【インド・ブッダガヤ】仏教が生まれた聖地へ 2019.7.6
コルカタ・シアルダー駅から5時間以上遅れて出発した列車は正午にGAYA(ガヤ)に到着。
目的のブッダダガヤは電車が通っておらず,最寄り駅のここガヤから15km 以上離れているので,オートリキシャをつかまえて移動します。
他の人とシェアすれば30ルピーでいけるらしいんですが,旅行者相手には地元価格では乗せてもらえません。
何も言わなければ200ルピーにされます。
さすがにぼったくられすぎなので値切って100ルピーで決着。
ガヤの市街地を抜けると川沿いの幹線道路を通っていきます。
走っているとまちの汚なさや他のまちとの生活水準の違いを感じます。
調べてみるとブッダガヤのあるビハール州はインドで最も貧しい地域らしいです。
そうした貧しさと,ブッダガヤが仏教の聖地であることから,慈善団体も数多く活動していて,慈善事業の支援の貧しい人たちが集まってくる流れができているみたいです。(=治安もあんまりよくないようですが)
40分ほどでブッダガヤへ到着。
今日の宿は「BEAUTY GUEST HOUSE」
ドミトリー1泊325ルピー(515円)とリーズナブル。
しかも,多分オフシーズンで余裕があるんでしょう
ドミ料金で個室に案内してくれました。ラッキー。
まち自体は小さな田舎町といった感じで
ブッダが悟りを開いた地に立つ「マハーボディ寺院」
周辺に立ち並ぶ「世界各国の仏教寺院」
が見どころになっています。
歩き始めてすぐあったこの大きな施設。
貯水タンクらしいです。
この辺りは雨が少ない地域で,近くを流れる川も一年のほとんどの時期干上がっている。
ブッダガヤだけじゃなく首都デリーも含めた北インドは夏の暑さが尋常じゃなく,毎年熱波が来ていますが,今年は特にひどかったみたいで40度以上の日がずっと続いて死者もかなり出たそうです。
また歩き出すとたくさんのインド人から話しかけられます。
そして彼らは日本語が異常に上手い。
日本の寺院があって,日本人の僧侶に教えてもらっているという人が多かった。
ここは仏教の聖地=観光地なので,お金持ちで財布のヒモが緩い日本人を相手にするため覚えたんでしょう。
大体が周辺の観光ガイドかお土産店への勧誘です。
そのうちの1人,Taraは「自分はソーシャルワーカーで,貧しい子供たちのための学校で先生をしている。こういうガイドもお金儲けのためにやっているんじゃない。色々案内して,最後に貧しい人たちへの寄付としていくらかもらいたい。金額は君の気持ちの分で良い。自分が暮らすための収入はその寄付の一部から得ている。」
と語る31歳。
言ってることが本当かどうか分からないですが,真面目そうだったのと同い年で親近感が沸いたので,しばらく身を任せてみます。(単純笑)
町の中心にある市場。
田舎町なので規模が小さくてのんびりした雰囲気。
その辺で一杯チャイを飲んで歩き出すと
ガイドブックには載ってない謎の遺跡へ連れていかれ
奥の方は完全に地元民の住まいと化していた・・・笑
このドローカル感も嫌いじゃないんですが,もう夕方になりそうだったので,
とりあえずメインのマハーボディ寺院は見たいと伝え入口へ向かいます。
カメラの持ち込みは100ルピー必要。
スマホやモバイルバッテリーの持ち込みはNG。
何年か前に爆弾テロがあって,警備が厳重になっているようです。
ちなみに,特にテロに敏感な日本人の客足も激減したらしい。。
入口を抜ける中央にそびえる本殿。
写真では伝わりづらいですが高さは52m。
「進撃の巨人」の超大型巨人と同じサイズです。
日本の鳥居の起源といわれる門
ストゥーパ(仏塔)
本殿の壁面には繊細な彫刻がずらり
本殿の中には燦然と輝く仏様
周囲の造形物も細かくデザインされています。
門の裏手に回ると菩提樹が。
全体が入りきらないくらい存在感があります。
菩提樹って教科書の中や昔話としか見聞きしてこなかったので
ドキドキします。
ブッダが歩いた道を歩み花を捧げる人々
説法を受ける人々。
この写真はほぼインド系の方で,インド人=ヒンドゥー教のイメージがあったのではっとさせられました。
ヒンドゥー教徒は多数派ですが,イスラム教,キリスト教,仏教,またジャイナ教やシク教など様々な宗教が混在しているのがインドという国。
また,顔つきや身なりが異なる人がたくさんいて,世界中の仏教徒にとっての聖地だと改めて感じました。
マハーボディ寺院の近くには各国の仏教寺院が至るところにあります。
スリランカ寺院
バングラデシュ寺院
チベット寺院
今日はあのダライ・ラマ法王の誕生日らしく,たくさんの人でごった返してました。
日本寺院もあるのですが,この辺りを巡っている途中でいきなりドシャ降り。
普段のんびりしてる牛も急いで退散するくらい激しい。。。
しかも全然止まないので,そばにいたオートリキシャに乗って宿へ避難。
30分くらいで宿の前は水没。
電線もショートして町中停電。
この時期こういうのはしょっちゅうだそうです。
それでも雨の少ないブッダガヤの人たちは嬉しそう。
子どもたちは水たまりで遊びまわり,大人たちも傘もささずにずぶ濡れのまま歩いています。
Taraいわく,常に暑いけど,雨が降ると気温が下がって過ごしやすくなるからみんな雨が好きらしいです。
雨が止むのを待っていると日も暮れたので,他のスポットは明日にして,バイクで夕飯に連れていってもらいました。
「ローカルフード!」とリクエストしたらチベット料理店に案内されました。笑
たぶんTaraが好きなんでしょう。
ダージリンでも登場したモモ(餃子)
チョウメン(焼きそば)
これ日本の味に近くて激うま!!
思わぬところで美味いチベット料理を堪能して宿へ。
短い時間だったけどブッダガヤの風土と仏教の聖地の雰囲気を感じられた一日でした。