【トカラ列島③】弾丸トリップ「宝島」2019.4.30
「宝島行きの船」とかリアルワンピースじゃーん!(ワクワク)
港へ行き,ゆっくりめの10:55発のフェリーを待ちます。
小宝島と宝島はめっちゃ近くてフェリーでわずか35分!
ただこの島の間は海が荒いみたいで,すぐ着くからと酔い止めを飲んでいなかったたにぐち氏は口数が少なくなってました。笑
僕もですが,海好き島好きを標榜するならまず船酔いをなんとかしなきゃだな。
そして,宝島上陸!
本日の宿はこちら「とから荘」。
短いけど1泊お世話になります!
宿についたらすぐに昼食。
明日の朝5時のフェリーで次の島に行かなきゃいけないから,宝島は実質半日しかないんですよねー。
てことで,お腹を満たしてさっそく島散歩。
宝島は北部の歩いていける範囲の中に役場,郵便局,学校などほぼすべての施設が集まっています。
そして,なんといっても宝島には「商店」がある!!!
現在,商店があるのは7つの有人島のうち「中之島」「口之島」「宝島」の3島だけなんです。
そして,島の中心部から徒歩15分。
島の北東には海水浴場が。
集落に戻ると公園に人だかり。
どうやらこの日は,鹿児島県知事がトカラ列島を訪問して,記念植樹?的なことをして回っていて,最後の宝島で宿泊するらしく,普段はほんとに静かだという島がなにやら騒々しかった。
スーツ来た役所職員の立ち回りを見てると,ちょっと昔を思い出してしまった笑
さて,徒歩で行ける範囲は回ったけど,小宝島みたいにさくっと島一周するのは厳しい。
よし,宿の車を借りよう!
ということで宿のおっちゃんに交渉。
でもガソリン代が高いのと役場がレンタカーの料金を決めているらしく(公定価格?),これが高い。。。
が,ここで引き下がらないのが,交渉人たにぐち氏。
まったく関係ないおっちゃんの身の上話を聞き,随所でおっちゃんを持ち上げる。
持ち上げる。
まだ持ち上げる。
・・・
お「自分ら車で島まわりたいんやな?ちょっと待っとって。」
すごい。
俺なら30分前にあきらめてる。笑
結果,宿代とセット価格でディスカウントしてもらいました!
しかも,おっちゃんの運転&解説付き。
車で行けるスポットのハイライトは南東にある「荒木崎灯台」。
この灯台のふもとから見る景色が
どーーーん!!!
荒々しい波が打ち寄せる海岸線とゴツゴツした岩!
絶海の孤島感が「ほんとに遠くに来たなぁ」と旅のロマンを掻き立てます!
車を出してくれたおっちゃんともパシャリ。
一緒に写真撮りましょう!というと
「わしは3億円事件の犯人の息子やから,写真撮って記事載せたりしたらいかんで~」と本気かギャグか分からないトーンのボケを時折かましてくるおっちゃん。笑
おっちゃんは昔船乗りやってたみたいで,瀬戸内海を通って大阪まで行ってたらしく,僕らの地元・福山のこともご存じでした。
船乗りって色んなまちに行って色んな人と出会うから,僕らみたいな外から来る旅人にもフレンドリーなのかな。
「トカラ」という名前の由来は諸説あるみたいだけど,おっちゃんいわく,「宝」が訛って変化したもので,もともとはトカラ=宝島を指しているんだとのこと。
トカラ〇〇と名のつく動植物がいるけど,それらは宝島にしか生息していなくて,今でも東京から密漁者が来るほどらしい。
なるほど。
トカラの中心は宝島なんだ,というおっちゃんの島への誇りが伝わってきました。
そして,帰り道。
途中で寄った馬小屋で草むらを見やって「ハブはおらんかな~」とつぶやくおっちゃん。
実はおっちゃん,自称ハブ採りの名人で,昔テレビにも出たことあるんだとか。
特に道具とかも持っていないので,
「素手で採れるんですね。すごいですねー!」
というと,
「そうだよぉ~。だから9回咬まれたよぉ~。」
とおっちゃん。
いやめっちゃやられとるやん!!!
最後まで突っ込みどころ満載の可愛いおっちゃんでした。笑
宿に戻って夕食を食べたら他のゲストさんたちと旅トーク。
みんな平成最後の10連休の旅先にトカラを選んだだけあって,変態的に島や秘境が好きな人ばかり。
明日朝早いからちょっとだけと思ってたけどやっぱり話し込んだなぁ。
最後にみんなでパシャリ。
明日は朝5時のフェリーで最後の島「悪石島」へ向かいます!