【エチオピア～日本】新型コロナで世界一周中断。313日ぶりの日本へ。2020.3.28～29
＊＊＊＊＊＊2020.3.28＊＊＊＊＊＊
潜伏生活を経てエチオピアから日本へ一時帰国することに。
まずは夕方の国内線でバハルダールから首都アディスアベバへ向かいます。
宿でエアポートタクシーのピックアップをお願いして空港へ。
200ブル（640円）
バハルダールの空港は地方らしくそんなに大きくないですが
中は綺麗で開放感のある空間。
アフリカではまず見かけないマスクをした人，手袋をした人もたくさん見かけ
新型コロナの影響をひしひしと感じます。
バハルダールからアディスアベバのフライトは120ドルほどでしたが
エチオピア航空で入国した場合は国内線のチケットが半額になるサービスがあるそうです。
エチオピア最後の空を眺めながら搭乗。
スケジュールでは１時間でしたが40分くらいでアディスアベバのボレ国際空港に到着。
さすがに東アフリカ最大級のハブ空港だけあって巨大なターミナル。
世界中で空路が閉じていく中
エチオピア航空は粘りに粘って
まだヨーロッやアジアへの便が出ています。
ありがたや。。。
しっかしびっくりするくらいガラガラのカウンター・・・
ただ待合スペースでは白の防護服を着た中国人or韓国人が大勢いて
世界各地に派遣された医療従事者と推測。
現状，この空港はアジアと欧米を結ぶ最後のハブ空港になっているからです。
ここからは韓国・仁川国際空港経由成田行きの便に乗ります。
こんな状況なので飛行機乗る人なんてほとんどいないだろうと思っていましたが
韓国人と日本人で一杯！
仕事や留学で各国に滞在していた人たちの帰国ラッシュのようです。
ここから経由地の仁川まで11時間の長いフライトでしたが
機内で素敵な出会いが。
たまたま席が隣同士になった日本人大学生のコ。
アフリカに留学していて
まだ予定の期間は残っていたものの
コロナの影響で大学から帰国指示があり急遽一時帰国することになったんだとか。
自分も全然中身は違うけど
まだまだ続けるつもりだった旅を中断することになって悔しい思いをしていたので
勝手にすごい共感。
アフリカから離れていく飛行機の現在地を見ながら悔しい思いを吐き出したり
今回のコロナのこと，留学や旅のこと，アフリカのこと
色んな話で盛り上がりました。
このときはかなり意気消沈していたから前向きになれて本当にありがたかった。。
大袈裟だけどコロナ問題がなかったら一生出会ってなかった可能性の方が高いし
同じ飛行機に乗って隣の席になるの自体ものすごい確率。
旅のおもしろさってやっぱり人との出会いなんだよな
としみじみ。
＊＊＊＊＊＊2020.3.29＊＊＊＊＊＊
そして現地時間16：30
韓国・仁川国際空港へ到着。
さすがにコロナの被害をもろに受けている国だけあってロビーはガラガラ。
東アジア有数のハブ空港でこの景色はなかなか見ることができないと思います。
（そもそも今は日本人は自由に渡航できない状態）
トランジット（機体も変わらないし入国審査もなし）で空港からはもちろん出ずでしたが
いざ韓国まで来ると
一気にアジアに帰って来た感が嬉しくて
から揚げをGET！！
甘辛ソースが絡んで激ウマ。。
やっぱり東洋の味は肌に合うなぁ。
そして
日本時間19：30 成田空港到着！！！
ガラガラの通路を歩いて行くと
「こちらに並んでください」
と促されたのは検疫。
現在日本でも新型コロナウイルスの感染が拡大していて
政府が水際対策として検疫を強化しているそう。
もちろん感染拡大防止には全力を尽くすべきだと思うし
自分も最大限警戒すべきだけど
今盛んに言われているソーシャルディスタンスとか１ミリもないんですよね。
他国からの搭乗者もみんな一緒だし。。。
並んでいる間に要請書が配られます。
政府はヨーロッパを中心に指定流行地域というのを定めていて
そこから帰国した人に対して
・１４日間の自主隔離（自宅など）
・公共交通機関（飛行機，電車，バス，タクシーなど）を使用しない
といった要請をしています。
そして
「いつからいつまでどこに待機するか」
を紙に書いて提出するようになっています。
この自主隔離なんですが
特に地方の人間には厳しいところがあって
公共交通機関を使わないとまず自宅には帰れない
（それ以外だと自家用車かレンタカーになるが遠方では現実的でない）
↓
公共交通機関を使うためには14日間空港近くのホテルで待機するしかない
（滞在費用は全て自費）
↓
空港近くのホテルを予約するも宿泊拒否される
↓
路頭に迷う
という事態が発生しているそうです。
実際，列に並んでいる間に空港近くのホテルをネットで予約し
念のため電話確認したところ
「帰国者の受け入れは出来ない」
と言われキャンセルに。
要請の趣旨は分かるけど一体どうしろと・・？！
一緒に行動していた大学生のコは金銭的にもかなり厳しいし
可哀そうすぎる。。
しかも最近は
「こんな時期に海外に行ってるやつが悪い！」
とか
「ウイルスを持って帰ってくるな！」
とか
国内から批判に晒されている帰国者ですが
長期旅をしていた自分は別として
今の時期に帰国する人は
留学生や駐在員など，学業や仕事で渡航していた人が圧倒的に多いのです。
そういった人たちは個人の判断で動くわけにはいかず
所属機関である大学や企業・団体との調整の中でこのタイミングでの帰国に至っているので
そういった人たちを責めるのは理不尽過ぎます。
長蛇の列の先には検疫の職員が２人居て
要請の内容の説明と今後の行動予定を確認されます。
検疫職員との やり取りで
・自宅は広島
・公共交通機関を使わないと帰れない
・14日間待機するため空港近くのホテルに連絡するも受け入れを拒否される
という事情を説明すると
・空港内で１泊
・翌日の国内線で広島へ移動
することで話が着きました。
ということで日本入国！！
この後，席が隣だった大学生のコも一緒に空港泊することになり
腰を落ち着けてまず向かったのは
吉野家！！！
あー最高！！！
旅先では常々ローカルフードだ！とか言ってますがやはり自分は日本人です。
その後，空港のベンチに横になるも
自分の置かれた状況とコロナの情報が気になって全然寝られず
ほとんど徹夜の状態で広島へ帰ることに。
それでも行動を共にする人がいたのは大きかった。
ありがとうー！！！
出会った数は多くないかもしれないけど
会うべき時に会うべき人に出会えた
最後まで人に恵まれた旅だったな。
＊＊＊＊＊＊
こうして314日間の世界一周第１弾が終了。
正直，まだまだ旅が不完全燃焼，未練タラタラなのでこのままでは終われないという気持ちが強いです。
新型コロナウイルスはいつ終息するか分からないし
もしかしたらこれまでのような旅は出来なくなるかもしれないけど
希望を捨てずに再び旅に出る機会を伺います。
更新はリアルタイムには程遠く，波ありまくり
文章も駄文で読みにくいブログだなと自分でも反省ばかりですが
お付き合いいただいた方，ありがとうございました！
また世界のどこかでお会いしましょう！！！
