みずのが世界の片隅で

2019年5月21日から世界一周。できるだけ陸路で。高校の地図帳持って旅してます。

【スリランカ・ジャフナ①】”最果て”のデルフト島 2019.8.3

f:id:mizuno1221:20190813162402j:plain

コロンボから夜行列車で9時間半。

 

この移動は正直インド北東部の劣悪バスよりもきつかった。

 

f:id:mizuno1221:20190813180708j:plain

ただ,ローカルピーポーはたくましい。

もうそういう時は床で寝ればいいのね。

 

f:id:mizuno1221:20190813180915j:plain

ジャフナの手前ではだだっ広い平野が広がってました。

 

f:id:mizuno1221:20190813180949j:plain

朝6時半にジャフナ駅へ到着。

 

この後どうしようかと考えましたが

このジャフナから1日1便,朝しか出ない船で渡るデルフト島という島があって

最果て感がすごいという噂を聞いたのでこのまま行ってみることに。

 

f:id:mizuno1221:20190813182009j:plain

デルフト島へ行くには

まず船着場まで路線バスで行かないといけないので

バスステーションに向かって歩きます。

 

f:id:mizuno1221:20190813181033j:plain

f:id:mizuno1221:20190813181349j:plain

いきなしコワい!

 

f:id:mizuno1221:20190813181420j:plain

看護服を着たジャフナガールたち。

 

f:id:mizuno1221:20190813181457j:plain

彼女たちの行く先にはTeaching Hospitalという大きな病院がありました。

みんな看護学生なんですね。

 

f:id:mizuno1221:20190813181638j:plain

駅から20分ほどでバスターミナル到着。

 

f:id:mizuno1221:20190813182100j:plain

f:id:mizuno1221:20190813182132j:plain

87番のバスに乗って1時間。料金は71ルピー(42円)

 

f:id:mizuno1221:20190813182214j:plain

到着。

長い桟橋の先に乗り場があります。

 

f:id:mizuno1221:20190813182253j:plain

乗り場へ行ってみると船の待合がローカルの人でパンパン!

 

これは乗れるかなーと思ってたら

 

f:id:mizuno1221:20190813182348j:plain

別の島へ行く便だったようで。

左の列がデルフト行きでした。

 

ただみんな中々船に乗せてもらえず待ちぼうけ。

船はちゃんと出るんだろうか。。

 

そう思ってるとスタッフの人に

「日本人か?パスポートを見せなさい」

といわれパスポートを渡すと

「GO」

なんなく乗船クリア。

 

なんだ?日本人優待キャンペーンか?

 

f:id:mizuno1221:20190813182436j:plain

船はかなりサビの入った小型船。

 

f:id:mizuno1221:20190813182810j:plain

「100  PASSENGERS ONLY」の文字。

そもそも100人も乗れるのか疑問。笑

 

f:id:mizuno1221:20190813182923j:plain

中に入ると先に乗せられた人で一杯。

しかも密閉されててアツい,息苦しい・・

このスタイルだから100人乗るのね。

北〇〇に拉致されたらこんな感じで連れてかれるんだろうか。

 

が,しばらくたっても出発しない。

結局1時間経過してやっと出発。

 

あーよかった。

と思ったのも束の間。

 

ここは周りに何もない島国スリランカの海。

おまけにこの小型船。

 

船揺れが半端ない。

 

それに

酸欠

空腹

睡眠不足

が重なって久しぶりにキラキラリバースするかと思いましたが

 

なんとか耐えました。

 

我が地元の瀬戸内海のように穏やかな海はもうそれだけで世界遺産にした方が良いと思います。

 

f:id:mizuno1221:20190813183853j:plain

1時間ほどでデルフト島の港に到着。

 

f:id:mizuno1221:20190813195320j:plain

f:id:mizuno1221:20190813183913j:plain

陸に上がると一気に体調が回復したのでとりあえず腹ごしらえ。

カレーを中に包み込んだロッティ。

腹持ちが良い。

 

