【タジキスタン・ワハーン回廊④】ランガル~パミールハイウェイ~アリチュールへ 2019.9.25
今日はランガルから150km離れたアリチュールという村を目指します。
ワハーン回廊を離れホーログから伸びるもう一つの道・パミールハイウェイと合流する形に。
この間は村が全くないらしく車の行き来も極端に少ないので
ヒッチハイクも難しいと先日書きましたが
その影響をもろに受けた人たちがいて
昨日ランガルの宿に着いたときにドイツ人男性が話しかけてきて
「今乗ってきたジープに空きがあったら乗せてくれないか?
彼女と来ていて今朝7時から1日ヒッチを試みたけど1台も車が来なかったんだ。」
ひーーーーーー
やっぱりそうなんだ。。。
自分もヒッチで進もうと思ってたから他人事じゃない。
車の全権はマサオさんにありますが
優しいマサオさん,僕に続いて彼らも乗せてあげることに。
かつて自転車で世界をまわっていたときにたくさんの人に助けてもらい本当にありがたかったから
自分も困っている旅人の助けになることがあればしたい。
というマサオさん。
救世主です。涙
てことで
今日はドイツ人カップル2人が加わり賑やかなドライブに。
日本について
「素晴らしい!」というから
なんで?と尋ねると
ドイツやヨーロッパの多くの国は技術の進歩とともに伝統的な文化を捨ててしまったけど
新しいものを積極的に取り入れつつ伝統的な文化を守り共存しているから
という素敵な感覚の2人。
ワハーンの様な秘境に来たのも今しか見られない景色があると思うから来たという。
まったく同意見。
彼の方は世界の色んな国を旅していて
この後行こうと思ってる国の情報も色々教えてくれました。
彼が勧めるところなら間違いない!
ランガル以降は本当に村がなく4000m超の峠を越える場面も。
ここを走るサイクリストたちは本当に強者です。
この絶景の中を走るのは気持ちよさそう。
湖の岸辺が白く見えるのは塩らしいです。
ウユニみたいに有名にはなってないですがこの辺りにも塩湖があるんですね。
そして
パミールハイウェイに合流!!
ここからアリチュールに向かう前にグルンクルという美しい湖がある村へ立ち寄ることに。
向かってみるとまず湖と同じ名前のグルンクルという村があり
そこから10分ほど走って湖へ到着。
透明度の高い水面に山や空が写っています。
タジキスタンに来てからどんどん絶景のハードルが上がっていくのを感じます。笑
その後アリチュールへ。
パミールハイウェイは西のホーログと東のムルガーブという町を結び
この辺りでは珍しく舗装されていてさすがハイウェイ!と思うんですが
実際走ってみると
ボッコボコ。
見た目には分かりづらく道も直線でスピードが出やすいので
むしろオフロードより危ない。
途中頭を何度も天井にぶつけました。笑
道中の景色は確かに雄大で綺麗ですが
単調に感じてくるのもあって
村に寄りながら走るワハーンの方が好きだなぁという印象。
パミールハイウェイも全部を走ってきたわけじゃないのであくまで今回の経験だけでの感想ですが。
結局ランガルを出てから6時間でアリチュールへ到着。
ホームステイ先を探しているとやけに立派な建物があり
最近できたばかりのSHERS HOUSE INNというホステルだということが分かり
中を見てマサオさんが一目惚れしてここに決定。
料金がこれまでの一律15ドルと違って18ドルと言われ
クオリティから言えば妥当なんだろうだけど
それなら他のホームステイに行きたいなぁと僕がゴネてるとちょっと下がって16ドルになりました。笑
チェックイン後
他のホームステイに行ったドイツ人カップルがこっちのホステルに来てくれてまた色んな話を。
彼らは働きながらもしっかり自分の時間をつくって旅をしたり好きなことに時間を使っていて
仕事に人生を奪われるのは違う
現代を生きる人たちは生き方を考え直す必要がある
多くの人はインターネットで色んな情報を得て満足してしまって実際に自分の目で見ることをしない
チャレンジをしない人が多い
子どもたちには色んな世界を見ることの大切さを伝えたい
と熱い考えを持っていて色んな話を聞くことができました。
ドイツに会いに行くことを約束して最後に1枚。
本当に素敵なカップルでした。
夜はホステルの夕飯をいただきます。
ちなみにこの辺りは電気事情が悪く
毎日18:00~23:00の間しか電気が来ないらしいのでその間に充電や身の回りのことを済ませます。
結局聞いていたより早く22:00には電気が落ちてしまいました。笑
で早めに寝床についたんですが
夜中庭の離れにあるトイレに行ったときに星空が綺麗だったので
底冷えしながらも1人星空撮影会。
初めてなのでなかなか上手く撮れませんが
満点の星空を眺めながら楽しく撮影できました。
ということで寝不足のままパミール・ワハーンの旅の終点ムルガーブへ向かいます。