【キルギス・ビシュケク】イラン・トルクメニスタンビザ申請 2019.10.21~11.6
キルギスの首都・ビシュケクでイラン・トルクメニスタンビザ申請をした記録です。
トルクメニスタンは個人での観光ビザの取得は困難なので
トランジットビザ(第三国へ行くためにその国を通過することを許可するビザ)を取得することに。
今の位置からのルートだと
ウズベキスタン⇒トルクメニスタン⇒イランorアゼルバイジャンのどちらか
トランジットビザ申請のためにはトルクメニスタンの次に行く第三国のビザが必要(イランorアゼルバイジャン)
アゼルバイジャンは1~2日で簡単にEvisaが取れて
僕も既に持っているのですが
この後イランの東の端ににあるマシュハドという町にいきたくて
そのためにはトルクメニスタンから抜けるのが一番効率が良いので
イランビザを取得しようと思います。
【10/21(月)】
イランはEvisaがあるので個人で申請しても良いのですが
「個人でやるとreject(拒否)が多く旅行代理店を通せば取りやすい」という話を聞いて
ビシュケク市内でイランビザの申請代行をしてくれる代理店に行くことに。
旅行代理店はParsia/Air Arabia travel agency
Googlemapでは出てきませんがmaps.meで出てきます。
中心部にあって,泊まっていたサクラゲストハウスから2kmくらいなので歩きました。
周辺の通りの雰囲気
この青い建物
イランビザの申請ができる旨貼り出されています
中に入って聞いてみると窓口のお姉さんは英語が話せず
別のところにいる英語が話せるスタッフに電話してもらい
電話を通じてそのスタッフと会話。
確認した手続きは
①申請代行は10ユーロ(or 800ソム)で可能
②5営業日後に登録したメールアドレスに結果の通知が来る
③ビザ承認の通知が来たらイラン大使館へ行く
④パキスタン銀行へビザ代を振り込む
⑤再度大使館へ行きビザ受け取り
ここで以前申請した方は①~⑤まで全ての手続きを代理店で完結してもらっていたようですが
代理店で行うのは①の申請のみで
大使館へ行きビザを受け取るのは自身で行うよう言われます。
ビザ受け取りまで完結してもらえないか交渉しましたが結局NG。
で申請代行だけしてもらう形になったんですが
これって普通のEvisaの申請手続きで個人でやるのとなんら変わりないよな・・と思いながら宿へ戻りました。
【10/23(水)】
5営業日後といいつつ
「2~3日したら来るかもしれないからメールをチェックしていて」
と代理店の人に言われたので気にしてましたがメールは来ず。
もしかして・・・と思い迷惑メールフォルダを見てみると
メールを発見!!
しかし
reject(拒否)
しかも理由のところに
Please apply via travel agency
(旅行代理店を通じて申請してください)
と書いてある。
ふざけんな!!!
代理店通したわ!!!爆
しかも一緒の宿で10/22に個人申請した方はこの日に承認されてました。
笑うしかない。
他の旅人の方で1回rejectされても2回目の申請でビザが下りたという記事を見たので
とりあえず自分のPCで再申請。
【10/24(木)】
再度ビザ待ちしつつ
拒否理由のPlease apply via travel agencyの意味が分からないので旅行代理店に行って尋ねてみると
「イラン国内の」travel agency
という意味らしい。
イラン国内の代理店じゃないと意味ないんなら最初に言ってほしかった。。
ちなみに代理店は申請するところまでが仕事なので
拒否されても代行料は返ってきません。
なので
・個人でEvisaを申請できる
・代理店を通すことで取りやすくなるのはあくまで「イラン国内の」代理店を通した場合
という現在の状況ではビシュケクの旅行代理店を利用するメリットはないです。
とりあえず再申請の結果を待つしかないので
今できることとして海外旅行保険証のコピーを取ります。
サクラゲストハウスから大通りを南に約1km行った交差点の地下道にコピー屋が並んでいて便利。
カラー3枚で10ソム(約16円)でした。
【10/26(土)】
再申請から3日後のカラコル滞在中の夜にメールが届きましたが
2回目のリジェクト。
しかも理由は同じ。
ここで
別途手数料がかかるものの
1回reject後にイラン国内の旅行代理店を利用したことでビザが下りた
