みずのが世界の片隅で

2019年5月21日から世界一周。できるだけ陸路で。高校の地図帳持って旅してます。

【トカラ列島②】アメニモマケズ「小宝島」2019.4.29

小宝島2日目。

今日も雨が続きます。

しかもかなり激しい。

さすがに今日は外には出れんなー。

 

しかし!!

 

たにぐち氏は言います。

「雨だから何もしないなんてあり得ない!!」

 

ということで,宿のすぐ裏にある学校の職員室へ。

前日に目を付けていたという体育館を使わせてくれないか交渉です。

 

そして,普通にOK!

さすがどこでもグイグイいけるたにぐち氏。

使わせてもらえる体育館がこちら。

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めっちゃ立派な体育館!!

用具も充実しています。

 

実はトカラ列島の中で長らく学校の体育館がなかった唯一の島が小宝島。

この体育館は最近できた島民悲願の施設だそうです。

 

ありがたく使わせていただき,バドミントン,バスケ,卓球,2人でできる球技をやりつくしました。

 

そうこうしていると,,,

 

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晴れた晴れた!!!

小宝島に来て初の青空が出ました!

 

よし,外にでるぞー!

と歩き出すとなにやら人だかりが。

 

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これはまさか・・・

 

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ハブやーーー!!!

 

初日は酒につかってたけど,今日は生きているハブとご対面。

トカラ列島にはこの小宝島と隣の宝島にだけ生息するトカラハブという固有種がいます。

ただ毒性は他のハブに比べて弱いので死にはしないとのこと。ゆーてもねえ。

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白タイプ。こっちがメジャー。

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黒タイプ。こっちが珍しい。

やっぱり頭が三角形で特徴的ですよね。

 

ところでさっきからお兄さんがハブを出し入れしている黒いカゴ。

フタあけっぱなしだけど大丈夫かな?と思い質問。

 

み「そのカゴ開きっぱなしですけど,ハブが出てこれないような形になってるんですか?」

 

兄「いやぁ~,出てくるよ~」

み「!?!?」

 

さっさとフタ閉めてくれぇぇぇぇぇぇ!!!

なんだったらとぐろ巻いてこっち見てるやついたぞおおおおおおおおお!!!!

奄美で教えてもらった一番クレイジーなやつ。

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こいつです。

 

咬まれても死にゃしないと思ってやけに警戒心の薄いお兄さん。

 

むしろ

「写真はもう大丈夫ですか?」

とサービス精神旺盛。

 

「ダイジョウブデス。」

とだけ答え,一通りみんな見たところでお披露目会は終了。

 

島散歩に戻ります。

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日が差し込むと牧場の風景もだいぶ違ってみえます。

 

昨日はいけなかったけど,海水浴場の看板があったのでいってみることに。

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海岸に出るとカッパドキアみたいな奇岩が出現

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カッパドキアを前にかっこつける若者も出現

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そして奥にそびえるひと際大きな岩

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近づいてみるとデカい!!

肝心の海水浴場はというと

 

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これ。

我々の知る海水浴場ではないですね笑

自然のプールって感じでしょうか。

波が穏やかなところがほぼないので確かに貴重な場所です。

 

そして帰り道。

牧場の際の道を歩いていると

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牧場の出入口になにやら人だかり,いや牛だかりが。

 

ふっと横を見ると

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脱走者,はっけん!!

 

昨日も脱走してたっておっちゃんよーたな。。。

 

この脱走者,どうやって連れ戻すかというと

 

「ほら,戻れー!!!」

と叫んであおる。

 

以上。

 

なんてアナログ。

まぁでも根はいい子なんでしょうね。牧場の中に帰っていきます。

 

そして,その手伝いをしていたお兄さんに「大変ですねー」と声をかけると,

 

「ほんとだよ~。早く帰ってビール飲みたいんだぁ~」

 

と独り言のようにつぶやく。

 

ここで我々は島に来てから口に出さなかったある欲が頭をもたげた。

 

「ビール飲みたい」

 

そう,ここに来てから民宿にビールがないことが分かった。

しかし,もちろん売っているところはない。

 

お兄さんのつぶやきで「この人の家にはビールがある」ことを知る。

 

その場はまだ仕事中だったので,お疲れさまですといって別れ,宿までの帰り道。

 

後ろからさっきのお兄さんが車で登場。

「近いけど宿まで乗ってくか~?」

と優しい一声。

 

お言葉に甘えて車に乗せてもらい,お兄さんに話しかける。

 

み「いや~牛がしょっちゅう脱走するとか大変ですねぇ~。帰ってビール飲むしかないですねー!」

 

兄「そうだよぉ~」

 

み「いいですねー。僕らもビール飲みたいんですけど,民宿にはなくて買うところもなくって・・・」

 

兄「そうかぁ~,ちょっと待っとったら,うちにあるの,持ってってやるよ~?」

 

キターーーーーーーーーーーーー!!!

 

聞くとお兄さんは民宿のお母さんの親戚みたいで,家も民宿のすぐ裏でした。

しばらくしてお兄さん登場。

 

兄「冷えてるのこんだけしかなかったから,とりあえずウェルカムドリンクだぁ~」

といって350缶を取り出す。

 

神。

 

どうやらお兄さんはビールをAmazonで5ケース単位とかで買ってるらしい。

なぜならAmazonは離島でも一定量買うと送料無料だから。

こんなところまでAmazon先生が人の暮らしに密に関わっていたとは。

 

ありがたく乾杯して,しばらく島のこと,お兄さんの仕事の話なんかを色々聞きました。

詳しくは書けないけど,このお兄さん,職歴や人生経験豊かで色んなエピソードを持っててとにかく話がおもしろい。

 

結局この日も,昨日の3人グループにお兄さんも加わって,みんなでワイワイ飲み語り素敵な夜でした。

 

明日は海賊の財宝伝説がある「宝島」へ向け出航です!