【エチオピア・ラリベラ】世界遺産・岩窟教会群とのどかな村 2020.3.19
今日はラリベラのまちを歩きます。
ここラリベラは山奥の小さな村ですが
1978年世界遺産に登録された12のスポットのうちの一つ
「ラリベラの岩窟教会群」という見どころがあります。
こんな感じでエチオピアは調べると色々出てきて
まだ北部しか巡ってないけどなかなか観光資源の多い国だなぁと思います。
岩窟教会は全部で11あって
ラリベラの村とその周辺に点在していますが
今日は中心部にあって徒歩で行ける3つの教会群を巡ります。
宿を出ると白装束の集団がぞろぞろと歩いていてビックリ。
さすが正教の聖地。
と思ったら,実は違ったんですけどね。
この真相はのちほど。
まずはチケットセンターがあるNorth Western Groupへ。
ラリベラはものすごーーい山奥にある小さな村。
聖地・観光地ということで人や車の往来はありますが
雰囲気は完全に田舎。
途中で現地ガイドだという青年が現れガイドに勧誘されます。
教会の中も外の道端にもガイドを申し出てくる人たちが多数。
脈がないと思えば引いていくし料金も交渉次第。
ここは1人でゆっくり回りたいのでパス。
外国人のチケット料金は50ドル。
さらっと払ったけど「世界一入場料が高い観光スポット」と言われるペトラの次に高い。
まずはチケットセンターのすぐそばにある教会群へ。
風化を少しでも防ぐため屋根が取り付けられています。
写真は教会群の中で最大の大きさを誇るマドハネ・アレム(聖救世主教会)
教会のまわりを囲っている柱が特徴的です。
その脇にはモクモクと煙を上げている,これは何?
小窓も十字っていうのが素敵。
こんな岩をくり抜いた通路をくぐって隣の教会へ。
隣に立っているのは教会群の中で最古と言われるベテ・マリアム(マリア聖堂)
中は意外にもこじんまりとしていましたがさすがに年季を感じる佇まい。
そばには有難そうな池もありました。
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次にこの教会群の中でも最大の見どころに行こうと思ったんですが
12時~14時は入場禁止ということで辺りを散歩。
観光地でありながらのどかな村。
ここが観光地だなと気付かされるのは話しかけてくる現地人。
それも子どもと青年。
大体がどこかへ案内してお金をもらおうとするコ。
もしくはただ単に「マニーマニー!」とお金をせびってくるコ。
これがこの国の現状。
もしかしたらアフリカの現状。
その中でただただ無邪気に
「写真撮ってー!」
とはしゃぐ子どもたちに出会うと心がすっとします。
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さて,14時になったので最大の見どころ・聖ゲオルギウス教会へ!
まず何と言っても見た目のインパクト!!
上から見ると建物が十字に見えます。
別角度から引きで。
地上から教会の前面を見るとこんな感じ。
奥の方に階段があって岩を掘って細い道を作っているんですね。
道を下っていくと教会が立つ地下部分へ。
地上にドーン!と立っている教会しか見たことないので不思議な感覚。
お祈りする女性。
さて,では早速中へ・・・
と思ったらなんと外国人は中には入れないとのこと。
実は普段はそんなことないはずですが
今朝ラリベラに向かっていたローカルバスが崖から転落して
50人以上が死亡する大事故があったそうなんです。。。
乗客はほぼラリベラの人で
今朝から村人総出で葬儀を行っていて
この教会でもその葬儀が行われているため観光客の立ち入りは禁止なんだとか。
そういえば朝,通りに出たときに大勢人が歩いているのを見ました。
そういうことだったのか。。
事情を察し,一礼して教会を後にします。
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最後はSouth East Group
ゴツゴツした岩山を掘っていくつもの教会を作っているんですね。
ちなみに世界遺産に登録されているものを含めた教会群は30年近い歳月をかけて造られた超大作だそうです。
かつて王宮だったベテ・ガブリエル=ルファエル(ガブリエル=ラファエル聖堂)
どこをどう切り取ったら岩窟感が伝わるか難しいんですが面白い造りです。
王家の礼拝堂だったと推測されているベテ・アマヌエ(エマヌエル聖堂)
外壁に横線模様がデザインされていて中々大きな教会です。
こんな細い通路があったり
隅っこの小さな穴
よく見ると通り抜けできて
外と繋がっていたり
まるで迷路でどうやったら横の教会に行けるのか全然分からず右往佐生。
最後に見たのはベテ・アッバ・リバノス
これはなんと岩と教会の天井がくっついたまま。
こんな特殊な造りの教会がいくつもあるまちなんて世界中探してもここだけなんじゃないでしょうか。
昔写真集で見たことがあって自分の目で見てみたい!
と思っていた遺跡の一つだったので大興奮でした。
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そうこうしているとあっと言う間に夕方に。
宿の方へと歩いて戻ります。
ラリベラでは
ガイドや観光客から金を取ろうとする人
コロナ!でチャイニーズをいじりたい人(主に地元のヤンキー)
が目に付きますが
帰りのコーヒー屋では他の客も近所の子どもたちも純粋な好奇心で絡んできてくれて
旅の写真を見せて盛り上がったり
楽しいひと時。
中でもある男の子はすごく懐いてくれて
アムハラ語を教えてくれたり
「おいしいレストラン知ってる?」
とジェスチャー交えながら尋ねると
宿近くの食堂?ぽいところに案内してくれて
最後までこの子は決して「マニー」とは言わず
何も見返りを求めようとせず立ち去ろうとしたので
「一緒に食べよう!」
と誘いました。
出てきたのは2日連続のショルバ。
エチオピア料理は結構バリエーションがあるという話も聞きましたが
それはたぶん観光客向けのレストランだったりで
地元の人に聞いたら3食インジェラっていうし
そりゃ庶民はそうですよね。
日本人だって毎日寿司食べたりしないし。
パンをきぎってお粥に浸し
しっかり水分を吸い込ませてから食べるのが正しい食べ方だそうです。
なんだか気持ちが良かった彼との出会い。
どうかその純粋な心や人懐っこさを失わずに大きくなってほしいな。