【イラン・テヘラン①】地元学生とテヘラン街歩き 2019.12.2
ビザ延長手続き待ちのテヘラン滞在記。
今日はカウチサーフィンで知り合った大学生のラバクと会います!
まずは地下鉄でテヘラン中心部へ。
ラバクの大学の授業が終わるタイミングで待ち合わせることにして
ちょうど大学から1駅先にある旧アメリカ大使館に行ってみることに。
ここは1979年のイラン・イスラム革命の時期に反米運動を行っていた学生たちが当時のアメリカ大使館を占拠し,大使館職員らを人質に取ったまさにその現場。
現在内部は博物館になっていますが
外壁にはアメリカを揶揄する絵がたくさん描かれています。
こうした絵が今も公共の場に堂々と表現されていることからも
まだイランとアメリカの対立関係はまったく解消されていないことが伺えます。
現にイランに対しては外国との貿易制限などの経済措置が継続して行われていて
貨幣価値の下落やガソリンの高騰などを引き起こし
イラン国民の生活を圧迫しています。
当然イラン国民の不満はたまっていくわけですが
その矛先は政府同様にアメリカに向けられているわけではない
というのがこの後旅を続けていく中で明らかになっていきます。
さて,待ち合わせの時間が近づいてきたのでラバクの大学へ。
大学というので大きなキャンパスを想像していたのですが
まちなかのビルがキャンパスとして使われていて日本の塾みたいな感じ。
どうやら本丸は別のところにあってここは特別講習で来ているそう。
無事に会うことができ
まずは腹ごしらえにテヘランで一番大きなバザールへ。
バザールの入口付近にレストランが集まっているエリアがあって
その中の一つに入店。
人気の店みたいで中も人がびっしり。
注文したのは四角に固められたサフランライスとローストチキン
と
魚のフライに海藻を混ぜたライス
魚はイランで良く食べられているやつで養殖されていてどこでもあるらしい。
個人的には海藻ライスが一番美味でした。
のりたまふりかけご飯て感じで日本食に近い味だったからかもしれません。
あとは飲むヨーグルト。
ヨーグルト自体かなり頻出アイテムで
イラン人は飲む以外にも色んな料理にぶっかけて食べてます。
食後はバザールを散策。
さすが首都のバザール。
ものすごい人通りです。
んー雰囲気ありますね。
黄金に輝く食器
ムスリム女性が着用するチャドル
異国の文化を感じられる品々が並びます。
そして
ペルシア絨毯!!
日本では高級品として知られていますが
こちらイランでは日本よりもかなり安く手に入れることができます。
イラン人にとっても決して安いわけではないはずですが
なんせ物価が違いますからね。
このバザール。
歩くだけでも楽しいんですが
とにかくめちゃくちゃ広い!
中東でも最大級のバザールらしく
地元民のラバクも道に迷いまくり。
といってもイマドキ男子のラバクはショッピングはモールとかで
バザールには来ないらしく
若者のライフスタイルの変化も感じます。
出口を探して長い間ウロウロしましたが
それでも半分も行けてないと思います。
圧巻の規模のバザールでした。
どうにか脱出してバザールの外側を散歩。
少年が荷物を運ぶポーター的な役目でバザール内を急ぎ足で回っているのをよく見かけました。しばし休憩。
フレッシュジュースを発見したのでラバクとシェア。
マンゴーとザクロ。
イランは果物の種類が豊富でクオリティも高いです。
パキスタンほどではないですが
メンズは「フォトフォト!」と写真に積極的。
辺りが暗くなってくると
ラバクが「夜綺麗なスポットがあるから行こう」
というのでメトロで移動します。
駅を出て陸橋を渡っていると眼下の道路は大渋滞。
イランは典型的な車社会で都市部では渋滞は当たり前。
以前からかなり問題になっている大気汚染の主な原因も車の排気ガスで
テヘランでは車の進入制限がかかっているエリアもあるようです。
歩いていくと
歩道の脇に戦車や戦闘機が展示されています。
ここはHOLLY DEFENCE MUSEUMということで軍関係の博物館なんですね。
これらの展示品は全て本物で実際に戦場で使われたものらしく
HOLLY DEFFENCE(聖戦)と名付ける辺りイスラム国家らしさを感じる施設でもあります。
そしてお目当てのスポットがTabiat Bridgeという陸橋。
夜はライトアップされていてロマンチックな雰囲気があります。
男2人で来るところじゃないだろ!とツッコミが入りそうですが
イランではそっち系じゃなくても男友達同士でこういうところに来るのは珍しくありません。
かなりの高さがあって見下ろすとハイウェイを走る車やビル群が見えてなんとも都会的。
ただ大気汚染問題は深刻なようで景色はけっこう霞んでいます。
橋を渡ると近くのカフェでひと息。
カフェといってもコーヒーよりはお茶。
中央アジアでもよく見かけたチャイハナスタイルです。
水飴のようなスティック(主には砂糖)を浸して飲むのがイラン流。
甘くて美味しいです。
夜も遅くなってきたので今日はここで解散。
明日もテヘランにいるのでまた会う約束をして帰宅します。
家に帰るとシァバシュの愛猫が全力でダラケていました。
可愛い。。。
その後,アニメクリエーターのシァバシュがオススメする5分くらいの短編アニメ集を観賞。
アニメというと日本が世界に誇るコンテンツのひとつですが
シァバシュの日本のアニメーターに対する評価もかなり高く
映像そのものの技術もさることながらストーリー構成,想像力がずば抜けていて
先の読めない展開やオチは日本人でないと思い至らないレベルだと大絶賛。
自分はアニメーターでも何でもないですが
外国人からこう評価されるとやはり誇らしいです。
そんなことを話しながら見ていた短編アニメ。
短い時間で見ている人を惹き込むストーリー展開が面白くて
ついつい夜中まで見入ってしまいました。