デルフト島は広いのでトゥクトゥクをチャーターして回るのが良いと聞いてましたが

料金が2,000ルピー近く取られるとのこと。

ただ他に手段がないのと暑さもあったので,港近くの兄ちゃんに交渉して1500ルピー(900円)で回ってもらいます。

 

f:id:mizuno1221:20190813191234j:plain

島の大半は木々と道があるのみって感じ。

人住んでんのかなと思うくらいだけど3000人くらいは住んでるらしい。

 

f:id:mizuno1221:20190813184235j:plain

最初に向かったのはGrowing Stone(成長する石)という

その名の通り年々成長しているという石。

石の形は蛇の姿なんだとか。

ただこれ,現物を見ても凄さが伝わってこないのがコメントしづらいところ。苦笑

 

f:id:mizuno1221:20190813191215j:plain

石のそばの商店。

こっちのおっちゃんのスマイルに癒されてスプライト購入。笑

 

f:id:mizuno1221:20190813191615j:plain

続いて大きなバオバブの木

大きさが分かりにくいのでトゥクトゥク入れてみました。

 

f:id:mizuno1221:20190813191722j:plain

f:id:mizuno1221:20190813191736j:plain

たしかにすげー大きい!てなるんですが

それより彫った落書きが目立つ。

やめなさいってのに。

「旅の恥はかき捨て」って200言語くらい翻訳して旅人に読ませたい。

 

平らな大地が広がるデルフト島。

その中でも「馬がたくさんいる」と教えてくれた荒野のど真ん中。

f:id:mizuno1221:20190813192149j:plain

たしかに馬いますが半分くらいは牛です。笑

 

f:id:mizuno1221:20190813192416j:plain

こっちの牛は体に何か紋様が刻まれている・・?

 

f:id:mizuno1221:20190813192456j:plain

馬はみんなチラ見してくるシャイな子が多いですが

 

f:id:mizuno1221:20190813192533j:plain

牛はこっちをガン見

いやぼーっとしてるだけか。笑

 

f:id:mizuno1221:20190813192649j:plain

サボテンがあったり

 

f:id:mizuno1221:20190813192752j:plain

実は下に落ちてる石は全部サンゴだったり 

 

f:id:mizuno1221:20190813192638j:plain

”最果て感”というワードを聞いたのも納得できる景色です。

 

f:id:mizuno1221:20190813192056j:plain

作業してる人たちが手を止めてお祈り?と思ったけど

測量してるみたいでした。笑

 

 

f:id:mizuno1221:20190813193359j:plain

集落にはサンゴの石垣がいたるところにあります。

沖縄みたいな。

 

f:id:mizuno1221:20190813193739j:plain

石垣にはよくこんな木の葉に括り付けられてますが

 

f:id:mizuno1221:20190813193512j:plain

これはパームツリー

なぜこれを付けるかというと

動物が乗り越えられないようにするためだそう。

 

「あと人もだ。」と言ってました。笑

 

f:id:mizuno1221:20190813194032j:plain

大航海時代にオランダ人が作ったダッチ・フォート(砦)の跡や

 

f:id:mizuno1221:20190813194247j:plain

超巨大だったという馬小屋(?)の跡

 

 

f:id:mizuno1221:20190813194305j:plain

他の木に絡みつきながら成長するやばい木や

 

f:id:mizuno1221:20190813194349j:plain

巨人の足跡など

 

「すごい!」と思うものから「へぇ~」というものまで笑,

色々スポットがあります。

 

 

最後に海岸沿いを走って港へ

 

f:id:mizuno1221:20190813193137j:plain

海岸に出ると木を編み込んでつくったような家屋

 

f:id:mizuno1221:20190813193258j:plain

日陰で休んでた地元の青年

 

f:id:mizuno1221:20190813194844j:plain

ビーチもありました。

 

f:id:mizuno1221:20190813194901j:plain

港に帰ってきたのは午後2時。

帰りの便はなんと午後4時。

本当は2時台にも帰りの船はあるらしいんですが・・・

 

なんとこの日は強風により波が高く欠航しているらしい。

行きの船の出航が遅れていたのもそのせいなんだとか。

 

f:id:mizuno1221:20190813195400j:plain

時間があるので昼飯を,と港近くの食堂に行ったときも

 

ダルカレーとロッティとチキンの揚げ物で600ルピー(350円)!

