念を押すとそれ以上は言ってこず。
絨毯のデザインの意味も一つ一つ教えてくれてなかなか面白かったです。
ちなみに一番小さいサイズ(長辺50cmくらい)で3000円。
バックパッカーには無用なので買いませんが
ペルシャ絨毯がこの値段で買えるのはお得かも?
リエルの価値が落ちていることもあり
イランで絨毯をこっそり仕入れて外国で販売しようとする人が出てくるのも納得です。
あっさり解放してもらってまた広場へ。
さっきは結果客引きでしたが
色んな人が声を掛けてくれます。
単純に外国人だからという人もいれば
このコたちは
日本や韓国向けにデーツ(ヤシの実)を売り込みたいから日本人の意見を聞かせてほしい!
とやってきたのでサンプリング調査に協力。
美味しい?
日本人に受けそう?
日本にデーツや似たような食べ物はあるか?
デーツは日本語で何という?
デーツを食べるのに箸は使う?
ご飯のお供になる?それともおやつ?
などなど色んな質問に受け答え。
デーツは中東ではメジャーな食べ物で
個人的には栄養価が高く保存が効き味も甘くて美味しいので応援しています!
さて,この広場の建築も世界遺産になっていてなかなかの見物。
特に正面にあるマスジェデ・エマームはイスラーム芸術の集大成と言われています。
また面白いのが
モスクは礼拝のためにあるので必ずメッカの方角を向いて建てられるのですが
このモスクの入口の門はメッカの方を向いていません。
実はこの門はエマーム広場のためにある飾りで
中に入ると本丸はしっかり45度斜めに建てられています。
この斬新な造りがこのモスクをより世界に知らしめることになったんだとか。
ということで中に入ってみます。
入場料50000トマン(500円)
実際に中を歩いてみると
その建築の壮大さと装飾の美しさに圧倒されます。
いくらとっても実物ほど綺麗には撮れないんですが
夢中で何枚も写真を撮っていました。
次に向かったのは広場の西側にあるアーリー・ガープー宮殿。
この宮殿はイランで最初の高層建築といわれていて
宮殿に登って上から見ると広場全体がよく見えるそうです。
ということで早速入場。
入場料50000トマン(500円)
上に登る階段も細部までしっかりデザインされています。
そして宮殿から見た景色。
やはり広場から見渡すより広い範囲が見えますが
それでも3分割しないと全体が撮れないくらい広いです。
かつての王はここから広場の様子を見ていたらしく
さぞ誇らしかっただろうなぁ。
さらにこの宮殿の最上階には音楽堂があります。
ここは他のモスク建築などと違ったデザインでまた面白い。
全然テイストが違います。
これまで見たことない女性の人物画も描かれていました。
さて,見応え抜群のエマーム広場を見終わったところで
今日は盛沢山なので続きは次の記事へ。