【スリランカ・ポロンナルワ】広大な遺跡が残るかつての仏教都市 2019.8.7
スリランカは北海道よりも小さな島国にもかかわらず
8つの世界遺産を有する珍しい国。
今日はそのひとつ,古都ポロンナルワに行きます!
ポロンナルワは10~12世紀にシンハラ人の王朝の首都があった所で
他国からも仏僧が訪れるアジア有数の仏教都市としして繁栄したんだとか。
ちなみに,スリランカの古代遺跡といえばポロンナルワよりもさらに昔,
2500年以上前に都があったアヌラーダプラも有名です。
古代遺跡はひとつは行ってみたいなと思い
どっちに行くか悩みましたが,
ポロンナルワの方がボロボロで逆に古代のロマンを感じる
という情報を見てこっちに行くことに。笑
以前アンコールワットに行ったときも
その周辺にあった今にも崩れそうな遺跡の中にいるときに
遥か昔の都市の姿に思いを馳せ,すごく感動したことも思い出しました。
今いるトリンコマリーからポロンナルワへは直通のバスはなく
首都コロンボ行きのバスでハバラナという町まで行き
そこでバスを乗り換えて行きます。
バスターミナルでコロンボ行き49番のバスへ。
驚異の時刻表。
24時間休みなしで動き続けるハブ路線です。
バスや電車のターミナルのそばでは
野菜や魚をすりつぶした炒め物を包んで揚げたスナックが売っていて
移動中の軽食にちょうど良いです。
値段も1個20ルピーくらい。
ハバラナまでは2時間ほど。197ルピー
この路線は特に道が良く快適に進んでいくので
良い感じにひと眠りできます。
・・・
・・・
ハッ!!!
ハバラナ通り過ぎとるーーー!!!!!
寝過ごしちゃいました。
今日ポロンナルワの後に行く予定だったダンブッラの手前。
宿はダンブッラに取ってるもののチェックインはまだ。
明日はダンブッラやシギリヤに行こうと思うのでやっぱりポロンナルワ行くなら今日。
てことで
ダンブッラで降りてまたバスで引き返します。
ダンブッラの中心部で下車
近くの人に聞くと幸いダンブッラからポロンナルワは直通のバスがあるとのこと。
寝過ごす心配もなし。笑
バスもすぐ来てくれて1時間半ほどでポロンナルワに到着。
到着するとレンタサイクル屋のおっちゃんが来て、
「デカイ荷物をあそこの店に預けて,自転車はこっちだ!」
と勧誘。
かなり前のめり。
その荷物を置かせてもらえるという店が
ジュース屋。
なんか一杯飲んでけ,と。
そういう作戦なのね。笑
まぁ荷物の預け先はちょっと悩んでたし
マンゴージュースいただきます。
他にも利用者(バックパッカー)いた。
そのジュース屋のすぐ横が
チケットセンター。
そう,このポロンナルワ。
なんと
チケット代 25ドル。4425ルピー。
自分が今スリランカにいることを疑うほどの金額ですが
スリランカは食費や交通費に比べて観光コストが高いことで有名。
あのシギリヤロックも30ドルします。
チャリ屋は道路を挟んで向かいにあって
1日400ルピー。
今日の相棒。
サイクル屋のおっちゃんがやたらメイドインジャパンの信者で
「中国,韓国ノー!日本製が一番だ!」
とかいって日本の中古車ばっかり持ってたけど
日本製でも時がたつと機能は落ちるよおじさん。
メインロードからちょっと入ったところでチケットを見せて遺跡エリアへ。
遺跡のエリアに入るとコンクリートから土の道に変わり
道端にはモンキー。
一気にのどかな雰囲気に。
最初に来たのは大きな柱が特徴の宮殿跡。
当時は7階建てだったらしいです。
宮殿を入ってすぐのところで
地元の子どもたちから「写真撮ってー!」とリクエスト。
地元の学校の子たちで遺跡のことを学びに来ているらしい。
社会見学みたいな感じかな。
ちなみにこの子たち,全員きょうだいでした。
今は土台部分しか残ってないですが
かつての宮殿のスケールを感じさせてくれます。
宮殿のそばにある閣議場。
一番奥が玉座で
それぞれの柱には大臣の名前が刻まれているんだとか。
繊細な彫刻に目が行ってそこ撮ってなかった。
宮殿跡から少し北に自転車を走らせると
クラドラングルという遺跡群があります。
全景が撮れないんですが,ここだけで11もの遺跡があります。
中でも一番目を引くのがワタダーゲという円形の仏塔。
入口にはムーンストーンという半円形の彫刻があります。
