【ウズベキスタン~トルクメニスタン】世界有数の入国困難な国へトランジットビザで入国! 2019.11.24
今日はウズベキスタン・ヌクスからトルクメニスタンへ入国します!
トルクメニスタンにはトランジットビザで最大5日間のみの滞在ですが
ダルヴァザという村にある燃え続けるガスクレーター「地獄の門」や
白亜の首都・アシガバットを見てみたいと思います!
★10:30
ホテルチェックアウト
朝食を食べて色々準備してるとこの時間になりました。
バスターミナルがある中央バザールへ徒歩で行きます。ホテルから2kmくらい。
★11:00
中央バザール→郊外のバスターミナルへ
5番のマルシュートカに乗ります。1000スム
ひっきりなしに来るのでほとんど待つことはないです。ただ車内は確実に満席。
★11:25
郊外のバスターミナル→ホジェリ
マルシュートカ(軽バン)で移動。
これも頻繁に出てるのであまり待つことないですが座席が狭くバックパックとサブバッグを持ち込むと1人分の席ではスペースが足りず2人分の料金を払うことに。4000スム(45円)
★11:45
ホジェリバスターミナル→国境へ
バスターミナルはバザールと化していてかなり賑わいあります。
ここも面白そうだけど今日のミッションは国境越え。
てことでタクシーを捕まえて国境へ。
1km=1500スムのメーター制。15kmで22500スム(260円)
途中小高い丘にお墓らしきものがたくさん。
それ以外何もない景色になっていきます。
★12:00
国境到着
ウズベキスタン出国審査。
荷物検査をして10秒でスタンプもらい終了。
毎日ホテルで作ってもらっていたレギストラーツィア(滞在登録)の紙は提出すら求められず。
最近はあんまり重要視されてないのかもしれませんが,もしチェックされて不備があったら罰金が発生したりとリスクはあると思うので制度がある以上ちゃんとしとくに越したことはありません。
ついにトルクメニスタンへ。
窓口でビザ許可のメールを見せるとすぐ隣の銀行窓口でビザ代を支払うよう言われます。
ビザ代75ドル。
55ドルと聞いたけど追加で入国税がかかってるらしいです。さすが観光やる気ない国、なかなか攻めてきます。
領収書が5枚もあってひたすら手書きなので時間がかかり
その間にトルクメおばちゃんが10人くらい団体で押し寄せて来たので後回しにされてさらに時間を食います。
順番が来て領収書を渡すと
「イランビザはあるか?」
と言われコピーを提出。これは戻ってきませんでした。
続いて
「トルクメニスタンでの日程を教えてください」
ということで5日間の滞在都市・ホテル名を伝えます。
****************************
1日目 クフナウルゲンチ→ダシュゴズ ダシャウズ泊
2日目 ダシャウズ→アシガバット 夜行列車泊
3〜4日目 アシガバット泊
5日目 アシガバット→イラン国境(ホーダン)から出国
****************************
という日程にしました。
ビザが下りると最後に審査官から
「あなたのビザはトランジットビザでイランに行くために通過するためだけのビザです。ダシャウズ,アシガバット以外の場所へ行くことは許可されていません。くれぐれも遅れないように。」
と一言。
これだけ念を押されるってことは
日本人が観光のためにトランジットビザを取ってダルヴァザに行くというのはバレバレなんだろうな。。。
実は地獄の門があるせいで周辺の天然ガスの採掘に悪影響が出ているらしく
大統領も「地獄の門を閉じたい」という意向を持っているので
政府としてダルヴァザに観光客が行くことをよく思ってないんでしょうね。
何はともあれビザが下りたのでひと安心。
そのまま荷物検査に進もうとすると
検査台に誰もいない・・・
ん?なぜ?
