【ミャンマー・チャイティーヨー】聖地ゴールデン・ロック 2019.6.9
今日はミャンマーで数あるパゴダの中でも有名な「チャイティーヨー・パゴダ」
通称「ゴールデン・ロック」
に行きます!
日本でも最近はガイドブックで「落ちそうで落ちない岩」として紹介されたりしてますね。
ヤンゴンから日帰りで行くには少しタイトなんですけど,宿をあんまり動きたくなかったので弾丸トリップで行きます。
・旅行会社のツアーで行く
・タクシーを1日チャーターして行く
といった方法がありますが,1人だとコスパも悪いので,バスで行くことにします。
ゲストハウスのあるダウンタウンから行くには,
①アウン・ミンガラー・バスステーション(Aung Mingalar Bus Station)へ行く
②バスでKin Pun(キンプン)へ行く
③乗合トラックでパゴダのある山頂へ行く
というステップで行けます。
メインのバスチケットは宿で代理予約してもらったり市内のバス会社の窓口で購入したりできますが,直前に思い立ったので,直接乗り場に行って買います。
朝6:30。
20km以上離れた郊外にあるバスターミナルに行くため,タクシーを使います。
ミャンマーをはじめ東南アジアでは「Grab(グラブ)」という配車アプリが普及していて近くにいるタクシーをサクッと捕まえることができます。
こんな画面で,行き先を入力すると料金と利用できるタクシーの情報が出てきます。
おすすめポイントとしては,事前に料金が決まっていること。
料金交渉が得意な人ならいいですが,流しのタクシーだと大体ぼったくられたり,支払いのときにモメたりということが良くあります。
このアプリだとそういった煩わしさがないのが良いですね。
バスステーションまでは10,600チャット(約750円)。
ミャンマー水準でいうとちょっとお高い感じがしますが,朝早くて時間をかけずに行きたいところだったので良しとします。
チャイティーヨー・パゴダへ行くには,チャイティーヨーという町を通りすぎ,パゴダの山の麓にあるKin Pun(キンプン)という町に行く必要があります。
バスはチャイティーヨー行きと書いてあることが多いですが,チャイティーヨー行きのバスはキンプンまで行ってくれるみたいです。
僕は不安だったので受付の人にキンプン!ゴールデンロック!パゴダ!と連呼してました笑
切符を買いに行くと,あと10分後に出るぞ!と言われたので,即バスに乗り込みます。
切符は8,000チャット(約570円)
バスのフロント。
リアリティのある仏様のイラストが。
さすが仏教国。
そしてバスに揺られること4時間半。
キンプンへ到着ー!
といきなり猛烈な雨。
山に来てこれはきつい・・・と軽く絶望してたら
10分くらいでおさまりました。
よしよし。
さっそく乗合トラック乗り場へ向かいます。
と,ここであるものが目に飛び込んできます。
KFCや!!
こんな山奥のまちにもあるとは,おそるべしカーネルサンダース。
ある旅人はミャンマーの食についてこう言いました。
「KFCが一番うまかった」
もはやミャンマーじゃないけどね。
僕の旅のスタイルはローカルな生活文化を体感するのがモットーなので,チェーン店は基本ガン無視なんですが,
なんでしょうね,おなじみのファストフードに走りたくなるこの衝動。
ということで,いただきます。笑
チキン2ピース+ポテト+コーラ
4400チャット(約310円)
海外だとクオリティ落ちるのかなと思ってましたが,しっかりした味。
至福のひとときです。
このお店はメッセージノートもあって,スタッフの対応も丁寧で笑顔も素敵ですごく良かった。
おもてなしは日本の専売特許とよく言われますが,日本にもひけをとらない感じ。
KFCゴールデンロック店,良きです。
お腹を満たしたら,目当ての乗合トラック乗り場へ。
KFCのすぐそばにありました。
トラックの荷台に長イスが何列かセットされています。
僕が行ったときはもうパンパンだったんですが「1人か?じゃあ乗れ」と一番前の荷物が置いてある席へ。(席なのか?)
頂上まで2000チャット(約140円)。
日本人は1人。
みんな珍しいのかすごいチラ見してきます。笑
いざ出発!
写真では伝わらないですが,ものすごいスピードです。
カーブやアップダウンが激しくガードレールもない山道を爆走する30人乗りトラック。
倒れたら確実に御陀仏です。笑
途中でしばらく停車。
ここから先はone way(一方通行)らしいです。
信号が青になったらGOです。
後続のトラックと自撮り。
後ろの席で同じように写真とりまくってるおじさんがめっちゃハイテンション!
