【スリランカ・ジャフナ①】”最果て”のデルフト島 2019.8.3
コロンボから夜行列車で9時間半。
この移動は正直インド北東部の劣悪バスよりもきつかった。
ただ,ローカルピーポーはたくましい。
もうそういう時は床で寝ればいいのね。
ジャフナの手前ではだだっ広い平野が広がってました。
朝6時半にジャフナ駅へ到着。
この後どうしようかと考えましたが
このジャフナから1日1便,朝しか出ない船で渡るデルフト島という島があって
最果て感がすごいという噂を聞いたのでこのまま行ってみることに。
デルフト島へ行くには
まず船着場まで路線バスで行かないといけないので
バスステーションに向かって歩きます。
いきなしコワい!
看護服を着たジャフナガールたち。
彼女たちの行く先にはTeaching Hospitalという大きな病院がありました。
みんな看護学生なんですね。
駅から20分ほどでバスターミナル到着。
87番のバスに乗って1時間。料金は71ルピー(42円)
到着。
長い桟橋の先に乗り場があります。
乗り場へ行ってみると船の待合がローカルの人でパンパン!
これは乗れるかなーと思ってたら
別の島へ行く便だったようで。
左の列がデルフト行きでした。
ただみんな中々船に乗せてもらえず待ちぼうけ。
船はちゃんと出るんだろうか。。
そう思ってるとスタッフの人に
「日本人か?パスポートを見せなさい」
といわれパスポートを渡すと
「GO」
なんなく乗船クリア。
なんだ?日本人優待キャンペーンか?
船はかなりサビの入った小型船。
「100 PASSENGERS ONLY」の文字。
そもそも100人も乗れるのか疑問。笑
中に入ると先に乗せられた人で一杯。
しかも密閉されててアツい,息苦しい・・
このスタイルだから100人乗るのね。
北〇〇に拉致されたらこんな感じで連れてかれるんだろうか。
が,しばらくたっても出発しない。
結局1時間経過してやっと出発。
あーよかった。
と思ったのも束の間。
ここは周りに何もない島国スリランカの海。
おまけにこの小型船。
船揺れが半端ない。
それに
酸欠
空腹
睡眠不足
が重なって久しぶりにキラキラリバースするかと思いましたが
なんとか耐えました。
我が地元の瀬戸内海のように穏やかな海はもうそれだけで世界遺産にした方が良いと思います。
1時間ほどでデルフト島の港に到着。
陸に上がると一気に体調が回復したのでとりあえず腹ごしらえ。
カレーを中に包み込んだロッティ。
腹持ちが良い。
デルフト島は広いのでトゥクトゥクをチャーターして回るのが良いと聞いてましたが
料金が2,000ルピー近く取られるとのこと。
ただ他に手段がないのと暑さもあったので,港近くの兄ちゃんに交渉して1500ルピー(900円)で回ってもらいます。
島の大半は木々と道があるのみって感じ。
人住んでんのかなと思うくらいだけど3000人くらいは住んでるらしい。
最初に向かったのはGrowing Stone(成長する石)という
その名の通り年々成長しているという石。
石の形は蛇の姿なんだとか。
ただこれ,現物を見ても凄さが伝わってこないのがコメントしづらいところ。苦笑
石のそばの商店。
こっちのおっちゃんのスマイルに癒されてスプライト購入。笑
続いて大きなバオバブの木。
大きさが分かりにくいのでトゥクトゥク入れてみました。
たしかにすげー大きい!てなるんですが
それより彫った落書きが目立つ。
やめなさいってのに。
「旅の恥はかき捨て」って200言語くらい翻訳して旅人に読ませたい。
平らな大地が広がるデルフト島。
その中でも「馬がたくさんいる」と教えてくれた荒野のど真ん中。
たしかに馬いますが半分くらいは牛です。笑
こっちの牛は体に何か紋様が刻まれている・・?