という旅人に知り合っていたのでコンタクトを取って代理店を教えてもらうことに。
代理店情報が手に入るまで時間がかかりそうだったので
ダメ元で再申請してみようとするも
なぜか「1日以内に複数回申請できません」というの警告が出たのでこの日の再申請は断念。
【10/27(日)】
【10/28(月)】
夜にメールが届きチェックすると
3回目のリジェクト。
ここである人のブログで
顔写真とパスポートのコピーをやり直したら通った(それが要因かは分かりませんが)
という記事を見つけ
そういえば先に上手く取れたしばたさんと違うところといえばそこ。
顔写真
・自分のはスマホで撮って背景をアプリで加工して白くしたやつ。
・しばたさんのは就活時の証明写真(写真屋で撮ってもらったやつ)
パスポートコピー
・自分のはスマホで撮ったやつ
・しばたさんのは複合機でスキャンしたやつ
ここを変えて申請することに。
【10/29(火)】
例の地下道にあるプリントショップへ行き
パスポートのスキャンと証明写真の撮影をしてデータをもらいます。
そしてこの日のうちに4回目の申請。
【11/2(土)】
夜にメールが届きチェックすると
4回目のリジェクト。
もうこれ以上は何度やっても変わらなそうです。
(もっと早く諦めるべきなんでしょうけど苦笑)
ここで知り合いの旅人からイラン国内の旅行代理店情報を入手。
手数料はかかるものの残された方法はこれしかないので
代理店のHPへアクセスしてオンライン申請。
利用したのは
KEY2PERSIAという旅行会社。
HPの申請フォームにEvisaサイトとほぼ同様の項目を入力
手数料(30€)をネット上でクレジットカード決済して完了です。
入力する項目の中でEvisaサイトにはなかったのが
イラン滞在時のスケジュール(1日ごとの滞在都市,ホテル名)
そこまで必要ないだろうと初日だけ入力して送信したら
詳細に記入するよう指摘を受けました。
【11/5(火)】
そしてこの日ついに
旅行代理店からイランビザの許可が下りたとのメールが!!!
すぐにビザを取りにいこうと思いましたが
時刻は12:30。
イラン大使館の営業時間は
9:00~13:00
15:00~17:00
のため15時を目指して行くことに。
大使館へ行く途中にビザを許可する旨の書類(Grant Notice)をプリントアウト。
14:50頃到着すると鍵のかかった門の前で待つ先客(キルギス人 ?)の姿が。
少々早く着いても中に入れてくれるかと思ってましたが割と時間に正確でした。
15時になると中に入れてもらい窓口へ。
・パスポート
・パスポートのカラーコピー
・海外旅行保険証のコピー
・Evisa Grant Notice
・ビザ代20€(ソムでもOK)&振込手数料50ソム
を提出すると
ビザ代金の振込書が手渡されるのでそれを持って指定のパキスタン銀行へ。
大使館の前の道を東へ徒歩10分ほど。
振込はサクッとできます。
振り込みが終わったら領収書を持って再び大使館へ。
領収書を提出するとEvisaのモノクロ版を紙でもらえます。
同時に自分のメールアドレスにPDFデータも送られてきます。
これでイランビザは完了!!!
やっとトルクメニスタンビザの申請に移れるわけですが
ここでまた問題が。
ビシュケクのトルクメニスタン大使館は土日以外に水曜日が定休日。
加えて今週は7日(木)~8日(金)がキルギスの祝日でお休み。
この日は火曜日なので今日を逃すと申請が翌月曜日以降になってしまう。
このとき時刻は16時。
トルクメニスタン大使館の営業時間をネットでチェックすると
10:00~12:30
17:00~18:00
とあってこちらも銀行振り込みが必要なので
時間的には厳しいですがダメ元で行ってみることに。
トルクメニスタン大使館は中心部から8kmほど南にあり
イラン大使館近くのバス停から
103番か210番のマルシュ1本で行くことができます。
が本数は少なく
このときもバス停で30分待ちました。
トルクメニスタン大使館を500mほど過ぎた停留所で降りて徒歩で大使館へ。
全然開いている気配がないですが
守衛のおじさんに「ビザ」「ヤポ二(日本)」と言ってると
電話で職員さんを呼んでくれました。
そして職員さんにビザ申請に来たことを伝えると
職「今日はビザの受付は終了しました」
やはりそうか・・・
職「なので,この用紙に記入して明日もう一度来てください」
ん?
