【レバノン・トリポリ】経済危機と優しい中東の風を感じるまち 2020.1.30
朝8時。
トルコ・タシュジュを出発したフェリーは
まちの背後には雪を被った山々。
レバノンは中東で唯一国土に砂漠がない国。
沿岸部以外は山岳地帯になっています。
遠く北の大地はシリア。
港へ!
レバノン上陸!!
が
見た感じ明らかに旅客用のターミナルではありません笑
近くの人に場所を教えてもらい倉庫イミグレへやってきました。
レバノン入国にはビザが必要。
事前調べで空港で取れるというのは見ていましたが、まさか船で入国すると思わなかったのでちょっとドキドキ。
結果,レバノンでの滞在先と仕事を聞かれたくらいで無料で30日間のアライバルビザが取れました。
誰も行く人いないと思うけど
レバノン,海路入国できますよ!
意気揚々とイミグレを出てまちへ。
やっぱり完全に貨物用ターミナルですねここは。笑
なんだか密入国してるみたいです笑
市街地はビルがたくさん建っていて交通量も多い。
でも路面店は閉まっている店も多くここ最近の経済危機,レバノンポンド暴落の影響が出ているのでしょうか。
地中海性気候だからか道端にはオレンジの木が。
立派に実も成っています。
そうだ,まだ通貨を持っていないので
ATMで下ろさないと。
ATMAT・・
バッキバキにやられてます(恐怖)
先程も触れた経済危機により銀行が国民の預金引き出し額を制限する事態になり
それに反発した国民が暴徒化して銀行や政府系施設を襲撃したそうです。
さらに銀行の窓口でドルを両替してもらおうとするも地元の人にNo!と止められます。
両替は取り合ってもらえないそう。
となるとどうするかというと
市中の両替所になります。
ここはウェスタンユニオンですが
こういう両替所はガンガン両替OK。
レートは1ドル=2100ポンド
実は公定レートは1ドル=1500ポンドで
ポンド暴落によりレートがかなり変動しています。
こうして闇レート的な形でどんどん差が広がっていいくかもしれません。
ちなみに余ったトルコリラも両替でき、そっちもレートは公定よりずっとお得でした。
今日の宿はSEED guest house
ドミトリー1泊13ドル。
ここは問題なく使えます。
ただこれまでの国々と比べると宿泊料金は高め。
内戦や隣国との紛争が続いてきたレバノンでは観光客の受け入れ体制がまだまだ整っておらず,安宿というのがほとんどないそうです。
さて,チェックインを済ませたらまちへ。
大きな時計台が中心部の目印。
時計台の前に広場があって露店や行き交う人で賑わっています。
露店のレベル高すぎ笑
路上にも屋台。
朝から何も食べてなかったので
ピタパンにチーズを挟んだスナックを。
1000ポンド(50円)
パンもちもちで美味しい!
そしてレバノン人はなかなかフレンドリー
「写真撮れ撮れ!」
とノリノリ。
地元のヤンキーぽいやつもノリノリ。
ポーズが絶妙にダサいけどもちろん言いません。笑
アラビア語分からんし。
ただ,文法はめちゃくちゃですが割と英語自体は通じます。
アラブの国は全く英語通じないと思ってたから意外。
まちを歩いているとモスクだけでなく教会も見かけます。
今はイスラム教徒の割合が増えていますが元々キリスト教徒の方が多かったくらいだそうです。
ただ,その微妙な宗教バランスや宗派対立が政情不安や紛争の原因にもなっているようでもあります。
ということで
今までの国では見たことないくらいの数の軍人がいます。
このモスクの下に集まっているのも軍人。
政治的メッセージを感じる大量のポスター。
平和に見えるこのまちでも常に危険と隣り合わせなのかもしれません。
さらに歩いてやってきたのはトリポリ城。
ここからトリポリのまちが一望できるらしいのですが…
城の前に戦車。
え?入れるの?
と戦車の前でウロウロしてると兵士が手招き
どうやら普通に入れるようです。
入場料は5000ポンド(260円)
入口の近くにしれっと謎の彫刻。
中はこんな感じで綺麗に整備されていて
城の内部にも入れます。
こんな空間があったり結構探検気分で楽しめます。
そしてこの城からの眺め。
城の東側は山の斜面にびっしり建物が張り付いてて密度がすごい。
天気が良くないので映えませんが奥の方に地中海も見えます。
反対側の海を望む西側は旧市街らしき背の低い茶色の建物が集まるエリアや
ビルが立ち並ぶエリアを望むことができます。
さすがに第2の都市
思ったより都会的な景色です。
それから再び旧市街へ。
アラブの国では定番のスーク(市場)
細い迷路のような路地にたくさんの店が並んでいます。
さすが地中海沿岸,魚も豊富です。
歩いていると結構声をかけられニッコリ笑って
「Welcome to Lebanon!!」
と声をかけてくれるのが印象的。
隣国のシリア人も結構いて
これまためちゃくちゃ人が良い。
シリア,いつか行ってみたいなぁ。
「ここを写真に撮れ!」と言われ
オスマン=トルコが造ったという門だとか
ここの石造りがいいんだとか(自分んとこの文房具屋)
そして自分も入りたいレバノン人。
何がどうすごいのか肝心ところはアラビア語でよく分からないけど
半ば強制的に写真撮影。笑
こちらのシーシャ屋でタバコをふかしていたおじさんたちに聞いて
このレストランに。
「ここは美味いぞ!」
と常連客(真ん中)も太鼓判!(たぶん)
たしかに割と大箱なレストランだし色々ありそう。
んで「メニューください」と言ったら
メニューはフムス一択。笑
豆たっぷりのフムスと野菜の盛り合わせ。
フムスはピタパンと相性抜群です。
豆とピクルスとオリーブのクオリティがめちゃくちゃ高くて
レバノン料理は野菜を多く使ったヘルシーなものが多いといわれるのが分かりました。
レバノンという国,そしてレバノン人自体にそんなにイメージがなかったけど
フレンドリーで優しい人が多くて今日1日で好印象になりました。
明日はトリポリのまちから日帰りで遠出します!