【カザフスタン・アルマトイ①】中央アジアの大都会を歩く。2019.11.7
昨日は宿に帰って寝落ちして
12時間ぶっ通しで寝続けました。
ホテルハプニングがあったものの5~6時間の移動でこんなに疲れが出るとは
うーん。
体なまってますね。
今日はとりあえず泊まってる宿が満室で
宿を変えないといけなくなったので
徒歩20分くらいのところにある安宿へ移動することに。
でチェックアウトして外に出てみると
あれ?
雪,積もってますね。
これはさすがに外した方が・・・
この日の気温は最高1℃。
ビシュケクに続いてここアルマトイも冬景色に変わりつつあります。
地元の人からしたらまだまだ暖かい方なんでしょうけど。
到着したのはHotelKZ
またも社会主義マンションの一角に。
この手の建物の厄介なのは
中庭側に入口があって表から全く分からないこと。
看板だけでも表に出しといてくれたらいいんですが
法律で決まってるのか文化的なものなのか
社会主義マンションに看板はほとんどありません。
HotelKZのドミトリーは2段ベッドの上段下段で料金が分かれていて
最安は10人部屋ドミの上段1500テンゲ(420円)
ホテル内は清潔で
キッチン、冷蔵庫あり
ホットシャワー、タオル付き
wifiも普通に使えて
メインバッグも入るサイズの鍵付きロッカーがあるのも有り難いです。
ここのカザフ人スタッフの1人は日本に詳しく
普通に「コンチニワ!」と話しかけてきます。
カザフスタンでは柔道,空手,相撲など
日本のいわゆる武道にあたる競技が盛んに行われているようで彼自身も柔道の有段者。
もう1人見かけた大柄な男性は相撲のチャンピオンらしく
言われてみると相撲取りにしか見えない。
「知ってるか?カザフ人と日本人のDNAは一緒なんだ!」
という彼はトレンディエンジェル斎藤さんだし
相撲チャンピオンは前職の同僚に似てるし
日本人て言われたら普通に信じてしまうレベル。
中央アジアの国はスタン系てことで同じものだと括ってしまいがちだけど
キルギスとは人の雰囲気もガラっと変わりました。
また,カザフスタンはソ連解体後の独立当時の初代大統領・ナザルバエフ氏による独裁政治が行われていた国ですが
今年の3月にナザルバエフ氏が電撃辞任して新大統領に変わったばかり。
これまでの独裁政治,個人崇拝から脱するのかと思いきや
「新しい大統領もナザルバエフを踏襲しているから何も変わらない。俺たちに民主的な権利はない。」
とはっきり言っていました。
そういえば首都アスタナの名前もナザルバエフ氏の名前を取ってヌルスルタンに。
アスタナ出身の彼は「故郷はヌルスルタンじゃない。アスタナだ!」とも。
1人の意見を聞いただけで判断はできませんが
いくら経済的に豊かな国になったとしても
民衆を置き去りにした政治をしていたとしたらそれに何の意味があるんだろう。
さて,今日はみかさん,ムギトくんと近くで待ち合わせてアルマトイ観光へ行きます!
待ち合わせ場所になったゼンコフ教会。
ロシア正教の教会で世界で2番目に高い木造建造物らしいです。
色使いにロシアが出ていてとてもカラフル。
教会のある一帯は公園になっていてハトがたくさんいますが
近づいても飛んで逃げません。
というかみんな太ってて飛べなさそう。笑
とりあえずランチに行こうということで
地元の人たちに人気のローカル食堂へ。
ラグマンを注文するとなんと割り箸が出てきました。
使い方が描いてありますが日本人から見ても全く分かりません。笑
ボソラグマン。800テンゲ(220円)
ここのは麺にすごいコシがあって具材も盛りだくさん。
味付けまで完璧で大満足のラグマンでした。
近くにあったスーパーへ寄ってみます。
スタバのコーヒーが一つ300円。
日本ならまぁふーんって感じですが
あるカザフ人に聞いた月収は250ドル。
とてもじゃないけど普段使いできるものじゃない。
アルマトイのまちにはスタバレベルかそれ以上のカフェやレストランもたくさんありますが
庶民の経済事情をきくと誰が利用してるんだって感じです。
お酒コーナー。
1本3000円以上。
だから誰が買えるんだ。。。
「アルマトイ」という街の名前は「リンゴの里」という意味で
昔からリンゴの名産地だったということでシードルをGET。
リンゴの甘みと酸味がしっかり効いてて美味です。
お次はグリーンバザールと呼ばれるメインバザールへ。
通路の両側に商品がずらり。
やっぱり精肉コーナーは規模が大きい!
馬,羊,動物ごとにゾーンが分かれてて文字とイラストで表示されています。
よく見ると馬ひとつ取っても使っている単語やイラストが微妙に違っていて
実はけっこう種類があるのかも。
肉とともに乳製品も豊富。
これは・・ラクダのミルク?!