いま「明日」って言った?
明日は水曜定休のはずだけど・・・
もう一度確認すると
明日は定休日だけど営業しているとのこと!!!
来てみるもんだなぁ。
おそらく木曜,金曜が休みなので振替営業?してるんでしょうね。
海外でこんな働き者な大使館初めて出会いました(失礼笑)
ということで申請書類と銀行の振込用紙をもらって宿へ帰還。
申請用紙はちょいちょい変更されるっぽいんであまり意味ないかもですが
1枚目(表)
1枚目(裏)
2枚目
3枚目
これは白紙にトランジットの詳細(トルクメニスタンの前後に訪問する国,入出国の国境,日程)を記入して提出するものです。
【11/6(火)】
申請書類を整えて再度トルクメニスタン大使館へ。
持ち物
・申請書(3枚)
・顔写真(3×4cm)×2枚
・パスポート
・パスポートのカラーコピー
・イラン(orアゼルバイジャン)ビザのカラーコピー
・ビザ代前払金10ドル&振込手数料20.4ソム
AM8:00
さくらゲストハウス出発
AM8:40
イラン大使館近くの停留所から103番マルシュ乗車
AM8:55
停留所下車
徒歩へKICB銀行へ
振込手続きをする銀行が大使館から3km手前にあるので
手前の停留所で降ります。
AM9:05
KICB銀行着
大使館でもらった銀行への振込用紙。
裏面には親切に地図も付いてます。
なんでも最近大使が変わってサービスが良くなったという噂が。笑
こういう細かい気遣いや
定休日に大使館を開けるというのも新しい大使の方針かもしれません。
大使様,ありがとうございます。
銀行に入ると受付番号票を取って銀行の振込用紙に必要事項を記入
ビザ代10ドル&振込手数料20.4ソム
を窓口で支払います。
受付のお姉さんがいるので振込用紙の書き方も丁寧に教えてくれます。
AM9:20
KICB銀行振込完了
領収書をもらってトルクメニスタン大使館へ
3kmと微妙に距離がありますがマルシュは本数が少ないので徒歩で向かいます。
道中は郊外の景色という感じでまわりには何もありません。
この日の気温は最高1度。
体の芯から冷えてきます。
AM9:55
トルクメニスタン大使館到着
門をくぐったところに記入台があって
記入例も貼ってありますが文字がかすれていてあまり参考になりませんでした。
申請書を最終確認して写真を貼り付けて
守衛さんに職員さんを呼んでもらいます。
書類一式を渡すとパラパラとめくって
「OK!That's all!!」
10秒で完了です。
ほとんど書類をチェックされてないので逆に怖い。。
トルクメニスタンビザは取得率が低く
ちょっとでも不備があったら即落とされそうなので
逆にしっかりチェックしてほしいくらい。
最後に,ビザ代と審査期間について確認。
①ビシュケク大使館(申請と同じ大使館)で受け取る場合
ビザ代(受取時支払):45ドル
審査期間:10営業日
②申請と異なる大使館or国境で受け取る場合
ビザ代(受取時支払):55ドル
審査期間:7営業日
※大使館からのビザ発行完了メールが必要
ビザ代は55ドルで申請時に10ドル前払いしているのですが
申請時と異なる場所で受け取る場合は満額(55ドル)支払わないといけません。
兎にも角にも
これでやっとイラン・トルクメニスタンビザ申請完了!!!
今回ビシュケクの代理店で申請するのが間違いないと思い込んでいたので
イランビザノータッチのまま中央アジアに入ってしまいましたが
イランビザについては
・オンラインで早めに申請しておく
・リジェクトされたら潔くイラン国内の旅行代理店を利用する
のが良いかと。
またイランビザをリジェクトされた人の中には
アゼルバイジャンまで行って首都バクーからイランの首都テヘランまで
飛んで(3000~4000円台)
空港でアライバルビザを取る人も多いらしいです。
行きたい国や時間など優先順位をどこに置くかで変わってくると思いますが
ビザ手続きが長引くと精神的につらいものがあるので
効率よくこなして本来の旅にエネルギーを割きたいですね。
<<<追記>>>
11/6 申請
↓
11/19 大使館よりビザ許可メール受理
添付されているビザの概要が記された書類データ(jpeg)をプリントアウト
後日トルクメ国境のイミグレで提示し無事ビザ発行されました!