【パキスタン・カラシュバレー②】ルンブール村の日常 2019.10.7
村の朝。
ここ数日天気が悪かったそうですが今日明日は晴れるそう。
良かったー!
ちなみに天気は村人情報なんですが
空を見ただけで分かるとかそういう類のものかと思ったら
スマホの天気予報見てるらしいです。笑
便利ですからね。
使えるものは使っていかないとです。
朝はみんなすごく活動的で
朝7時くらいから子供たちの声やお母さんたちの足音が聞こえてきて
この時間帯に散策したら楽しそうーと思っていたんですが
モーレツにお腹を下してしまい
トイレから離れられなくなってしまったので
午前中はあえなく撃沈。
これまでの旅で寝込むほどの食当たりはミャンマーの一度だけで
やばそうなインドでも割とピンピンしてたので油断してました。。。
で
午後になって回復してきたので散歩がてら出掛けます。
家は木造の平屋建てで平らな土地が少ないので
下の家の屋根の上が道になっていたり少ないスペースを有効に使っています。
これは宿からの景色ですが暮らしの様子がよく見えます。
ドンキー!
馬より小さいですが力持ちで荷物を運ぶのに重宝されているそうです。
そして馬よりも顔がかわいい。
男の子は「カメラOK?」と言っても拒まない傾向にありますが
カメラに向かってスマイルはなかなか難しいようで。
思えば良く分からない機械に向かって面白くもないのに笑顔で見つめなさいって無茶ですよね。
この子たちの反応の方が自然だと思います。
村のメインストリート。
小川が流れていてみんなここで洗濯しています。
水がとんでもなく綺麗。
僕もまったく躊躇なく洗濯しました。
少し下流には橋があり
その先に階段が。
途中には製材所が。
さらに階段を登っていくとなんとも歴史を感じる祭壇が。
柱には木彫りの文様が。
そしてこの祭壇からは村と谷の景色が一望できます。
深い谷のほとりに静かに佇む家々。
反対側
製材所側の景色。
立派な製材所があるうえに建築途中の家もちらほらあって
人口は増加中なんでしょうか。
麓に下っていると夕飯の準備なのか子どもたちとおじいちゃんが鍋を火にかけてました。
何を作ってるんだろうと見ていたら横から青年に英語で話しかけられ
家においでよ!
と招かれます。
せっかくお言葉に甘えてお邪魔します。
彼の家は20人の大家族ですがスペースはそんなに多くなく
メインはキッチンとリビングと寝室が一緒になったような空間が2つほどあるだけ。
食器や調理器具も変わったものが多かったので写真撮りたかったですが
女性も多くカメラはNGの雰囲気を感じたので自重。
ぜひ食べてみて!
と青年が家で作った料理を持って来てくれました。
白いのはパンディールというヤギのミルクで作った粉状のもので
タスィリといういわゆるチャパティと一緒に食べます。
ヤギのミルクは癖があって個人的には少し食べづらかったです。苦笑
そして会話の中で
プルーシュト=good
プシュクリア=thank you
というカラーシャ語を新たに覚えました。笑
彼はなぜ英語を話せるのかというと
ローカルガイドをしているからだとか。
それなら色々案内してもらうのも楽しそうだなぁ
と思いましたが・・・
ここで午前中の体の不調がぶり返してきてしんどくなったので
あえなく宿へ帰還。
救われたのはここがめっちゃ小さな村で
ちょっと外へ出かけても宿へすぐに帰れること。
そして夕方。
横になっていると楽になったので
外の風にあたるついでにまた散歩。
家が段々に密集しているエリアへ。
屋根の上が平らで広くて農作物や洗濯物が干してあったり上手に使われています。
木と石を使って造られた家。
積み重ねられた石の壁が良い味出してます。
宿の2階から。
実はこの宿は村長さんが経営されていて立地もちょうど村の中心。
このちょっとした広場のようなスペースに人々が集まり行き交っています。
散歩中の少女たち。
短い時間と自分の未熟なコミュニケーション能力では
こうして後ろ姿を景色の一部として撮らせてもらうのが精一杯でしたが
本当に色使いもデザインも素敵な民族衣装です。
豆鉄砲でクルミの実を落とす少年たち。
めちゃくちゃ上手でズボンのポケットはパンパンになってました。
かくれんぼ中の少年たち。
こうやって子供たちの写真を撮っていたら
いつの間にか鬼ごっこに巻き込まれ
一方的に自分が鬼にされて村中の子どもたち相手に終わりのない鬼ごっこを繰り広げました。笑
お父さんやおじいさんたちはジャパニーズが子どもたちとじゃれていると微笑ましく見てくれてましたが
村中走り回って騒がしいし危なっかしいので
お母さんやおばあちゃんたちは子供たちを怒鳴りつけて家に帰るよう促し
僕も途中で止めようとしますが
子どもたちが目をキラキラさせながら寄って来るので
ついつい喜ばせようと動き回ってしまいました。苦笑
そうこうしてると一気に夕暮れ。
谷の夜は早いです。
子どもたちと別れ宿の庭で空を眺め。
こういう時間が日常のようになりつつありますが
いつか夢だったんじゃないかと思い出す日が来るんだろうなぁ。
体調不良であまり動けなかったけど
なかなか来れない秘境の村で貴重な時間を過ごせました。