【キルギス・オシュ②】地元大学生とオシュの街を散策。2019.10.19
今日は一昨日出会った地元の大学生・ザミールと遊びに行くことに。
朝9時に最初に出会った銀行の前で待ち合わせ。
待ち合わせ場所に行くとチャクチャクというお菓子をプレゼントしてくれました。
定番のお菓子らしいですが超甘いので超苦いコーヒーとかと合わせたいです。笑
そして
予定を合わせたもののお互い完全ノープランだったので
早速これからどうしよう?という話に。笑
で,南の方に綺麗な公園があるから行ってみようということで
昨日通った長ーい公園そばの道をさらに南に歩いていきます。
歩行者専用らしく静かで気持ち良い。
歩きながらせっかくローカルと話しているので素朴な疑問を投げかけたりします。
例えばまちなかでやたら見かけるサッカー絡みの広告。
どうやらキルギスで一番ポピュラーなスポーツはサッカーらしい。
正確には都市部ではサッカー,地方ではバレー。
キルギス代表のFIFAランキングは97位(2019/9/19時点)と決して強くはないですが
強さと人気はまた別物。
水が張ってないプールを撮影するみずのを撮るザミール。
山岳国家で涼しいイメージですが夏場は40℃を超える日もあるくらい暑いらしく
プールは人気らしいです。
愛のアーチに
花壇と階段。
こういう場所はウェディングの写真スポット(前撮り?)になっているらしいです。
キルギスのウェディングは西洋風でタキシード♂にドレス♀。
夕方が多いみたいでばっちり衣装を着こなして写真を撮るカップルがたくさん集まってくるんだとか。
中心部の南にある公園。
ゴミひとつ落ちてない通りに木々の間から差し込む光。
まちなかにあって都会の喧騒とは無縁の静かな公園です。
こんな緑豊かな空間ですが
キルギスの人たちはやはり海に憧れがあるんでしょうか。笑
また気になったのが全ての木の根元付近が白く塗られていること。
ザミールに聞いてみると
「蟻除け」
らしく蟻がこの木に登ると
「あれ?木だと思ってたけど真っ白!これは木じゃないぞ,降りよう」
と思うらしいです。
・・・それ本当?笑
まちにある全ての木を塗っているらしいのでこれは相当な労力。。。
そうまでして白く塗るということは
キルギスの蟻は町中の木を根こそぎ滅ぼしてしまうような危険なやつなんでしょうか。
公園内にはヨーロッパの企業から贈呈されたというオシャレなベンチがあったり
デートスポットになってるらしい,ですが
後ろの白い木々が気になってしょうがない。笑
公園のそばには川が流れていて釣りを楽しむおじさんもいました。
まちなかの川なのに水がめちゃくちゃ綺麗。
この川はオシュの中心部を南北に流れるAk-Buura(アクブラ)という川で
少し前まで都市化によって汚染されていたらしいんですが
ウズベキスタンから環境問題に詳しい専門家が来て
「このままじゃ川がダメになってしまう」と警鐘を鳴らし
ゴミの廃棄や排水問題などが改善されたようです。
環境問題について知識のある人はほぼ皆無で
例えばゴミのポイ捨ても何がいけないのか分からない。
知識のないままに新たな技術やサービスが導入されていくのは本当に恐ろしいです。
ザミールは
「この話に限らずキルギスではみんな目の前の1日を生きることだけ考えていて
自分の人生や国の将来を考えている人がほとんどいない」
ということを憂いていて
そういう話を聞くと
逆にこの国で将来に意識を向けて行動している君は素晴らしいよ。
と思うわけです。
公園の近くではキルギス軍の兵役卒業式が行われていました。
キルギスでは18歳以上で学業や定職に就いていない未婚の男性に1年間の兵役が課されるそうです。
僕がキルギス人なら即召集ですね。笑
その後
小腹がすいたので寄ったのが
Dolce Vitaというイタリアンカフェ。
ここはザミールがホテルのバイトでお客さんに頼まれたときに
ピザを受け取りに来ている店で一度客として来てみたかったらしい。
キルギスにこんなオシャレな場所が!(失礼)
というくらい垢ぬけていてサービスも丁寧。
日本では普通ですが各テーブルに呼び出しボタンがあって
ザミールはgood idea!!と感動していました。
やっぱりピザ!ということで
4種のチーズピザと生ビール!