これは仏教でいう輪廻を表しているんだとか。
階段の彫刻まで細かく造られています。
正面から見ると分からなかったですが
このワタダーゲは4方向に仏像があります。
感覚的ですが,仏というより「人」に近い表情をしているような気がします。
1つの仏像は胴から上がありませんでした。
文化財的にはどうなのか分かりませんが
こういう遺跡では「完全でない」ことで想像力を掻き立てるものがあるなと思うので
写真にも撮ります。
アタダーゲという仏歯寺の跡
台座にポツンと立つ小さな仏像
ラター・マンダパヤというハスの茎を象った柱が特徴の遺跡
サトゥマハル・プラサーダという7階建ての塔
タイの仏塔に似てるらしくタイから来た職人が造ったのではと言われているそうです。
外側が修復中だったトゥーパーラーマという遺跡の中には
これもかろうじて原形をとどめた仏像が静かに立っています。
この空間の静寂はなんともいえないものがありました。
クワドラングルを後にしてさらに北へ走ると
パバル・ヴィハーラというダーガバ(仏塔)があります。
ここは他に遺跡がなく,ひっそり佇んでいる,そんな雰囲気で
他の旅行者もこの仏塔を眺めながら木陰に腰をかけて休んでました。
3体の仏像。
時の流れを感じさせる姿に。
さらに北に進むと姿を現すランコトゥ・ヴィハーラ。
ポロンナルワで一番巨大なダーガバで高さ55mでビル20階くらいに相当します。
見事な円形の造り
その近くにある白いダーガバ,キリ・ヴィハーラ。
キリ・ヴィハーラのすぐそばにあるランカティラカという巨大な寺院。
正面から。
これが寺院??という迫力ある建築です。
壁面の彫刻も繊細で見ごたえあり。
一番奥には頭部のない大きな仏像が。
その大きさのせいか,近づいてみるとすごい存在感です。
奥の仏像から入口を見ると左右の門に傾きがあります。
最初からそうだったのか傾いてきてしまったのか。
この遺跡のそばで地元のおじさんが見つけて教えてくれた鳥。
木の中に住んでときおり顔を覗かせてました。
近くには巨大な水槽(沐浴場?)や
かつての住居跡など都市生活を思わせる遺跡が点在しています。
そして
ポロンナルワの一番の見どころ
ガル・ヴィハーラ。
座像・立像・涅槃像の3体の仏像がある遺跡で
これなんと1枚の岩からできているんです。
座像
立像
涅槃像
どの仏像も穏やかな表情をしていて包み込まれそうな感じ。
近くで見ると滑らかな曲線を描いていて生きているよう。
仏像って金ピカで存在感抜群なのが多いですが
ここの仏像は対峙している感じがなくてそっと寄り添ってくれるような。
これは実際に見に来て良かった。
今回はこれで終わりですがもっと離れたところにまだ見どころはあるそうで。
本気で見ようと思ったら2日くらいかかるみたいです。
遺跡群を満喫してひと休みしていると素敵な親子モンキーがいたので最後に一枚。
自転車を返して
ダンブッラ行きのバスは数キロ離れたバスターミナルから乗ります。
他の人の情報でもそうだったのでそこまでトゥクトゥクで移動してバスに乗りましたが、、
チケットセンターの近くでバス停車。
普通に人が乗ってきました。笑
トゥクトゥクのおっちゃん絶対知っとるやろ。やられたー。
夕方6時ごろダンブッラの石窟寺院近くに到着。
今日の宿はダンブッラの新市街から南に下った世界遺産の石窟寺院の近くに取りました。
Saman's restaurant&guesthouse
1泊1700ルピー(1000円)
ちょっと割高だっただけあって,部屋がこれまでより格段に良い。笑
しかもエアコン付いとるー!
まぁ日本基準で考えると別に…ってなるんですけどね。
宿はそこまで高くないところを選び選び来てるので
自分の中での宿のスペックのハードル下がってます。
お湯出ただけで感動しますもんね。笑
夕飯は宿のまわりに食べるところもないので併設のレストランでいただくことに。
ライス&カリー。
小皿がたくさんありますが
これを全部ライスにかけて混ぜるのがスリランカンスタイルだと。
見た目グッチャグッチャになってますが
なんとなくカレーの味にまとまってるから不思議。
ただ,別々で食べたい気もする。笑
ライス大盛,おかわりも大盛でこの旅最大のボリュームでした。
明日はここダンブッラの石窟寺院とシギリヤロックへ!