【レバノン・ベイルート】平和?危険?政情不安が続く首都を歩く。2020.2.1
今日はトリポリから80km離れた首都ベイルートへ移動します!
まずは宿近くのパン屋で朝食調達。
ミニピザ3,サモサ3,ミートパイ1で4000ポンド(210円)
今日のトリポリは雨模様です。
てか昨日は雹(ひょう)降ってたし,なかなかこの時期の地中沿岸は厳しいんでしょうか。
ベイルートに行くにはバスかミニバン。
ミニバン4000ポンドに対してバスは2000ポンドだったのでバスに決定。
バスは10:30にトリポリを出発し
1時間半後の12:00すぎにベイルート市内のDoraというバスターミナルへ到着。
ここから今日泊まる宿がある中心部まではまだ数キロあるのでミニバンでHeulaというターミナルまで移動。1000ポンド
大きな幹線道路沿いで下り
そこから徒歩で宿へ向かいます。
ベイルートの幹線道路は立体交差になっていて地図を見ながら歩いてもうまく抜けられないところもあって歩道や信号もなく歩きにくい。。
写真はハイウェイの高架下のスペース。
夜は絶対歩きたくない。
今日の宿はThe Grand Meshmosh Hotel
Booking.comでドミトリー1泊朝食付きで29ドル。
鼻血が出そうな料金ですがポンド暴落の影響で両替レートが良かったので実質21ドル程度に。
それでもこの旅最高価格更新です。
wifiもシャワーも問題なくバスタオル付で水も汲み放題。
さて,今日は意外と早く到着したのでこれからまちに出かけます。
まずは腹ごしらえに来たのはMakhlouf Restaurantというサンドイッチ屋。
肉,野菜,海鮮,色んなバリエーションを楽しめます。
ここはせっかくなので中東料理ファラフェルのサンドイッチを。
3000ポンド
そしてビーール!!
2000ポンド
サンドイッチは濃厚で味が凝縮されていてビールとの相性抜群です。
胃袋を満たしたらまち歩き。
内戦後に造られたというモハメド・アル・アミン・モスク。
たしかに近年造られたであろう現代風のオシャレさが漂うモスクです。
そのまわりはデモ活動の拠点になっていて
関連グッズも販売されていました。
テントが張ってあったり,ここ数ヶ月続いている反政府デモの本丸なのか。
そんなこと知らずに来ましたが普通に歩けるんですね。。
そのモスクの隣にはモスクに負けない立派な教会が。
キリスト教徒とイスラム教徒が共存するレバノンを象徴する光景です。
その教会の裏手には古代ローマ時代の遺跡があって
浴場跡なんかも。
さながらテルマエロマエです。
が・・・
その反対側を見るとぐちゃぐちゃに破壊された商店。
そしてこれは劇場。
完全に廃墟と化しています。。
ごついバリケードも。
旧市街のメインの広場につながる道も通れません。
そのバリケードに扉を開こうとする絵が描いてあるのがなんとも言えない。。
この辺りは本当にバリケードだらけで地図を見ながら歩いても通り抜けできないところばかり。
そしてバリケードや壁という壁にRESISTのメッセージや絵が描いてあります。
これが過去のことではなく現在進行形だというのがひしひしと伝わってきます。
そうこうしていると何やら人が集まり出してきたのでこの場を離れることに。
ベイルートは地中海に面した港町
ということで海沿いに向かいます。
ヨーロッパさながらの綺麗で落ち着いた街並みですが
道端に有刺鉄線が山積みになっていたり
やはり明らかに平時の状態ではありません。
さらに進んだ先にあったのがこの巨大なビル。
壁が蜂の巣になっているのが分かるでしょうか。
これはかつての内戦時に砲撃に晒された元リゾートホテル。
内戦からの復興に力を入れヨーロッパ風のオシャレな建物や高層ビルを次々に建設しているはずなのに
このビルが残されていることが不思議。。
海岸沿いは遊歩道や公園になっていて市民の憩いの場に。
釣りを楽しむ人や,若者,家族連れで賑わっています。
和やかな雰囲気なんだけど,ちょっと波が荒々しい。笑
ちょうど夕方なので夕日が落ちる西に向かって歩きます。
こういう景色とさっきのデモの現場とのギャップが凄くて
なかなか思考が追いつかないけど,どちらも今のレバノンの姿。
半島のように突き出た海沿いの道を進むと巨岩が見えてきます。
違う角度から。
これは鳩の岩というベイルート市民の間では有名な観光スポットだそうです。
そしてそして
ちょうど日没の時間!
なんですが
夕日ーーーー。。。
仕方ない,晴れていてもなかなか水平線に沈む綺麗な夕日って難しいですよね。
せっかくなので海のそばまで下りてぼーっと海を眺めます。
んー絵になりますね。
・・・いや,なんかだんだん寂しくなってきたので帰ります。笑
宿に帰る途中の飲食店が並ぶ通りで夕飯探し
が,なんせ高級そうな店ばかりで入るのが躊躇われます。。
なんとかカジュアルそうなレストランを見つけたので入店。
メニューが色々あってよく分からな買ったのでオススメ聞くと
一番はバーガーだよ!
と促され,このプレートが出てきました。
これ,バーガー?
自分の中でのバーガーの定義を覆す一品。
味は野菜多めのチキンサンドでした。
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今日は激しいデモ活動の爪痕からのどかな市民生活の一端まで
振れ幅の大きな景色を見た1日でした。
レバノン自体危ない危ないと言われ,実際渡航するかどうか一時考えましたが
来てみないと分からない空気感,見られない景色がたくさんあって
やっぱり来て良かった。
明日はところ変わって内陸部にある古代遺跡へ!