みずのが世界の片隅で

2019年5月21日から世界一周。できるだけ陸路で。高校の地図帳持って旅してます。

【イラン・マシュハド②】のんびりまち歩き,そして首都テヘランへ。2019.11.29~30

******2019.11.29******

 

この日はマシュハド市内を散策。

 

昨夜行ったハラムが中心になるのでとりあえずハラムまで行きますが

昨日と同じ大通りを歩くのも芸がないので路地裏を歩きます。

 

ところが・・

 

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意気揚々と飛び出したものの沿道の店はほとんどシャッターが降りています。

 

え?これからデモや暴動でも起きるの?

 

若干不安を抱えながら歩いていましたが

あることに気付きます。

 

今日は金曜日。

 

休日は土日というのが沁みついている日本人からすると違和感がありますが

イスラム圏の国では金曜日が休日。

 

これは「1日5回メッカに向かって礼拝する」というイスラム教徒の義務と関係していて

この礼拝は本来どこかに集まって行うのが良いとされていて

特に金曜日の礼拝は重要視されています。

 

なので普段は家や職場や学校やできるところでしている礼拝も

金曜はできるだけモスクに集まってやりましょう!

ということで金曜が休日になってるんですね。

一度にたくさんの人が礼拝できるように「金曜モスク」という名の広大なスペースを持つモスクも造られているほどです。

 

通りが閑散としている理由を説明するのに尺を使ってしまいましたが

結論からいうと

 

寂しい

 

ですね。

どんなに賑わっている町も金曜日は閑古鳥が鳴く寂れた町と化してしまいます。

 

店が開いてなきゃ人も通らないですよね・・・

 

しかし。

この金曜日にも人通りが多い場所があります。

 

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礼拝のためにたくさんの人が集まってくるモスクの周辺ですね。

昨夜行った聖地ハラムへ通じる商店街は礼拝に来る人向けにガンガンお店を開いています。

ちょっと救われた感じ。。

 

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そして前夜に引き続きハラムに到着。

せっかくなので昼間のハラムも見てみることにします。

 

ところが。

入口で警備員に

「どこから来ましたか?」

ムスリムですか?」

と質問され

 

「日本から来ました。ムスリムではありません」と答えると

 

「専門のガイドを付けて入ってもらいます」

 

あれ?昨日は何も言われなかったのに。

たしかにこの対応は事前情報通りといえばそうなんですが。

 

昨日との違いといえばイスラム教国のパキスタンの民族衣装を着てたことだけど

そんなに効果があったのか。

 

ガイドを付けると自由に行動できないとかデメリットが挙げられますが

昨日ひと通りは見たので今日はこの流れに身を任せてガイド付きで回ってみます。

 

ちなみに昨日同様バッグ,カメラの持ち込みは禁止。

入口近くのクロークで預けます。

 

現れたガイドは初老の穏やかなおじさん。

物腰が柔らかく写真や動画を撮りたいと立ち止まると合わせて止まってくれたり

「写真撮りましょうか?」と気を回してくれたりとっても親切丁寧。

 

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ガイド付きの見学の流れはまずハラムの概要とまとめたVTRを観てから施設内を歩いて回るというもの。

 

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VTRは概要なので地球の歩き方とかネットで調べれば分かる程度の内容でした。

 

そしてVTR後になぜか最初に付いてくれてたおじさんから別のおじさんにバトンタッチ。

このおじさんはガイドというか日本に興味があってガイドを代わってもらったようで

ひたすら日本について質問攻め。

日本への旅行はいくらかかる?とかまぁまぁ普通の質問から

 

後半は薬の話へ。

病気になったら医者から処方される薬を使うのか?他の薬を使うのか?

と何度も聞かれ

「イランでは病気になったら病院なんて行かない」

「ハーブ(薬草)を使うのが主流だ」

と。

なんでもこのガイドさんはハーブ専門の薬剤師みたいで

花壇にある草を指さして

「ハーブは体にも良くて簡単に手に入る。これも,これも,全てハーブだ!」

と連呼。

 

後々分かるんですが,イランでは大麻もかなり出回っていてハーブのように体に良いと信じて疑わない人も多いようです。

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昨日はライトアップもされて神々しさが際立ってましたが

昼間に見るとデザインの繊細さ,美しさが際立ちます。

 

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昼間もすごい人。

24時間ひっきりなしに人が訪れている雰囲気です。

さすが聖地。

 

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ハラムの後は近くにある1400年前からあるらしいバザールへ。

が,当然ここも閉まっていて

 

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両脇の沿道にある衣類や雑貨なんかの店がちょろちょろと営業しています。

 

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やっぱり活気が今ひとつ。

 

歩き回ってもなかなか面白いものに出会えそうにないので

早めに夕飯を済ませて宿に戻ることにします。

 

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路地裏で適当に入ったレストランで厨房を覗かせてもらい

 

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豆と牛肉の煮込みとライス,ナンをいただきます。

辛いかと思ったらマイルドな味で食べやすい。

 

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ただ一緒についてきた白い液体は何かのミルクを原料にした乳製品なんですが

割と酸味が強くてクセがあります。

栄養はありそうなんだけど正直大量には飲めない。。

 

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このオリーブの漬物?もなかなかクセモノ。

 

イラン料理はあまり評判を聞かないですが

日本人の舌に合わなそうなものがちょこちょこ出てきました。苦笑

 

ちなみにシェフのお兄さんは英語まったく通じなかったけど

色々とサービスしてくれて感じが良かったです。

 

 

******2019.11.30******

 

休息もとれたのでこの日は夜行列車で首都のテヘランに向かいます。

 

チケットは色々と世話を焼いてくれるオーナーのバリさんが手配してくれて

16:45発 ⇒ 翌3:44着の便を11000トマン(1090円)でGET。

 

出発まで宿でブログ書いたり調べものをして過ごしていると

バリさんが

「お昼ができたから食べなさい。お金はいいから」

とランチをご馳走してくれました。

 

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アーブ・グーシュトというラムと豆,じゃがいもにナンを潰して混ぜて食べるポピュラーな料理。

これはなかなか美味です。

 

電車の時間が近づくとバリさんが呼んでくれたタクシーで駅へ。

 

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マシュハド駅はさすが第2の都市だけあって立派。

 

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男女で入口が分かれているのはなんともイスラム国家らしいです。

 

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構内もたくさんの人。

 

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イランで最もポピュラーなスポーツはサッカー。

国内リーグだと思われますがみんな待ち時間の間,テレビの試合に釘付けです。

 

売店やお土産屋も充実。

イランではお酒が法律で禁止されていますが代わりにノンアルコールドリンクが豊富にあります。

 

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麦を使ったいわゆるノンアルビールを購入。

レモンフレーバーでやはりビールとはほど遠いですが飲みやすいです。

 

ホームへはチケットがあればいつでも入っていいわけじゃなく

大体30分前になったら入場可能ぽいです。

 

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いざ電車へ。

 

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席は6人コンパートメント。

 

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自分の座席番号。

ローマ数字が表記されてると良いですが

数字くらいは現地表記で覚えないとこの先大変そうです。

 

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うれしい軽食ドリンク付きでした。

 

なかなか電車は揺れますがフルフラットになれるのが寝台の強み。

テヘラン到着までしっかり爆睡です。