【バングラデシュ・ダッカ①】偶然の出会い 2019.7.1
AM4:00。
首都ダッカの中心部にあるバスターミナルへ到着。
この旅で定例になってきた深夜着。
ダッカはめちゃくちゃ広くて,今日泊まる宿は中心部から20km離れてます。
運良く徒歩圏内にダッカで1番大きな鉄道駅があるので,夜が明けるまでバスターミナルで仮眠。
・・・
目覚めるとAM7:30。
明るくなれば大丈夫でしょう。
ここからダッカの駅へ歩きます。
歩道に鉄棒。
歩道を爆走する車やバイクとかいるのかと想像しちゃう・・・
ジャイアンリサイタルができそうな土管が路上に。
首都の中心部の道も未舗装のところが結構あって,雨でぬかるんでベッチャベチャ。
ダッカ中央駅(Kamarapul Station)のコンコース。
日本でいう東京駅みたいな感じなので,かなり大きいです。
そして切符を買うため窓口へ行きますが・・・
この行列。
人口密度世界一の実情をさっそく目の当たりにします。
駅の名前も時刻表も1ミリも分かりません。
イギリス統治下だった名残なのか英語が通じる人も一定数いるので,
なんとか英語で通じるように祈りながら窓口に並んで駅員さんとやりとり。
宿のすぐ近くに駅がないので手前にある国際空港の駅を指定します。
理由はAIRPORTは通じやすい単語だと思ったから。笑
実際AIRPORTは通じてなんとか切符をGET。
改札(切符はチェックされない)を通ってホームへ。
ちょいちょい英語の表記もありますが,肝心の行先や時刻がオールベンガル語で分けわかりませぬ。
近くにいた人に聞いても英語が通じずお互い困惑。
んー,まずいなぁ。。。
そうこうしてると
「show me ticket」
とスタイリッシュな着こなしでサングラスかけたナイスガイが声かけてくれた!
チケットを見て
「OK,come」
と一緒に来るよう言われホームに停まっている電車へ。
彼は通勤途中でオフィスがちょうど宿の近くだったみたいで,近くまで一緒に行ってくれることに。
やばい,なんてイケメン。
空港駅に着くと,駅前からバスに乗り換えて移動。
バスの車体の表記も全部ベンガル語でどのバスがどこに行くのか全く分からず,
完全停車することなく走ってるバスに飛び乗る感じなので,一瞬で判断できないと乗れない。
おまけに通勤ラッシュで大混雑。
1人だと路頭に迷うこと確実な状況ですが,彼に付いていってスムーズに乗車できました。
いやほんと助かった。。。
最寄りのバス停に到着すると彼はオフィスに向かうのでお別れ。
最大限のお礼を伝えると
「今日の予定は?ホテルで落ち着いたらオフィスにおいでよ。仕事も5時か6時に終わるから。」
とお誘い。
普通ならこの手の誘いは怪しいので断りますが,直感的にこの人はいい人だと思ったのと感謝の気持ちもあったので夕方会う約束をして宿へ。
バスターミナルからここまで結局2時間くらいかかりました。
宿はバス停から数分のこのビルに入っている日本人宿「あじさい」。
中心部からめちゃくちゃ離れているのにここを選んだ理由はwifi環境が良いと聞いたから。
バングラは総じてwifi環境があまり良くなく,ホテルもwifi付けるとグンと値段があがります。
この国は何週間もいるつもりなかったので,SIMカードは買わない代わりにwifiの整った宿で調べものやブログとかやろうと決めました。
宿のオーナーは3階で日本食レストラン「Nagasaki」を経営されていて,宿自体はその上階にあります。
一泊1000タカ(1280円)と決して安くはないですがこの日は貸切。
そもそもバングラがマイナーなのと雨季のオフシーズンで割とのんびりしてるみたい。
さっそく洗濯やシャワーを済ませます。
宿の屋上から。
ビルやマンションが目立ちます。
宿があるのはUTTARA(ウッタラ)という地区で,駐在の外国人も多く暮らすエリアだそうです。
お昼は日本食レストランの日替わり弁当をオーダー。
この日はスタミナ弁当。
味噌汁,コーヒー付きで400タカ(510円)と海外の日本食としては許容範囲の価格です。
味もほんとに日本の味付けで美味い。
レストランでは日本のテレビ番組も見られます。
オーナーの田中ママは26年間バングラデシュで宿を経営。
還暦を超えても現役で経営されてる名物オーナーで,バングラのことは何でも教えてくれます。
本当は「オールドダッカ」というディープなエリアに行きたかったんですが,行くのにまた2時間くらいかかるので午後はホテルでPC。
共有スペースも1人占め。
夕方,救世主のナイスガイに会いにオフィスへ。
見た目ボロボロのビルで,これ大丈夫かな・・・と不安になりましたが中は綺麗で,彼はアパレルメーカーのシステムエンジニアでした。
バングラデシュは衣料品製造で世界第2位の地位を築いていて,繊維産業で経済成長を続けている国です。
オフィスに入ると取引先でもないのに応接に通されコーヒーをご馳走になる貧乏バックパッカー。
何があるか分からないもんです。
彼の名前はオミ。
最後に撮った写真。
この感じですが27歳,がっつり年下でした。
英語が堪能で物腰穏やかでファッションも綺麗目でスタイリッシュ。
応接に通してくれた同僚の人も「彼は誠実な男だよ」と太鼓判。
本当に接していて人の良さがにじみ出てます。
彼の仕事が終わると外に出て,チャー(ミルクティー)やドイなんちゃら(米とヨーグルト混ぜたような),ケバブを食べながら色んな話をしました。
家族のこと
仕事のこと
趣味のこと
結婚のこと
宗教や政治のこと
特に聞かれたのが結婚のことで
「なんで結婚しないんだ??」
と5回くらい聞かれました(本気)
まだ相手を探してるんだ,と答えましたが,なんで?なんで?とめっちゃ気になる様子。
そういうオミもまだ結婚してないみたいで,お前もじゃん!って言い返して笑ったり。
こっちの人は結婚は早いみたいでいい歳こいて結婚してないと本気で心配されるみたい。
実際オミも心配してくれて,女の子紹介してあげたいんだけど・・・と言ってくれましたが,特に女の子は結婚早いみたいで,まわりの子はみんな結婚しちゃってるんだ〜と申し訳なさそうに。
心配してくれてありがとう。笑
あと,日本以外は結構そうかもしれないけど,好き嫌いははっきり言う。
話題は日本人同士と変わらないんだけど,なんで?って思うところや表現の違いが面白かった。
ただ,やっぱ自分は英語がまだまだで,表面的な話はできても,自分の価値観や考え方を上手く伝えられない場面があって悔しかった。
オミは小さい頃から英語に興味があって,外国の映画とかを見て鍛えてたらしい。
打ち解けると,すこーし遠慮しながら「英語は大事だよ」と言われた。苦笑
だよね,勉強します。。。
夜遅くなったのでお別れ。
仕事で疲れてるのにありがとう。
改めて,現地の人と話すのはほんと楽しい。
偶然の出会いからこういう出会いが生まれて,旅の素晴らしさを実感した1日でした。