【ジョージア・トビリシ⑤】受け継がれる正教の伝統。感動のクリスマスパレード 2020.1.7
アルメニア・エレバンを出発した列車は翌朝8時前にジョージア・トビリシ駅に到着。
そのままnicotalishviliに再チェックインしてしばし休憩します。
今日1月7日はジョージアのクリスマス。
時間があるならぜひ見て行って!とニコタリさんにオススメされた
クリスマスパレードを宿のみんなで行くことに。
なぜか他の宿にいたはずのさくらちゃんが宿の仲間を連れてこっちに移って来ていて
僕がアルメニアに行く前より人が増えていました。笑
パレードはクリスマスマーケットが開かれている場所のあたりからスタート。
パレードでは民族衣装や正教の衣装を来て歩くようで
色んなデザインの服に身を包んだ人たちが集まっています。
立派な牛や
立派な象も。
テレビ局やメディアも総出
そしてここからはそれぞれ個人プレーでパレードを楽しむことに。
ジョージア正教の旗
こう見ると,ジョージアの国旗のデザインが正教から来ていることが分かります。
そして予定より1時間遅れてパレードがスタート。
最初パレードと聞いてもっと楽器とか鳴らしてドンチャンするのかと思っていましたが
全然そんなことはなく
讃美歌が流れる中,手をつないで横一列に歩いたりする厳かなもの。
そしてこのパレードの最終目的地はジョージア正教の総本山・コーカサス地方最大のツミンダ・サメバ教会。
教会に向かう坂を登り始めると段々と道が狭ばって人がぐっと集まるようになり
ちょうど太陽の光が神々しく差し込んで
この辺りからなぜだか涙が出てきました。
そして教会の前に到着すると一度扉が閉められ,少し間が空いてバッと扉が開きパレードは教会の中へ。
この時も教会の鐘がずっと鳴り響いていてその鐘の音でまた涙が溢れ。
パレードが教会の中へ入っていって終わり
宗教の儀式でこれほど涙を流したのは初めて。
先の教会へ向かう坂の途中で,同じく宿から来ていたあやかさんにバッタリ出合い,表情を見るとあやかさんも涙を浮かべていました。
後から話すと
「あのときはすごい幸福感に包まれて」
という言葉を聞いて,本当にそうなんだろうなと思いました。
何か自分の中でもその時の感情が曖昧なのは
もうパレードの後半はずっとフワフワしていて自分が何を考えていたか思っていたかを思い出せないから。
いつ振り返っても本当に特別な時間だったなぁと思います。
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パレード終了後に戻り
最後の教会前で会った宿のあやかさん,井上さんと一緒に帰り
宿近くにある立ち飲み屋で飲もう!という話になりみんなで直行。
この立ち飲み屋がまたとんでもなくドローカルな場末の酒場で
まず外観がこれ。
そして,中に入ると地元のおっちゃんたちがたまっていて
コップ1杯0.5ラリ(40円)からワインやチャチャ,ミャータというミント味のウォッカのような蒸留酒などを飲めるシステム。
カウンターの向こうにはスタッフとしてお酒をサーブ&会計をするおっちゃんと
タマダ(ジョージア版宴会部長)のおっちゃんがいます。
客もとにかくみんな自由で
交通整理員のおっちゃんがヒマだからと仕事中に引っかけに来てまた持ち場に戻っていったり
タマダは入店時(17時)には元気がなくてしばらくすると復活したかのようにポーズをキメ出したり好不調の波が激しいです。笑
そしてサーブしてくれるおっちゃんは事前情報でとにかく無愛想,と聞いていて確かに最初はずっと無愛想でしたが
我々のパフォーマンスを見て多少認めてくれたのか,後半はニヤリと笑顔を見せてくれるようになり
最後に一緒に記念撮影することに成功!!
ちなみにこの写真撮影時,僕を含め2/3名は記憶がありません。笑
最終的には
「お前ら飲みすぎだ」
とお酒をストップされ宿へ帰還。
後から思えばサーブおじさんの判断は正しかった。
思いがけず最高の飲み屋に出会い,また行く気満々。
あんなに素晴らしいパレードを見たのに結局は酒に落ち着くジョージアライフ。
もう少し続きます。笑