馬はみんなチラ見してくるシャイな子が多いですが
牛はこっちをガン見。
いやぼーっとしてるだけか。笑
サボテンがあったり
実は下に落ちてる石は全部サンゴだったり
”最果て感”というワードを聞いたのも納得できる景色です。
作業してる人たちが手を止めてお祈り?と思ったけど
測量してるみたいでした。笑
集落にはサンゴの石垣がいたるところにあります。
沖縄みたいな。
石垣にはよくこんな木の葉に括り付けられてますが
これはパームツリーで
なぜこれを付けるかというと
動物が乗り越えられないようにするためだそう。
「あと人もだ。」と言ってました。笑
大航海時代にオランダ人が作ったダッチ・フォート(砦)の跡や
超巨大だったという馬小屋(?)の跡
他の木に絡みつきながら成長するやばい木や
巨人の足跡など
「すごい!」と思うものから「へぇ~」というものまで笑,
色々スポットがあります。
最後に海岸沿いを走って港へ
海岸に出ると木を編み込んでつくったような家屋
日陰で休んでた地元の青年
ビーチもありました。
港に帰ってきたのは午後2時。
帰りの便はなんと午後4時。
本当は2時台にも帰りの船はあるらしいんですが・・・
なんとこの日は強風により波が高く欠航しているらしい。
行きの船の出航が遅れていたのもそのせいなんだとか。
時間があるので昼飯を,と港近くの食堂に行ったときも
ダルカレーとロッティとチキンの揚げ物で600ルピー(350円)!
100ルピーでお腹いっぱい食べられるこの国にしては高すぎる。
油断して値段聞かなかった自分もいけないんですが,
聞くと島で自給できるものは少なくて外から仕入れるものは輸送費がかかるから物価が高いんだ。。
とのこと。
たしかにジュースも高かった。
至極納得。。。
やはり外海にさらされた厳しい自然環境の島なんだなぁ。
まだ時間があったのでその辺を散歩していると
「おう日本人か?!セルフィーセルフィー!」
と陽気なローカルガイズに絡まれる。
なんか仲間を呼んできてさらに増える。
手にはウイスキーのようなもの。
どうやら酒盛りしてるみたい。
どうりでテンション高いわけだ。
この酒はARRACK(アラック)といってスリランカではメジャーなお酒らしい。
せっかくなので味見させてもらう。
グラスはビールの缶を半分に切ったもの。
ワイルドやなぁ。笑
味は甘いウイスキー。
グッと飲んでゲホッと咽るとみんな笑ってる。
これストレートで飲むもんか?
みんな酒強いなー。
せっかくだから一緒に写真撮ってもらう。
ズームの仕方教えたのに。。まだまだですな。
20~24歳のデルフト生まれデルフト育ち。
テンション高くて田舎の柄悪いヤンキーみたいな感じかと思ったけど
話しているとめっちゃ良いやつらで
船の時間を気にしてくれたり
「日本の友達がデルフト来るときは案内するから言えよ!」と言ってくれたり
しまいには
「メシ食ったか?俺んち来て食えよ!」
とバイクで家に連れていかれる(笑)
その道すがらに会う人も知り合いばっかり。
みんな手を振ってくれる。
あったかくて良いなぁ。
バイクの彼の家の前。のどかな漁村の風景。
彼の家に入ると
「漁で使うんだ」
と漁網や自慢のエンジンを見せてくれた。
家にお邪魔すると大盛のカレーが登場!
カニのってるーーー!!!
初めての家庭の味。
昨日レストランで食べたカレーよりずっと美味しかった。
「今日はここに泊まってけよー!」
と何度も言ってくれましたが
ジャフナに宿を取ってたので連絡先を交換してお別れ。
めちゃくちゃ良いやつらに会えて幸せ。
バイクで港まで送ってもらうと
帰りの便が出るところでした。
急いで乗り込み出航。
写真は分かりにくいですが
ジャフナ側の港は波が高く,接岸がめちゃくちゃ難しそうで10分くらいかかりました。
今日は荒れた一日だったんだなぁ。
港につくとジャフナ中心部行きのバスが出るところでみんな押し込むようにバスの中へ。
乗車率300%くらいの車内で1時間耐えてジャフナのバスターミナルへ。
宿はバスターミナルから徒歩5分くらいのビルの奥にある「YAARL HOSTEL」
ドミトリー1泊1200ルピー(720円)で朝食付き・wifiサクサク。
大盛カニカレーが胃の中にたまっているので
夕食は近所でアイスが美味いと評判のLINGANへ行き
フルーツサラダアイスを食べて終了。
マドゥライからほぼ休みなく動き続けて体は疲れたけど
デルフト島は秘境スポットとしてだけじゃなく,素朴であったかい人との出会いもあって,本当に行って良かった。
明日はもう1日ジャフナ!