「日本から来たのか?ここは運転手が良いから最高のドライブだぞ!」
とブラックジョークをかまし
「セルフィーセルフィー!」
と一緒に写真を撮り
「1人なのか?グレイトだ!お前はライオンだな!」
とよくわからない褒め言葉をいただき
それはそれは楽しいドライブでした。笑
あの奥ゆかしい微笑みのミャンマー人像はどこかに飛んで,ヒャッホーミャンマー人に
上書きされました。笑
まわりの大自然に似つかない小綺麗な建物。
他の乗客から「ここで降りてケーブルカーに乗るんだ」と言われ,みんなここで降ります。
頂上までトラックで行けるってきいてたけどなーと思いつつ,乗り場へ。
料金は4000チャット(約280円)。
トラックより高い。。
しかも外国人は7000チャット(約500円)。
おおおーーーい!
なかなか取ってくるなぁ。
まぁここまで来たんでとりあえず山頂へ行きます。
山頂はガスに覆われてます。
眼下には集落がみえます。
5分ほどで山頂へ。
ここからしばらく歩きます。
山頂付近にも人家やお店が立ち並んでます。
途中,この右にある建物から人が出てきて呼び止められます。
「外国人ですか?」
「こちらへ来てください。」
え?なになに?
なんかした?
麻薬とか爆弾とか持ってないですよ。
宗教はといわれれば仏教ですよ。
坊主にしろと言われたらしますよ。
捕まえないでーーーーーー
と思ったらどうやら外国人は入場料が必要みたいです。
失礼しました。
入場料10000チャットを支払って入場。
こんな入場許可証的なやつをぶら下げとく必要があるようです。
ここから先は靴NG,派手な露出NGです。
今日は短パンだったので,このままじゃダメといわれ,ロンジーをレンタル(1000チャット)します。
初ロンジー。巻き方がちょっと特殊で1回で覚えられんかった。
日本でいうと境内?の中も結構広いです。
途中みかけたTOKYO PIPE。
なにか日本とつながりがあるんだろうか。
そして
ついに来たゴールデンロック。
ガスがかかってまわりの景色はあまりみえませんが,よくこんなところに,というまさに聖地です。
女性は立ち入りできるエリアがあったり,ゴールデンロックにも触れることはできないようです。
信者は金箔を貼ることができ,訪れた人々は次々に金箔を貼り祈りを捧げます。
このゴールデンロックがゴールデンたるのは信者の寄付によって成り立っているらしいです。
落ちそうで落ちないのは,仏陀の髪の毛が納められているからだとか。
それが科学的に正しいかどうかは重要ではなくて,人々がそう信じていること,それが全てなんだと思います。
僧侶だけでなく杖をついたおじいちゃんからイマドキ女子まで,老若男女いろんな人々がこの山奥の聖地を訪れる。
日本では宗教というと一部の過激派やオカルト的な部分が注目されがちですが,
本来宗教は人間の営みそのものであり,信仰は尊いもの。
僕は個人的には宗教にこだわりはないですが,自然界の全てのものに霊がやどっているというアニミズム的な信仰はあります。
「八百万の神」といわれるように,万物に神が宿るという考え方は日本にも昔からありますよね。
だから,自分は生かされているんだ,と。
そうすると,自分が暮らす世界の景色や音やにおいや,すべてのものに支えられて生きているんだなぁ,と幸福感と感謝の気持ちがあふれてきます。
人は考える生き物ですが,単純に自分1人で考えているだけでは人生の悩み,苦しみ,悲しみは解決されません。
本を読むこと,色んな人の話を聞くことも大事ですが,軸となる根源的な価値観,考え方があると人生がより豊かになるんじゃないかと思うんですよね。
宗教は,キリスト教,イスラム教,仏教あたりがメジャーなのかなと思いますが,世界にはもっともっとたくさんの宗教や信仰があって同じ宗教でも枝分かれしています。
そして,それは人々の暮らしに根付いています。
習慣や文化として残っているのは人々が幸せに暮らしているからだと思います。
なので,世界のいろんな宗教や信仰が根付く人々の暮らしや,幸せのカタチをみてみたいなぁ。
そんなことを思いながらパゴダを眺めると
人々が祈る姿は,ただただ美しい。
そう感じました。
そして,帰路へ。
ケーブルカーで降りてきて下りのトラック乗り場へ
トラックはちょくちょく来るんですが,麓のキンプン行きの便が来ない。。。
近くのおっちゃんにきくと「いつ来るかわからない」
どうやら上りよりも便数が少ないみたいです。
ヤンゴンへの帰りのバスは18時。
現在16時半。
のぼりで1時間弱かかったことを考えるとザワザワしてきます。。。
待つこと40分。
やっときたぁぁぁ!!!
行きよりパンパン。でもそんなの関係ねぇ!
たのむぜドライバーのおっちゃん!
そして
下りは一方通行待ちがなかったのと
おっちゃんのイニシャルDを彷彿させる抜群のドライビングテクニックでわずか20分で下山。
ありがとうおっちゃん。。
バス乗り場へ行ってバスへ乗り込みます。
また4時間半かけてヤンゴンへ。
宿へ帰ったらやっぱり移動疲れか一瞬で夢の中でした。