【ミャンマー・ヤンゴン③】旅人は日常に溶け込めないのか 2019.6.15
今日は20:30の夜行バスで北へ移動。
1週間過ごしたヤンゴンを離れます。
夕方にはバスターミナルへ向かうのでそれまでヤンゴン市内をプラプラ。
宿のあるダウンタウン
昨日まで歩いていた道に大きな穴。
大雨で洪水になることもあるみたいでインフラはまだまだ脆弱です。
ストリートには個人商店が多くあります。
駄菓子屋
ロープ屋
はかり屋
バナナ屋
ひとつのジャンルでもものすごいラインナップで市民生活を支えています。
日本も今はスーパーやショッピングモールでワンストップサービスが主流ですが,
昔は〇〇屋ってたくさんありましたもんね~。
見ているだけでおもしろいです。
路地には個人屋台が並んでいます。
このアニキが感じよかったから寄ってみます。
トーストの上に焼いた卵とたっぷりの砂糖をまぶした・・・ミャンマー式フレンチトースト??笑
味は悪くないです。500チャット(35円)。
ダウンタウンのランドマーク「Sule Pagoda(スーレー・パゴダ)」
地元の若者たちのフォトスポットになってるみたい。
噴水芝生付きの公園や高層ビルが立ち並ぶ都会的光景
ヤンゴン市内の渋滞は深刻。
自動車の普及に道路などの交通インフラが追い付いてなくて,交通マナーの悪さも相まって特に朝夕の渋滞待ち時間の長さはディズニーランドレベル。
シェアタクシーとして活躍する日本の中古車。
ミャンマーの自動車は輸入に頼っていて,日本人でも聞いたことない(失礼)ような企業の車両がそのままの形でバンバン走ってます。
雨季のミャンマーは一日を通じて雨が降ったりやんだり。
降るときは少し黒っぽい雲が出てきて強い風が吹き始めます。
そして数秒のうちにドシャ降りに。
10分15分したら止み,またしばらくしたらドシャ降り。
他の東南アジアの国のように夕方ドバっと降って終わりではないのがミャンマーの雨。
だからみんな常に傘を持ってます。
ちなみに女性は晴れでも傘を差している人が多くて,肌が黒くなるのが嫌らしいです。
意外にも美白主義なんですね。
36番バスで少し足を延ばして,日本の友人に教えてもらった日本人経営の和菓子屋さんへ。
こちら「Sweets Seiza(スウィーツ・せいざ)」
ミャンマーとは思えない整った和テイストの店内
みたらし団子のメニュー表にはなかったマンゴー大福,ほうじ茶をいただきました。
ああああしみわたるーーーー!!!
食中毒でやられた体が喜ぶ母国の味。
僕はやっぱり日本人です。
海外の日本食って「惜しいんだけどちょっと違うんだよな~」ていう感じのがままありますが,
ここは本当に日本の和菓子屋さんです!!
小腹を満たして,スーレーパゴダの前のっ噴水公園でぼーっと休んでいると1人のミャンマー人男性が声をかけてきます。
「日本から来たの?ミャンマーと日本は友好関係にあって僕も日本はとても好きなんだ!」
という男性は40歳のズウィー。
この人。
流暢で分かりやすい英語だったので話が理解できて,色々と世間話をしているとまたドシャ降り。
「ちょっと雨降ってきたからそこでコーヒーでも飲まない?」
と誘われ「ま,いっか」と一緒にカフェへ。
「近くにアートギャラリーや仏陀の髪が納めされたパゴダがあるんだ。もういった?」
ときかれ「まだ」というと
「素敵なところだよ。行こう!」
と誘われ,地元の人に案内してもらうの楽しそうだし,夕方まで時間もあるしいっか。
と思ったのが間違い。
普通の人はもうこの前でちゃんと確認するんでしょうけど,僕はアホなので軽い気持ちでいっちゃいました。
この人,個人の観光ガイドです。
連れてってくれるところも別に悪くないし,色々教えてくれるんですが,
最後に「ガイド料を払って」と言ってきます。
しかも高い。50USドル。
ふざけんな!!
けど,典型的ですよね。
普段なら出会ったときに2秒でシャットアウトするんですけど,ここまでのミャンマーの人たちが良い人すぎて気が緩んでました。
・職業をきく
・お金がかかるのかきく
それだけでどんな答えでもバイバイできました。
もちろん向こうもお金の話もせずに連れて行ってガイド料をよこせというのは横暴ですが,これは確認を怠った自分にも落ち度があります。
結局いくらかチップを渡して帰らせました。
このあと思ったのは,
旅人は日常には溶け込めないのか。
ということ。
自分の旅はできるだけ暮らしを感じたい。
日常の中に溶け込んで暮らすように旅したい。
だけど,現地の人からしたら,笑顔であいさつが交わせても,世間話ができても,ただの金ヅルでしかないんだろうか。
地元の人たちが行く公園で同じようにのんびりしてても,でっかい財布が落ちてるようにしか見えないんだろうか。
でもこれもこの国の一面。
アジア最貧国の一つに数えられる国の現実なんだと受け止めました。
さて,そうこうしてたら夕方。
バスターミナルへ向かい,夜行バスに乗り込みます。
利用したのは「JJ Express」というバス会社。
リーズナブルで快適と旅行者に評判の良い会社です。
目的地バガンまで9時間半。14ドル(1,500円)です。
車内はかなり快適。
エアコンはもちろん,ブランケット,ペットボトルの水,電源コンセント付きです。
明日の朝には,数千のパゴダが立ち並ぶまちバガンです!