馴染みはないけどドバイで試食したラクダ乳のアイスクリームめっちゃ美味かったので意外と期待できるかも。
魚ゾーン。
やっぱり淡水魚がほとんど。
マスが泳いでます。
あとは海鮮だとイクラや冷凍のサーモン,干物とか保存がきくもの。
このあたりは内陸国ならではです。
韓国キムチも健在。
ピクルス美味そう・・
香辛料も試してみたいけど何がなんだか笑
衣料品ゾーン。
どのお店もブランド物がずらりと並んでいます。笑
完全にふざけてるようにしか見えないけど
伸縮性をアピールしてるんだと思われます。笑
なかなか見なかった水着コーナー。
この辺りを歩いてるとあまーいショコラの香りがして
みんなでどこだろうねと言ってるとLOTTEの建物を発見。
工場の中には入れないけど大量にお菓子を売っているお店があります。
工場から直接持ってきてるからか値段が安く産直市みたいな感じ。
ゼンコフ教会のようなロシア正教の教会らしき建物がちらほらありますが
中は雑貨屋だったり銀行だったり,教会じゃないところが多く
これはリノベだとみんなで言ってました。笑
アルマトイのまちは碁盤の目のようになっていて長い直線の道がほとんど。
そしてまちなかでも緑がたくさんあります。
筋トレ系の遊具も充実。
カザフの人たちは体を鍛えるのが好きみたいです。
これはキルギス人も同じで後日タケモトさんに聞くと
カザフもキルギスも同じ遊牧民で「男はたくましくあれ」という考え方を持っていて
みんな無駄に体を鍛えているらしいです。笑
QRコードを読み取ると動画が見れるやつ。笑
なんかのオブジェかと思ったらイスだったり
マンホールがリンゴだったり
ラクダのオブジェだけど妙に足が長かったり
まちはオシャレな雰囲気だけど
完璧にオシャレじゃないあたりが面白いです。
暗くなってきたので一旦解散。
みんなでまちを歩くとあれやこれやツッコんだりワイワイしながら回れて楽しいですね。
お酒飲まないみかさんはオシャレカフェへ
僕とムギトくんは20種類以上ビールがあるというローカル酒場へ行くことに。
シュタブというお店。
中に入ると早速ずらりと並ぶタップ。
メニューには1ページ丸々ビールがぎっしり!
ほぼロシア語(カザフ語?)なのでさっぱり分かりませんが。笑
とりあえず上から頼んでいく感じで生ビールをオーダー!
やはり缶やビンとは違ってドラフトはいい!!!
ビールのクオリティはそこまで高くはないけど喉越しを楽しめるのと
ドラフト500ml 1杯500テンゲ(140円)前後で飲めるのはありがたい!
そしておつまみがまた面白くて
一面お魚。
見た感じで分かるイワシやサバもありましたが
ここはせっかくなので一番見た目が奇妙な魚を注文すると
薄切りの鮭とばみたいな形で登場。
これがまた激ウマ!!!
完全に生ではなく,干物でもなく
味が凝縮されていて噛むと口の中でうま味が広がって酒が進む進む。
これは大当たり。
ちなみに750テンゲなので210円。
ほんものの鮭≒サーモンも頼んでみてこれも間違いない。
まわりのおっちゃんたちが食べてるツマミが気になってじーっと見てると
「食べるか?」と勧めてくれます。
でまたこれが激ウマ!!!
食感が裂きイカで味がチーズ。
今までなかった組み合わせでこんなに美味いんだと感動。
またおっちゃんたちが食べてたスパイシーピーナッツも激ウマで
自分たちもオーダーすると
おばちゃんが袋を持ってきて器にダバダバダバ!!
普通に既製品かーい!!笑
でも美味いからいいんです。
そしてまた隣のテーブルのおじさんたちが素敵な方々で
日本人だというと
「カザフスタンへようこそ!」
「君たちはゲストだ!」
とウォッカをたくさんご馳走してくれて
「カザフスタンでの日々が素晴らしいものになりますように」
と言葉をもらって乾杯。
なんて良い人たちなんだ・・・
おじさん飲みまくって途中から記憶なさそうだったけど笑
とってもジェントルマンな方々でした。
カザフに来てから英語が通じる率がかなり高くなり
道行く人やこうして話す人たちの言動や立ち振る舞いもどことなく紳士的で余裕を感じられ
教育レベルの高さや好調な経済に支えられたカザフスタンの今を象徴しているようにも見えます。
その後,酔い覚ましに夜の街を徘徊。
あまり昼間見なかった「28人のパンティロフ戦士公園」
第二次世界大戦時に出征して戦死した兵士たちを慰霊する場所です。
兵士たちのオブジェと消えない炎。
ゼンコフ教会もライプアップされていて昼間とはまったく違った様子に。
色合いやデザインが際立って美しいです。
アイラブ琴・・?
銀行ですら雰囲気あります。
これぞ社会主義!な建物も重厚さが際立ってすごい存在感。
アルマトイはよく何もないまちと言われてますが
歩いてみるとやっぱり他のまちにはないものが見られたり感じられたりして楽しめた1日でした。