まわりの人に聞いてみると
「休憩時間だよ」
13:00~14:00はランチ休憩のようです。
なんとー。
スタンプ貰ったところで待ちぼうけを食うとは。
これはなるべく早い時間に行った方が良さそうですね。
それから待っている間にウズベクでの仕事帰りのカザフ人とウズベク人のおっちゃんたちとおしゃべり。
現地通貨マナトの両替レートを教えてくれたり
余ったウズベキスタンスムをマナトに替えてくれたり
このあと行先が一緒だったのでタクシーシェアしようと提案してくれたりよくしてくれました。
通貨について
トルクメニスタンでは
公定レート(1ドル=3.5マナト)
闇レート(1ドル=18〜19マナト)
という2つのレートがあり闇レートで両替すれば超物価安なんですが公定レートで両替してしまうと日本以上に物価高い国になっちゃいます。
闇レートも変動していくので最新のレートを掴んでおくのはマスト。
この国では1ドルの重みが全然違います。
★14:20
荷物検査通過
荷物検査はゆるゆるで一応バッグの中身を見せろと言われ開けますが中はほとんど確認されず
「後ろがつかえてるから早く片付けて」
と言われる始末。
その後イミグレの建物を出たところで政府の車が来て数百m離れた国境の出入口まで移動。
ほんの数百mですがみんな5マナト(30円)渡していておっちゃんがゲストだからと僕の分も払ってくれました。
国境出入口に着くとすぐにタクシーに乗り換え。
クフナ・ウルゲンチという町に移動します。
★14:50
クフナ・ウルゲンチバスターミナル→乗合バンでダシャウズへ
ここからおっちゃんたちが先導してくれてダシャウズ行きの乗合バンに乗り込みます。
約100kmの道のりを15マナト(90円)で移動。
ダシャウズという町に向かうのは電車に乗るため。
次の目的地は「地獄の門」があるダルヴァザですがダルヴァザはトルクメニスタンの大半を占めるカラクム砂漠のど真ん中。
アクセスは普通に行くとタクシーしかなく1人だと痛い出費になってしまいます。
そこで夜行列車でダルヴァザの最寄り駅まで行き
そこから徒歩で「地獄の門」を目指すというのを他の旅人のブログで見かけたのでその方法で行ってみることに。
そもそも砂漠のど真ん中に鉄道が通ってること自体驚きで数年前のガイドブックには線路すら載っておらず。
★16:25
ダシャウズ駅到着
乗合バンは駅まで行ってくれてそのまま駅の窓口へ。
ここで国境で会ったおっちゃんたちが気にかけてくれて駅のクロークに荷物を預けされてくれて(5マナト)
窓口でもトルクメン語で代弁してくれてめちやくちゃ助かりました。
ダルヴァザの最寄り駅はイチョゴズ(ichoguz)という駅ですが
イチョゴスまでの切符は買わせてくれないので終点の首都アシガバットまでの切符を買います。
前述の通り外国人がダルヴァザに行くことを快く思ってないトルクメ政府。
その影響で外国人には最寄り駅までの切符を買わせないようにしてるのかも。。
アシガバット行きの便は18:00と19:30発の2本。
何があるか分からないので早い方の18:00発を購入。50マナト(300円)
手続きが終わるとおっちゃんたちが「メシ行こう!」というので駅前のレストランへ。
レストランと行っても外観は何の施設なのか全然分かりません。
トルクメはどこもこんな感じなんだろか。
羊肉が入ったスープや焼き鳥(姿焼き)など見た目から豪快な料理。
おっちゃんいわくトルクメのウォッカは美味いらしい。
ラベルのABRAN=beautifulという意味なんだと。
たしかに度数は高いのにきつくなくて飲みやすい。
こちらの方々は乾杯するとき「願い」を口にして「トースト!」と言って杯を交わすようで
僕のトルクメでの日々が幸せなものになりますように,と言ってくれたりとにかく心優しいおっちゃんたちです。
2人はトルクメに暮らすウズベク人とカザフ人でサラリーや生活水準の話をしたりしましたが
彼らから見てもトルクメは特に生活コストが安いようで
「トルクメにいるときは俺はキングだ!」と笑ってました。笑
とはいえ,月収が50ドル,100ドルくらいのラインらしく
物価の安い国とはいっても食以外の電化製品や衣類,住宅など生活コストはそこまで安いわけではく
家族を養おうと思うと生活は楽ではないようです。
と,盛り上がってたらすぐに時間が経ってしまい電車の時間に。
おっちゃんたちは話し足りないといった感じで
「1本後の便に変えようぜ!」と提案。
あ,指定席だけど便変更できるんだ。
僕もおっちゃんたちと話すのが楽しかったので窓口に行って19:30の便に変更。
ちなみに変更手数料は18マナト(110円)
店に戻るとおっちゃんの友達の女子2人が登場。
やり取り見てると行き付けのスナック的な飲み屋の姉ちゃんぽい。
ウォッカ飲んでるし。笑
また気づいたら電車の時間が迫ってきたので名残惜しくもみんなにお礼と別れを告げてダッシュで駅へ。
ここまで先導しくれて,そして楽しいひと時をありがとうございました!!!
電車は寝台列車で4人コンパートメント。
ここでも同室のおっちゃんたちがフレンドリーでお菓子やナンや肉を分けてくれたり写真や動画を撮ったり。
ここでも2/3はウズベク人。明るいキャラが出てるなぁ。
で,このままぐっすり寝てしまうとアシガバットまで行ってしまうので
車掌にイチョゴズに何時に停まるか尋ねると
「なんでそんなこと聞くんですか?あなたはアシガバットへ行くんですよね?」(ロシア語推測)
と取り合ってもらえず。
仕方ないのでmapsmeの位置と大体の到着時間を予測して仮眠を取ります。
無事にイチョゴズで下りられるのか・・・