【インド・ラダック③】「花の民」ダー村へ原付ツーリング 2019.7.16~17
******2019.7.16******
今日はマサキくんと原付をレンタルして1泊2日でダー(Dah)という村へ。
その村には頭に鮮やかな花飾りを付ける文化を持つ”花の民”と言われる人たちが暮らしているらしいんですね。
ちなみにダーはレーから西へ160kmのところにあります。
これを特に異論なく原付2ケツで行こうとするあたり,だいぶ頭のネジが緩んできてる気がします。笑
今回の相棒はこの子。
2日間頼むぞー!
さて,ダーへ行くその前に
レーの近くに温泉があるというのでちょっと覗いてみることに。
調べによるとSABOO(サブー) というところにあるらしいです。
ゲートをくぐり坂道を登っていきながら道端で地元民に場所を尋ねる
すると
「この先にあるけどHot Waterじゃないよ!」
という衝撃の発言が。
どうやら温水が湧き出てるのは100km以上離れたところにあるらしい。
ただあったかくないってだけで体に良い水みたいなので一応水をすくってみた。
当然それだけじゃ違いなんて分からないですが。笑
気を取り直していざダー村へ爆走!
レーから少し行ったところには道沿いに流れるインダス川とさらに奥地へ流れるザンスカール川の合流地点がありました。
って事実として普通に書きますが
昔歴史の授業で習ったインダス文明のインダスですよね。
歴史の教科書に太文字で書いてあったことってどこか遠い別の世界の話で
実在するものっていう感覚もどこか薄かった記憶があります。
それが今
「インダス川沿いにツーリング」という子どものときには思いもしなかった形で現実に見ることができている。
それだけでも結構ジーンとくるものがあります。
どこまでも続きそうな荒野の中の道を駆け抜ける。
空の青と吹き抜ける風が疾走感をあおります。
とはいえ幹線道路なので,本当にずっと荒野ってわけじゃなくて
途中にも村々があり
少し大きめの村で休憩。
インド人経営の店に入ったので普通にターリー。
やっぱリーズナブルでボリュームあって味も外れないので何も考えずにサクッと注文できる一品です。
時折あと何キロ的な看板も出てますが距離が縮まったのかどうか分からない。笑
どんどん深い渓谷になっていいきます。
ここまで快調に飛ばしていましたが,ある峠越えの途中でおっちゃんに止められます。
どうしたどうした?
前方の道路脇をよくみてみると
上から大量の石が!!!
なんでなんで?
上を見上げると・・・
どうやら上の道路にガードレールを取り付ける工事中みたいです。
それにしても
なぜ工事で出た石をそのまま下の道路に落とすのか。
下の道路にたまった石をまた撤去せにゃならんのに・・・
むしろ積極的に石をどんどん下に転がす作業員。
狂気の沙汰です。
この非効率なやり方に世界2周目のマサキくんも理解が及ばずお手上げ。
結局,いつまで待ってもラチがあかないので,道路の脇を強行突破。
道路に石がゴロゴロ転がってましたが,小回りの利く原付だからスルスル避けていけました。
さすがに付き合っとられん。苦笑
さらに進むとMOON LANDという変わった地形の谷がありました。
今日の道は景観が移り変わっていくので走ってて本当におもしろい。
そんなツーリングに最適な道だからか
元々運転が荒い人が多いからか(これは確かですw)
道路脇には随所に安全運転の啓発看板があります。
この看板は普通ですが,英語でシャレを利かせたおもしろい看板もたくさんあります。
さらに進むとLamayuru(ラマユル)という村があり,ここに大きなゴンパがあります。
ゴツゴツした地形の山肌に立つゴンパ
ラマユルの村を見下ろす僧侶。
ここは周囲のロケーションも含めた絶景スポットです。
ラマユルは幹線道路沿いにありますが,
少し戻ったKaltse(カルツェ)というところからダーに向かう道が分岐しているのでそちらへ向かいます。
ここから先はガソリンが補給できるか分からないので
空のペットボトルを調達して予備のガソリンを補給します。
日本だったらまずありえない光景。
こっちの人たちは普通にガソリンをペットボトルで売ったり買ったりもしているので
ガソスタのおっちゃんも特に抵抗なく入れてくれます。
ガソリンを補給したらダーへ向けてGO
ここから道も細くなり未舗装道路も増えてきます。
ロードサイドは相変わらずの絶景。
なんでこんなところに建てたの・・・?
というところに住居があります。
厳しい西日と乾燥した風と戦いながら進み
ついに!!!
Dah(ダー)の看板発見!!!