100ルピーでお腹いっぱい食べられるこの国にしては高すぎる。

 

油断して値段聞かなかった自分もいけないんですが,

聞くと島で自給できるものは少なくて外から仕入れるものは輸送費がかかるから物価が高いんだ。。

とのこと。

たしかにジュースも高かった。

至極納得。。。

 

やはり外海にさらされた厳しい自然環境の島なんだなぁ。

 

f:id:mizuno1221:20190813195339j:plain

まだ時間があったのでその辺を散歩していると

 

f:id:mizuno1221:20190813195927j:plain

「おう日本人か?!セルフィーセルフィー!」

と陽気なローカルガイズに絡まれる。

 

f:id:mizuno1221:20190813200327j:plain

なんか仲間を呼んできてさらに増える。

 

f:id:mizuno1221:20190813200022j:plain

手にはウイスキーのようなもの。

どうやら酒盛りしてるみたい。

どうりでテンション高いわけだ。

 

この酒はARRACK(アラック)といってスリランカではメジャーなお酒らしい。

 

f:id:mizuno1221:20190813200139j:plain

 せっかくなので味見させてもらう。

グラスはビールの缶を半分に切ったもの。

ワイルドやなぁ。笑

味は甘いウイスキー

 

グッと飲んでゲホッと咽るとみんな笑ってる。

これストレートで飲むもんか?

みんな酒強いなー。

 

f:id:mizuno1221:20190813200551j:plain

せっかくだから一緒に写真撮ってもらう。

ズームの仕方教えたのに。。まだまだですな。

 

f:id:mizuno1221:20190813200631j:plain

20~24歳のデルフト生まれデルフト育ち。

 

テンション高くて田舎の柄悪いヤンキーみたいな感じかと思ったけど

話しているとめっちゃ良いやつらで

 

船の時間を気にしてくれたり

「日本の友達がデルフト来るときは案内するから言えよ!」と言ってくれたり

 

しまいには

「メシ食ったか?俺んち来て食えよ!」

とバイクで家に連れていかれる(笑)

 

f:id:mizuno1221:20190813201013j:plain

f:id:mizuno1221:20190813201030j:plain

その道すがらに会う人も知り合いばっかり。

みんな手を振ってくれる。

あったかくて良いなぁ。

 

f:id:mizuno1221:20190813201114j:plain

バイクの彼の家の前。のどかな漁村の風景。

 

f:id:mizuno1221:20190813201140j:plain

彼の家に入ると

 

f:id:mizuno1221:20190813201157j:plain

f:id:mizuno1221:20190813201210j:plain

「漁で使うんだ」

と漁網や自慢のエンジンを見せてくれた。

 

f:id:mizuno1221:20190813201301j:plain

家にお邪魔すると大盛のカレーが登場!

カニのってるーーー!!!

初めての家庭の味。

昨日レストランで食べたカレーよりずっと美味しかった。

 

「今日はここに泊まってけよー!」

と何度も言ってくれましたが

ジャフナに宿を取ってたので連絡先を交換してお別れ。

 

めちゃくちゃ良いやつらに会えて幸せ。

 

 

バイクで港まで送ってもらうと

f:id:mizuno1221:20190813201634j:plain

帰りの便が出るところでした。

急いで乗り込み出航。

 

f:id:mizuno1221:20190813201734j:plain

写真は分かりにくいですが

ジャフナ側の港は波が高く,接岸がめちゃくちゃ難しそうで10分くらいかかりました。

今日は荒れた一日だったんだなぁ。

 

f:id:mizuno1221:20190813201842j:plain

港につくとジャフナ中心部行きのバスが出るところでみんな押し込むようにバスの中へ。

乗車率300%くらいの車内で1時間耐えてジャフナのバスターミナルへ。

 

f:id:mizuno1221:20190813202005j:plain

f:id:mizuno1221:20190813202017j:plain

 

f:id:mizuno1221:20190813202208j:plain

宿はバスターミナルから徒歩5分くらいのビルの奥にある「YAARL HOSTEL」

ドミトリー1泊1200ルピー(720円)で朝食付き・wifiサクサク。

 

f:id:mizuno1221:20190813202254j:plain

f:id:mizuno1221:20190813202318j:plain

大盛カニカレーが胃の中にたまっているので

夕食は近所でアイスが美味いと評判のLINGANへ行き

フルーツサラダアイスを食べて終了。

 

マドゥライからほぼ休みなく動き続けて体は疲れたけど

デルフト島は秘境スポットとしてだけじゃなく,素朴であったかい人との出会いもあって,本当に行って良かった。

 

明日はもう1日ジャフナ!