みずのが世界の片隅で

2019年5月21日から世界一周。できるだけ陸路で。高校の地図帳持って旅してます。

【レバノン・カディーシャ】ここは中東?キリスト教徒がひっそりと暮らす渓谷 2020.1.31

今日はトリポリから日帰りで中東三大遺跡の一つ「バールベック」に行こうと思います!

 

あれ?

タイトルと違うじゃん。

 

そうなんです。

バールベックに行きたかったんですが

結論から言うとトリポリからは行けなかったんです。

 

で,タイトルにあるカディーシャ渓谷に行くことにしました。

 

その経緯も含めて書いてこうと思います。

 

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まずはmapsmeの情報で

時計塔の近くのmwqf alkwrtというところからバールベック行きのバスが出ているという話を聞いたので向かいます。

 

その前に!

 

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近くにピザを出してくれるお店があったのでまずは腹ごしらえ。

 

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チーズピザに

 

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ナゾノクサ。笑

これはなんだろう,海苔みたいな山草のような。。

不思議な味がしましたが自然のものを食べてる感じがして新鮮でした。

1枚1500ポンド(80円)でお買い得です。

 

さて,ここでも聞き込みしてmapsmeのスポットも見ましたが

 

 

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どうやらバークベックに行くには首都ベイルートまで行って乗り換え(赤ルート)

片道4時間かかるとのこと。

道はあるから直通(青ルート)で行ってくれるのが一番良いんですけどね。。

 

でもまだ諦めない。

 

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とりあえず他のバスやセルビス(乗合バン)が発着するNour Squareという広場に行ってバールベック行きがないか聞いてみます。

 

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すると広場の南に少し行ったところで

「バールベックならこれに乗りな!」

と地元の兄ちゃんが案内してくれたんですが

よく聞いてるとこれも結局ベイルート行き。

 

どうやらトリポリ⇒バールベックへの直通便はなさそうです。

このルートは深い深い山道でこの時期は雪がガンガン積もってるだろうから

時期的に運行してないのかもしれません。

 

というわけでバールベック行きを諦め

もう少し近場のカディーシャ渓谷へ行くことに!

 

ここはレバノンの国旗にも描かれているレバノンが生息しているところ。 

かつてはフェニキア人がガレー船を造るのにレバノン杉を使い

地中海を縦横無尽に走り回っていたといいます。

が,その後乱伐により現在はカディーシャ渓谷に1200本が残るのみ。

 

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そんなカディーシャへはブシャリという町行きのバスに乗ってアクセスできます。

ブシャリ行きバスはNour Squareの東側にバス停が表示されていますが実際には北東の路地が発着の場所になっています。

 

出発まで近くを散歩。

 

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ナショナリズムの表れか,メッセージ性の強いモニュメントやアートがたくさん見られます。

 

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バスは昼12時過ぎに出発。

 

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トリポリ市街を抜けると山道に入りどんどん高度を上げて行きます。

 

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同時に景色も渓谷の様相に。

 切り立った崖のすぐそばまで家が建っています。

 

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バスは1時間半ほどでブシャリに到着。

中心にある教会の前が発着所になります。

料金5000ポンド(260円)

 

ここで帰りのバスの時間を確認したいところ。

 

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地元の人に聞くとトリポリ行きバスのofficeはここの

 

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右手のドアです。

こんなん分かるか!笑

中に入って聞くと次は14:00

その次の15:20が最終とのこと。

 

なかなか時間がない・・・

そしてここでもう一つ問題が。

 

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バスを降りて教会から6km以上あるという。。

完全に下調べ不足でした。

 

時間があれば行ってもいいんですが帰りのバスも結構早いので

今回はブシャリの町とカディーシャ渓谷の景色を拝んで帰るとします。

 

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まずはブシャリの高台へ。

mapsmeにも表示があって片道2km。

このくらいが良いですね。

 

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地中海沿いのトリポリと違って標高1000mを越える山中のブシャリはかなり冷え込んでいて人もほとんど歩いていません。

 

 

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この町は完全にキリスト教徒のまち。

クリスマスのリースがあったり

 

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町の至るところに十字架やキリスト像があって見応えあります。

 

 

 

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レバノンデコトラ?!

我が日本のTOYOTAがデカデカと

 

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散歩しながらやってきた高台。

ご丁寧にプチ展望台がありました。笑

 

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そこからの景色!

 

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断崖絶壁の際に並ぶ家々。

 

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三角塔がよく目立つ教会。

環境的には厳しい季節ですが

雪化粧の景色もなかなか風情があります。

 

またふらふらと散歩しながらまちへ。

 

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トリポリの人たちもそうですがレバノン人はみんな優しくてフレンドリー。

 

道端で会えばハロー!と笑顔で挨拶してくれて

走ってる車の中から手を振ってくれる人もいたり

 

車の人もわざわざ止まって

「どこから来たんだ?何してるんだ?」

と話しかけてきたり

 

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寒さに凍えながら歩いていたら肉屋のおじさんが

「ここで暖まっていきなさい」

とヒーターの前で休憩させてくれたり

 

裏のない純粋な心遣いになんだか居心地が良いです。

 

そして何気なく歩いていると

 

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やけに存在感のある大木が。

 

これはもしやレバノン杉?!

 

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・・・いや,これはマツの木ですね。

 

しかし。

実はレバノン杉はスギといいつつ分類上はマツに近いらしいのです。

 

 

ということはこれももしかしたらレバノン杉かも?!

・・・かも。笑

 

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さて,教会まで戻ってきました。

最後に教会を見てから・・

と思ったら鍵がかかって中には入れず。

 

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ガラス越しに見るとこんな感じで割とシンプルな内装でした。

 

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さて,帰りのバスは15:20定刻に教会前から出発。

渓谷付近は雪から霰(雹?)に変わり大荒れでしたが

 

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麓が見えてくると下界は快晴の様子。

こんなに近いのに天候もまちなみも別の国みたいです。

帰りも1時間半でトリポリに到着。

時計塔付近でバスを降りて夕飯探しです。

 

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人で賑わっているシャウルマ屋があったのでテイクアウト。

 

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1本6000ポンド(320円)

中央アジアでもよく食べましたがこっちは割といいお値段。

店によるんだろうか。

 

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そして,今んとこフムスしか食べてないので他の料理をと思い

ローカルっぽいこちらのレストラン。

 

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この豆の炒め物?とパンに野菜セットで3000ポンド(160円)

 

これはこれでいけますが

レバノン料理はバリエーションも豊富なはずなのに今のところ豆料理しかない。

 

実はちょっと前にニュースで見たんですが

レバノンは今,本格的に経済危機が深刻で

元々輸入に頼っていた上にレバノンポンドが暴落しているので

物資が手に入りにくくなっているらしく

庶民は豆料理で日々をしのいでいるらしいです。

そういう国の現状がレストランのメニューにも影響を与えているのかもしれません。

 

そんな経済危機の渦中にある首都・ベイルートはどうなっているのか。

明日からはベイルートに移動しようと思います!