村の入口手前。
最後もオフロードで攻めてきます。
村へ入るまずは宿探し。
ダーは200人くらいの小さな小さな村ですがゲストハウスはありました。
レストランや商店もないので必然的に宿で食事もいただくスタイルになるみたいで
1泊2食付きで900ルピー(約1350円)とのことでここに決定。
オーナーさんもフレンドリーな方で何気なくカメラで撮っているとこのポーズ。
部屋も広くて快適!
時はもう夕方になってますが明日にはまたレーに戻るので村を歩きます。
村は渓谷にあるので日陰になってますが
この土地自体標高が高いので日が沈むのは遅く
このときPM6:30ですがまだ青空。
急斜面に石や土レンガづくりの家々が立っています。
第1村人発見!!!
キメ顔の少年。
立派な仏塔
ここもチベット世界なんですね。
アプリコットのシーズンなのか村のいたるところに綺麗に実が成ってました。
アプリコットを干しているようです。
平らな土地が少ない分,家の屋上をうまく活用してるんですかね。
そんな狭い土地ですが羊も飼われてました。
プラプラしてると村の子どもたちに大量遭遇!!!
話しかけるととっても綺麗な英語で返してくれます。
むしろ「英語ヘタだね」といじられる始末。笑笑
こんな山奥の小さな村の子どもたちも英語を話せるとは
政府の教育が行き届いているのか
観光客相手の商売がお金になるからか
さっき村の大人は携帯電話使っていたし
3km先の村にはwifiも届くみたいです。
時代の変化の波は全世界的に広がっているんだなぁと実感。
子どもたちがさっき見つけたアプリコットを食べ方を教えてくれました。
食べ方も何もって感じですが
中に茶色い種があってそれを取り除いて実を食べる。
そして
茶色い種の方(柿の種みたいな感じ)は割ると中に豆みたいなのが入っててこれも食べれるらしいです。
実際食べてみるとほんと豆。
おつまみナッツみたいな感じで美味い・
子どもたちと遊んで宿に戻り夕食。
写真を忘れましたが,夕食のカレーについていたライスが日本米のようにモチモチでめちゃくちゃ美味かった!
宿のオーナーと話していると
家族で畑を切り盛りしていて,そこで採れた野菜や果物,お米で生活していて全てオーガニックなんだという。
時代の変化のくだりも先に書いたけど
それでも
同じラダックでも超観光地化してゴミゴミしているレーはNo
自然とともにオーガニックでゆったりした暮らしができるダーが一番だ!
というオーナーの言葉が印象的。
新しく取り入れるものも
残すべきものも
結局選ぶのはそこに住んでいる人々。
何年後かにまたダーの村を訪れたらどうなっているだろう。
******2019.7.17******
翌朝。
朝食を取って村を後にし,レーに向けてひたすら走ります。
結局,5時間ほどでレーへ無事帰還。
中心部のオシャレカフェで一息。
オレオシェイク美味い。。。
さて,今日でマサキくんともラスト。
明日からは単独,ラダックの中でも最奥の秘境と言われるZanskar(ザンスカール)に向かいます。
調べるとザンスカールへはバスとシェアジープを乗り継いでいくのが安くいけそうだったので
観光案内所でバスのチケットを買える場所を教えてもらいます。
どうやらPolo Grand(ポロ・グランド)という広いグランドの脇で買えるようです。
ポログランド。
今日は運動会でもやってたのか体操服っぽい子供たちや保護者の方々が大勢います。
さて,指定された場所ですが・・・
チケットオフィスっぽいものも何もない。
しかし
わずか2ヶ月ながらローカルバスは多数手配してきたわたくし。
気配を見逃さなかった。
写真中央の座ってる人がスタッフのおっちゃんです。笑
無事,おっちゃんから購入。
明日はKargil(カルギル)という町まで行きます。
まちなかへ戻って来るときに見たポスター。
さっきのグランドでやってた運動会的なのはこのSchool Olympicsというやつぽいです。
その夜。
マサキくんとの最後の晩餐は彼のお気に入りで一度一緒に行った「chopsticks」へ。
グリーンカレーやパッタイを頼み,ビールも奮発して恍惚の表情のマサキ氏。
彼は世界2周目と旅の経験がある上に,英語力や度胸もあるので一緒に行動すると本当に頼もしく,旅の幅も広がって楽しかった。
そして
チェンマイに続きラダックでも行った原付ツーリングはやっぱ最高。
また世界のどこかで会ったらツーリングしよう!!
最後に。
記事タイトルにも付けた「花の民」ダー村の肝心の花飾りを付けた方々。
実は村を歩いているときに何人かいらっしゃったんですが
カメラ待ちチップ待ち感が半端なくて
お金うんぬんというかなんとなく気分が乗らず撮るのをやめちゃいました。笑