【パキスタン】ギルギット~ラワルピンディーへバス移動 2019.10.2
今日は長距離バスで首都イスラマバードへ向かいます。
正確にはイスラマバードの隣町にあたるラワルピンディというところへ行くようです。
バスの時間は13:00ですが
宿のスタッフのアドバイスでバスターミナルまでの道は渋滞がひどいから
2時間前には出た方が良いと言われ10:30ごろ早めのチェックアウト。
スズキに乗ってバスターミナルへ。
ここで地元の若者たちと一緒になりおしゃべり。
ターミナル近くで降りると自分の分の運賃を彼らが払ってくれてました。
「いいのいいの。ターミナルはこっちだよ。気をつけてね!」
とホスピタリティ全開のローカルガイズ。
素敵すぎる。
実際この日は渋滞もそんなにひどくなく30分ほどでターミナル到着。
まだまだ時間があるのでターミナルそばの食堂が並ぶ通りをぷらぷら。
チャイ屋さんがフレンドリーだったので居座ります。
近くのパン屋も
揚げ物屋台のおっちゃんも
みんなカメラが大好き(というか自分が大好き)みたいで
撮ろうとしてないのにtake picture!!の嵐。
普段からやりまくってるだろうキメ顔をしっかり作ってきますが
みんながはしゃぐのを見てニヤッとしてるこんな表情の方が好き。
ここにはテレビもあって学校帰りの子供たちや近所のおっちゃんたちが集まってみんなで見ています。
日本でまだテレビが普及してない頃にテレビを持ってる家に近所の人が集まって見てたっていう昭和の風景みたい。
テレビではまさに今バチバチのカシミールのニュースもしていて
集まった人たちも熱く激論を交わしています。
僕もアムリトサルでビザ待ちしてるときに印パについて色々調べたので
カシミール問題について触れるとそれだけで1記事出来そうなのでこれはまたの機会で。
ひとこと言うならインド・パキスタン双方の言い分うんぬんよりも
カシミールに住む人たちに決める権利がないことが根本的な問題だと思います。
と,心の中で呟きながら
すっかり居座ったのでチャイをいただき
屋台のおっちゃんからサモサをお買い上げ。
この辺りは元インドだけあって食文化がインドと共通する部分があります。
そして時間が来たので最後に一緒に写真撮ってバス乗り場へ。
NATCOのバスは日本の夜行バスの中古版て感じですが清潔にされていて快適です。
あと荷物を車内の後方に置かせてくれるのはありがたい。
よくある車外のラゲージスペースだと
途中で誰かに持ってかれたりしても分からないので不安なんです。
ほぼ定刻どおり13:00過ぎに出発したバスはカラコルムハイウェイをひた走り
車窓の景色も絶景続きです。
この方角には標高8125m・世界第9位の高峰ナンガパルバッドがある
はずですがさすがにそんなに都合よく見えません。
途中で休憩を挟みながら進んでいきます。
僕のまわりにはパキスタンファミリーが席を取っていて
家族の間で席を変わる変わるしてたんですが
夜になってファミリーの女の子が僕の隣の席に座りました。
彼女は持っていたお菓子をくれて
「where are you from?」
と尋ねてきて
そこからしばらくその子と話しました。
彼女は7歳ですが
ウルドゥー語,シナ語(パキスタンのローカル言語の1つ),英語を操り
読書が好きでイギリスの小説をよく読むんだとか。
パキスタンは英語が第2言語になっていて教育もしっかりしてると聞いていましたが
彼女自身英語が好きなのもあってスラスラと話してきて僕の方がタジタジでした。笑
異国の人間に興味深々で
「家族やいとこは何人いるの?」
「学歴は?どこの大学?」
「好きな学問は?」
と個人的なことから
「日本の人口は?」
「日本の気候は?」
と地理的なことも尋ねられ
7歳の自分が外国人と出会ってもこんな質問できなかっただろうなと驚嘆。
ただきょうだいのことを話していると
「パパとママは大好きだけどきょうだいは嫌い。すぐケンカ売ってくるから。でも私は1番年上だから我慢しなくちゃいけないし。」
となんとも子どもらしい回答。
それでもちゃんと我慢するあたりしっかりしてます。
この"しっかりした"感じはどこから来るんだろう。
精神的な自立が早いのかなぁと思ったり。
パキスタンもそうですがこれまで後進国と言われてきたアジア諸国の教育レベルはグングン上がっていて
国全体の発展も欧米中心の先進国から遅れを取ってきた分
ハングリー精神がすごいと聞いたことがあります。
彼女との会話だけで全てを推し量ることはできませんが
そんなアジアの一国の次世代を担うエネルギーを彼女から感じました。
なんてことを考えてたらすっかり爆睡。。。