ピザは1枚350ソム(550円)するのに生ビールは1杯120ソム(190円)と安い。
ビールのつまみに頼んだのはKurut(クルト)というキルギスのお菓子で
ヤギ?のミルクを粉状に固めたもので少しクセがありました。
ザミールは「将来世界中を旅したい」
ということで僕に興味を持ってくれましたが
最終的にはキルギスに戻ってきて起業したいという思いがあって
そのために何が必要でどういうステップで何をしていけばいいか
ということを日々自分で考えて行動しているバイタリティ溢れる青年。
寝る間を惜しんで語学の勉強や読書やバイトをしているようで
話している間も少し間が空くと居眠り(というか意識が飛んでる)したり
かなりハードワークをしている様子。
それでも将来のことを考えると日々が楽しくて仕方ないといいます。
くー!こういうキラキラした人に会うと刺激受けるなぁー!
その後は街中を走るトロリーバスを駆使して移動。
1回6ソム(9円)
ローカルフードを教えてくれるということでバザールへ。
実は既に訪れているバザールですが
やっぱり地元民と来るとまた全然違って
さっき食べたクルト専門市場を見せてくれたり
ボゾという馬乳酒のようなドリンクを買ってくれたり
数ある中でもオシュではここがベストだ!というアイスクリーム屋を教えてくれたり
アイスクリームは水を混ぜているところも多いみたいですが
ここのはミルク100%で超濃厚!
たしかに一番美味しいアイスです!
このカップで30ソム(47円)
変わり種の食べ物があると連れてきてくれこのお店では
骨付き肉をオーダー。
確かにジューシーで美味しいですがこれだけでは普通・・・?
と思ってたら
骨が食べられる肉料理でした!!
アフガンミートと名付けられたこの料理。
名前はアフガニスタンから来ているらしいんですがアフガニスタン料理なのかどうかは不明。笑
一緒に付いてきたこのスープはショルボという肉を煮込んだときに出る汁で
置いておくと表面に油の膜ができるくらい脂肪分が多い。
そのままでは飲めないですが焼きたてのナンをディップして食べるとかなり美味しく食べられました。
それからコーヒーが飲みたいと言って連れて来てくれたカフェ「Brio」
オシャレで英語メニューもあって店員さんも英語通じます。
広々とした店内でフリーwifiもあって
他のアジアの国々の激甘コーヒーじゃなく
しっかり苦みの効いたコーヒーを飲めて満足。
ここでザミールは家族との用事があるというのでお別れ。
地元の人とまちに出るとこんなにも見えるもの,感じられることが変わるのかと
驚きと楽しさで一瞬で駆け抜けた1日でした。
ありがとうザミール!!
>>>
その後,公園を通って帰っていると
なんか急にパキスタンを思い出す。笑
パッと見コワモテで警官と軍人というガチムチガイズだったので最初ビビりましたが
話してみると良いやつらでした。
宿に帰ると共有スペースのテレビでサッカーの試合が。
それを見ていたスペイン人のホルヘと話していると
「これからサッカー見にバー行くけど一緒に行く?」
と誘ってくれたので迷わずゴー!
ホルヘは携帯も持ってなくてヒッチハイクだけでユーラシア大陸を横断して来た猛者で
ひとつの街に1ヶ月とか居てのんびり旅をしていてそのゆるーい雰囲気が面白い。
地元の人に聞きながらたどり着いたという酒が飲めるバー。
奥のVIPルーム的なところで
リーガエスパニョーラ,アトレティコマドリードvsバレンシアを観戦。
アトレティコファンのホルヘと同じチームを応援しながら
1杯100円台の生ビールをがぶ飲み。笑
試合は1-1の引き分けでしたが
飲みながらスペインのサッカーや国のことを色々教えてくれて
これからスペインに行くのがめちゃくちゃ楽しみになりました。
>>>
オシュは観光スポットがたくさんあるわけじゃないし
実際観光ぽいことはそんなにしてないけど
地元民と仲良くなれたこともあって観光地巡りよりずっと面白い旅になりました。
次は北上して首都ビシュケクへ向かいます!